今もあるいは続いているのかもしれませんけど、昔こういうスポーツ番組がありましたね。選ばれし一流アスリートが究極のプレーをする際に到達しうる境地、それがZone…。
別に今日、自分がこの境地に達したわけではないですけど、何か達していそうな人もいるかもという状況に出くわしました。
時は午後七時、場所は練馬区上石神井のあたり…
西武線に乗っていた私は、ふと「この急行電車は駅に何秒くらい止まっているのだろうか」という疑問を抱きました。あまり急いで乗り込むことはないのですが、ゆったりと乗り込んでいる風に見える時間は果たしてどのくらいなのか。
ということで、実際に時計を見つつチェックしてみました。
西武新宿線、急行電車が駅に停車している時刻。
上石神井は過ぎてしまっていたので、対象となる駅が二つしかないのが悲しいのですが、今後色々な路線でチェックしてみたいと思います。
とりあえず…
鷺ノ宮駅:20秒
高田馬場駅:36秒
何と。急行停車駅に過ぎない鷺ノ宮と、特急も止まる高田馬場の間には実に1.8倍という格差が存在しておりました。これはちょっと意外…
ちなみに、一両目に乗っていたので、電車が駅構内に入ってから、停車してドアが開くまでの時間もチェック。これは23秒でした。
ということは、高田馬場駅に関しては電車が見えてから、ドアが閉まるまでに大体約1分という時間があるということになります。
で、ここからが本題。
例えば、大きな駅の急行クラスになると、時間帯によっては必ずといっていいほど駆け込んでくる困ったちゃんがいます(私もたまにそういう困ったチャンである場合がありますが)。
では、駅に電車が入ってきた~!! という場合にどの程度であれば間に合うのか。
とりあえず、短距離走において日本人は100メートル10秒を切るのに四苦八苦しております。非常に分かり易いので、この100メートル10秒を基準にしようと思います。つまり、1秒で10メートル。
となりますと、何と1分で600メートル。つまり、高田馬場駅のホームから600メートル離れた距離からでも間に合うのです。
まあ、もちろん実際は短距離走の走りを1分間続けるのはかなり苦しいでしょうから、今度はマラソンの基準時間、1キロ3分を基準にしましょう。とすると、1分では1/3キロ。つまり、333メートル。
それでも大した距離です。
しかしまあ、人が本当に慌てるのは電車のドアが閉まるチャイムが鳴ってからです。この時の慌てぶりは他人事ながら、ああ、急いでいるなぁという気がします。
もちろん、チェックしました。
チャイムが鳴ってからドアが閉まるまでの時間は5秒。
ということは、50メートル…というのは現実的には初動からトップスピードに入るまでの時間が少しかかることから無理でしょう。ここではNFLのアメフット選手の早い部類が40ヤードを4.4秒くらいで走る(もっと速いのもおりますが)ということを参考にします。日本人にNFLトッププレーヤーのスピードを求めるのは無理ということで、単純に5秒40ヤード。とすると、大体36メートル。
そんな速い奴がいるはずが…と思えそうですが、皆さん、思い起こしてください。中には血相を変えて猛然と駆け抜けてくる人がいないでしょうか。その体格で何故そのスピードが…!ってくらいに猛然と、しかも周りの人間を果敢にハンドオフしつつ、強引に突破してくる人がいなかったでしょうか。スポーツの経験などまるで無さそうなのに、一流のRBさながらに突っ込んでくる人の記憶はないでしょうか。
私は全部記憶があります。
彼らはその動作を意識してしているのか。そんなはずはないですね。
彼、若しくは彼女の視界は電車のドアしか捉えておりません。そして、人波をどう抜けてくるか、かわすかなどということは事前に決められたものでもありません。彼若しくは彼女はその場その場の本能的な動きで、しかも大抵の場合確実に最短ルートを通ってゴールまでたどりついているのです。
閉まるドアとコンマ何秒という差で駆け込む彼ら…本人に自覚はなくとも、間違いなくZoneと呼ばれる無我の境地に達しているのです。仮に「この電車に乗り遅れれば会議に遅れて、降格間違いなし」という状態で駆け込まなければならないとき、彼らの動きは神の領域にも到達することがあるのだと思います。
…なんてことをぼんやりと考えたりしましたが、平和な一日でした(笑)。
