川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

Zone・それは無我の境地(笑)

2006-02-19 23:49:02 | その他スポーツ
今もあるいは続いているのかもしれませんけど、昔こういうスポーツ番組がありましたね。選ばれし一流アスリートが究極のプレーをする際に到達しうる境地、それがZone…。
別に今日、自分がこの境地に達したわけではないですけど、何か達していそうな人もいるかもという状況に出くわしました。

時は午後七時、場所は練馬区上石神井のあたり…
西武線に乗っていた私は、ふと「この急行電車は駅に何秒くらい止まっているのだろうか」という疑問を抱きました。あまり急いで乗り込むことはないのですが、ゆったりと乗り込んでいる風に見える時間は果たしてどのくらいなのか。
ということで、実際に時計を見つつチェックしてみました。
西武新宿線、急行電車が駅に停車している時刻。
上石神井は過ぎてしまっていたので、対象となる駅が二つしかないのが悲しいのですが、今後色々な路線でチェックしてみたいと思います。
とりあえず…

鷺ノ宮駅:20秒
高田馬場駅:36秒

何と。急行停車駅に過ぎない鷺ノ宮と、特急も止まる高田馬場の間には実に1.8倍という格差が存在しておりました。これはちょっと意外…
ちなみに、一両目に乗っていたので、電車が駅構内に入ってから、停車してドアが開くまでの時間もチェック。これは23秒でした。

ということは、高田馬場駅に関しては電車が見えてから、ドアが閉まるまでに大体約1分という時間があるということになります。

で、ここからが本題。
例えば、大きな駅の急行クラスになると、時間帯によっては必ずといっていいほど駆け込んでくる困ったちゃんがいます(私もたまにそういう困ったチャンである場合がありますが)。
では、駅に電車が入ってきた~!! という場合にどの程度であれば間に合うのか。

とりあえず、短距離走において日本人は100メートル10秒を切るのに四苦八苦しております。非常に分かり易いので、この100メートル10秒を基準にしようと思います。つまり、1秒で10メートル。
となりますと、何と1分で600メートル。つまり、高田馬場駅のホームから600メートル離れた距離からでも間に合うのです。
まあ、もちろん実際は短距離走の走りを1分間続けるのはかなり苦しいでしょうから、今度はマラソンの基準時間、1キロ3分を基準にしましょう。とすると、1分では1/3キロ。つまり、333メートル。
それでも大した距離です。
しかしまあ、人が本当に慌てるのは電車のドアが閉まるチャイムが鳴ってからです。この時の慌てぶりは他人事ながら、ああ、急いでいるなぁという気がします。

もちろん、チェックしました。
チャイムが鳴ってからドアが閉まるまでの時間は5秒。
ということは、50メートル…というのは現実的には初動からトップスピードに入るまでの時間が少しかかることから無理でしょう。ここではNFLのアメフット選手の早い部類が40ヤードを4.4秒くらいで走る(もっと速いのもおりますが)ということを参考にします。日本人にNFLトッププレーヤーのスピードを求めるのは無理ということで、単純に5秒40ヤード。とすると、大体36メートル。

そんな速い奴がいるはずが…と思えそうですが、皆さん、思い起こしてください。中には血相を変えて猛然と駆け抜けてくる人がいないでしょうか。その体格で何故そのスピードが…!ってくらいに猛然と、しかも周りの人間を果敢にハンドオフしつつ、強引に突破してくる人がいなかったでしょうか。スポーツの経験などまるで無さそうなのに、一流のRBさながらに突っ込んでくる人の記憶はないでしょうか。
私は全部記憶があります。

彼らはその動作を意識してしているのか。そんなはずはないですね。
彼、若しくは彼女の視界は電車のドアしか捉えておりません。そして、人波をどう抜けてくるか、かわすかなどということは事前に決められたものでもありません。彼若しくは彼女はその場その場の本能的な動きで、しかも大抵の場合確実に最短ルートを通ってゴールまでたどりついているのです。
閉まるドアとコンマ何秒という差で駆け込む彼ら…本人に自覚はなくとも、間違いなくZoneと呼ばれる無我の境地に達しているのです。仮に「この電車に乗り遅れれば会議に遅れて、降格間違いなし」という状態で駆け込まなければならないとき、彼らの動きは神の領域にも到達することがあるのだと思います。