最後に、無理なご乗車、駆け込み乗車はやめましょう(笑)。
別に今日、自分がこの境地に達したわけではないですけど、何か達していそうな人もいるかもという状況に出くわしました。
時は午後七時、場所は練馬区上石神井のあたり…
西武線に乗っていた私は、ふと「この急行電車は駅に何秒くらい止まっているのだろうか」という疑問を抱きました。あまり急いで乗り込むことはないのですが、ゆったりと乗り込んでいる風に見える時間は果たしてどのくらいなのか。
ということで、実際に時計を見つつチェックしてみました。
西武新宿線、急行電車が駅に停車している時刻。
上石神井は過ぎてしまっていたので、対象となる駅が二つしかないのが悲しいのですが、今後色々な路線でチェックしてみたいと思います。
とりあえず…
鷺ノ宮駅:20秒
高田馬場駅:36秒
何と。急行停車駅に過ぎない鷺ノ宮と、特急も止まる高田馬場の間には実に1.8倍という格差が存在しておりました。これはちょっと意外…
ちなみに、一両目に乗っていたので、電車が駅構内に入ってから、停車してドアが開くまでの時間もチェック。これは23秒でした。
ということは、高田馬場駅に関しては電車が見えてから、ドアが閉まるまでに大体約1分という時間があるということになります。
で、ここからが本題。
例えば、大きな駅の急行クラスになると、時間帯によっては必ずといっていいほど駆け込んでくる困ったちゃんがいます(私もたまにそういう困ったチャンである場合がありますが)。
では、駅に電車が入ってきた~!! という場合にどの程度であれば間に合うのか。
とりあえず、短距離走において日本人は100メートル10秒を切るのに四苦八苦しております。非常に分かり易いので、この100メートル10秒を基準にしようと思います。つまり、1秒で10メートル。
となりますと、何と1分で600メートル。つまり、高田馬場駅のホームから600メートル離れた距離からでも間に合うのです。
まあ、もちろん実際は短距離走の走りを1分間続けるのはかなり苦しいでしょうから、今度はマラソンの基準時間、1キロ3分を基準にしましょう。とすると、1分では1/3キロ。つまり、333メートル。
それでも大した距離です。
しかしまあ、人が本当に慌てるのは電車のドアが閉まるチャイムが鳴ってからです。この時の慌てぶりは他人事ながら、ああ、急いでいるなぁという気がします。
もちろん、チェックしました。
チャイムが鳴ってからドアが閉まるまでの時間は5秒。
ということは、50メートル…というのは現実的には初動からトップスピードに入るまでの時間が少しかかることから無理でしょう。ここではNFLのアメフット選手の早い部類が40ヤードを4.4秒くらいで走る(もっと速いのもおりますが)ということを参考にします。日本人にNFLトッププレーヤーのスピードを求めるのは無理ということで、単純に5秒40ヤード。とすると、大体36メートル。
そんな速い奴がいるはずが…と思えそうですが、皆さん、思い起こしてください。中には血相を変えて猛然と駆け抜けてくる人がいないでしょうか。その体格で何故そのスピードが…!ってくらいに猛然と、しかも周りの人間を果敢にハンドオフしつつ、強引に突破してくる人がいなかったでしょうか。スポーツの経験などまるで無さそうなのに、一流のRBさながらに突っ込んでくる人の記憶はないでしょうか。
私は全部記憶があります。
彼らはその動作を意識してしているのか。そんなはずはないですね。
彼、若しくは彼女の視界は電車のドアしか捉えておりません。そして、人波をどう抜けてくるか、かわすかなどということは事前に決められたものでもありません。彼若しくは彼女はその場その場の本能的な動きで、しかも大抵の場合確実に最短ルートを通ってゴールまでたどりついているのです。
閉まるドアとコンマ何秒という差で駆け込む彼ら…本人に自覚はなくとも、間違いなくZoneと呼ばれる無我の境地に達しているのです。仮に「この電車に乗り遅れれば会議に遅れて、降格間違いなし」という状態で駆け込まなければならないとき、彼らの動きは神の領域にも到達することがあるのだと思います。
…なんてことをぼんやりと考えたりしましたが、平和な一日でした(笑)。
最後に、無理なご乗車、駆け込み乗車はやめましょう(笑)。