…なんてことをぼんやりと考えたりしましたが、平和な一日でした(笑)。

最後に、無理なご乗車、駆け込み乗車はやめましょう(笑)。

小笠原のスーパーゴール

2006-02-19 23:11:59 | サッカー
昨日のエントリでは書かなかったのですけれど、TB・コメントに対して色々コメントしている内に思いついた話…

昨日の小笠原選手のゴールは日本代表史上もっとも長い距離から決まったゴールだったそうですね。その距離は57とも58メートルとも言われていますが。
日経新聞にはギネスブックものともありましたが、現実にはGKのパントキックが風に乗ってそのまま入ったなんて話がありますから、多分上には上がいるでしょう(強風に乗って、一気に相手ゴールを陥れたなんていうマンガのGKもビックリなんて話もあるそうです。Jでも松永がそのまま決めていたはず)。
どんなキックやねんという感じですが、昔のソ連の選手は90メートル以上のパントキックができるようなトレーニングも課せられていたという話もありますし、できる奴はできるんでしょう(笑)。

まあ、ギネスに載る載らないはどうでもいいんです。
昨日のところで少し触れましたけど、日本代表の中盤において、小笠原は立場的にはやや微妙です。23人にはまず入るでしょうが、多分ヒデや俊輔が戻ってきたらスタメンからはじき出されるのではないかという立場です。
ただし、昨日のゴールのようなプレーができるということは、日本と本大会で戦うオーストラリア、クロアチアあたりにとっては無視できる話ではないでしょう。正直、フィンランドが弱くて参考にならなかったという部分もある試合ですが、小笠原のゴールに関しては、かなり警戒感を覚えるのではないかとも思います。ブラジルはそんなのどうでもいいから、多分気にしないでしょうけれど(逆に言うとブラジル戦でチャンスありかもしれません)。

小笠原をスタメンに出すと、相手GKは心のどこかにはロングシュートに対する警戒をもっておかなければなりません。その分、前への一歩も出遅れる可能性などもある。
となると、このあたりを巧く意識させておけば、日本は一部の局面で有利に戦えることになる。まあ、そのあたり色々なファクターを示しつつ、戦術を形成していくことができれば、とも思います。
このあたり、既に心理戦は始まっているけですね。
要所要所のプレーを本大会の伏線としてどう利用するか。能力で劣っていても、相手に考えさせる選手を入れておくと、それによって結果にダイレクトに結びついてくるかもしれません。もちろん、逆もまた真なり。クロアチア、オーストラリアの新しいプレーなどは、これをどう警戒せねばならず、逆に利用されないようどうすればいいか、など考えていかないといけないかもしれません。
なので、今後は試合内容だけではなく、個々のプレーについても色々考えてみたいですね。

WBCに向けて

2006-02-19 20:59:08 | 野球
キャンプ情報などでも速い仕上がりと報じられていたWBC勢。
19日には所属チームでのキャンプを終えて、20日には日本代表の合宿が福岡で始まるそうです。だから、イチローはオリックスで紅白戦に出ていたわけですね。今まで、サービス精神旺盛だなぁと勘違いしておりました(苦笑)。
千葉ロッテの今江も「二塁はできませんよ」という弱音を吐きつつ、でも練習しているということで。彼を出すなら宮本慎也だろ! と思いたくもなりますが、まあ、慣れない守備に頑張る今江選手、仮に試合でエラーをしても暖かく見守ってあげたいものです>
というか、二塁でエラーする分には本人よりもそこで起用する方が悪いということになりますし。

まずはアジアとの試合ということになりますが、正直実力ではやはり一番上だと思います。ただ、五輪を見ても分かるように、クラブレベルではともかく、代表レベルでは要所で精神力の弱さを浮き彫りにさせて、しばしば韓国・台湾に苦戦しています。メジャー投手が参加してくるだけに、今度も投手戦になりうる可能性は高い。どれだけ日本選手が
ま、それを考えると出るか出まいかで迷っていた松井秀、井口の両選手はいれば案外足を引っ張っていたかもしれません。イチローのように確固たる意思をもっている選手の方が頼りになるように思います。
これは別に松井秀・井口を非難しているというわけではありません。二人には所属チームで頑張ってもらいたいと思います。ただ、サン●ポの松井礼賛みたいな記事は好きになれないなぁ。
そんなイチローを見て、青木も更に成長してほしいものです。岩村もいい影響を受けてほしいですね。

個人的には早い仕上がりのせいで、シーズン途中で尻すぼみになってしまうかもという危惧などはありますが、全員が高い意識をもって臨んでキャンプに臨んでいます。
WBCそのものもさることながら、WBC参加選手の開幕ダッシュにも期待したいなと思います。
…何せスワはセで一番WBCに参加する選手が多いチームですし。
それが本音か…(笑)

しかし、キャンプを打ち上げた後に、12球団選抜と、更には千葉ロッテと試合をするということですが、かなり選手を引き抜かれた千葉ロッテと試合をするのはいかがなものか…
あるいは、沢山選手を出してくれて有難うということでちょっとお金儲けをさせてあげようということなんですかね?

グループ送迎中止

2006-02-19 08:21:20 | 犯罪・刑事関係
引率者による園児殺害という事件が起きた長浜市の神照幼稚園がグループ送迎を中止し、しばらくは個別送迎にすることにしたようです。また市内にある他の10の幼稚園も一時的に中止することにしたそう。

グループ送迎については、以前から色々と不評なども出ていたそうで、事件を受けて心情的に耐えられないという部分もあったのでしょう。中止自体はいた仕方ないのかなと思います。

ただ、グループ送迎ならダメで、他の方法ならいいのかと言われると必ずしも首肯できかねる部分もあります。
現実として他の園児の親が別の園児に殺意を抱き、その実行に及ぶ確率というのは微々たるもの(最初のエントリでも触れたように、7年に1度くらい。親が自分の子供を虐待する可能性の方が遥かに高いはず)で、その確率と例えば園児バスを襲おうとする者が現れることとの確率にそう大きな違いがあるとは思えません。幼稚園に通う期間は長くても3年なわけですし。だからグループ送迎の問題点は重大で、これまで放置されていたこと自体が間違い、変えることは非常に当然の流れとは言えない部分もあるんですね。バス送迎にしても色々問題点はあるわけで。
一番安全なのは確かに個別送迎でしょうが、こちらはもちろんのことながら、親には結構な負担です。また、負担ゆえにできない場合が出てくるかもしれません。そういう子供が狙われるという可能性もやはりゼロではない。

結局、絶対に安全と言い切れる方法はないという風にも考えられる気がします。
と言っても、別に私は、グルーフ送迎を続けろといいたいわけではありません。ただ、不都合が起きれば、問答無用でそれまでのことが悪であると決め付ける風潮には賛同しがたいだけです。色々考えた結果、他の方法も問題点は多いけれど、その部分への対策も講じたし、だから変えるというのなら、それでいいと思います。

そう、全てが不都合に見える…
この手の事件が起きると、事件に至るまでの経緯の一つ一つがやたら重大なものに見えがちですけど、実際はそこまで極端なものでもないでしょう。
グループ内で馴染めないこと自体、周囲の子供とうまくいかないこと自体はよくあることで、そのあたりを大袈裟に捉えてしまうと、子供を幼稚園にやることができなくなる可能性すらあります。
例えば、バス送迎で大きな問題が起きうる(大事故など)、日常虐待している親が個別送迎中に子供を致死にいたらしめるなど悪い事態を考え始めると子供を幼稚園に通わせる方法がなくなるということにもなりかねません。
もちろん、だから現状維持でいいというのではなく、個々で不満を抱える人達に何らかの対策を講じることは必要でしょう。やり方をガラリと切り替えるのではなく、同じやり方で修正点を修正する方法を考えるということも一つの手かもしれません。


デメリットを考えるのは大切ですが、同時にメリットも考えつつ、他の方法と照らし合わせてどの方法がいいか判断してもらう…そのあたりの冷静さをもつ報道などもしてほしいものです。
何か起きるたびに全てが悪いことととらえてしまえば、結局いつまで経っても同じようなことが起きうるのではないかと思います。