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川越きもの散歩10月の会

2009-10-28 22:25:00 | 28日の川越きもの散歩

平日にもかかわらず30名もの参加、都内や神奈川県からの方も。ご参加ありがとうございました。





ランチはひさしぶりの太陽軒、戦前の洋風建築の建物です。





来月は風凛でのランチとなります。

*当日のキャンセルはランチを予約している関係でできません。参加されなくてもランチ代をいただくこととなりますのでご了承ください。


八王子森田撚糸工場

2009-10-26 18:51:00 | いろどり繭でのきもの作り
いろどり繭からできた生糸を八王子にある森田撚糸工場に持参し、撚糸をして織物用に生糸を加工してもらいます。森田さんのお隣には染色工場、メリヤス工場、精錬工場などが。昔は1つの町内で織物が完成できたそうです。八王子では今もネクタイとスカーフなどを生産しています。


森田撚糸工場、戦後すぐの建物です。森田一郎さんと徳治さんのご兄弟が工場をきりもりしています。明治時代は糸問屋として横浜にも卸していました。撚糸を始めたのは昭和13年から。

かつて八王子には撚糸工場が200軒ほどありましたが今は10軒。3年前に撚糸組合も解散しました。八王子は高尾山からのきれいな地下水があったので染色が盛んでした。いまでも森田さんちでは井戸水が使えるそうです。




工場の前で。工場見学は絶対にできません。(笑)
「親父の代からの家訓で、工場は一切見せてはならないときつく言われているんだよね。」と森田兄弟の弟さん。
工場のガラスも「親父が外から見えないように白くペンキを塗ったんだ」とのこと。
ますます、興味がわきます~。


昔からショール・スカーフ用の新製品の糸の開発に熱心だったため、森田さんでなければ作れない糸がたくさんあるのです。事務所には糸の開発で受賞したたくさんの表彰状が飾られています。


手織り教室を主宰している所沢の田口和子さんと糸の相談をしているところ。糸つくりのプロに聞く糸の話は面白くて、ついつい長居に。



お召しやちりめんの糸もできるそうで、個人用に1反分から撚糸をしてくれます。

いろどりの生糸は縦糸6本よりで上700回、下800回の撚糸をしてもらいます。
横糸は10本より130回転、とのことです。
20キロあるので約半月かかるとのこと。一日1,5キロずつぐらいしかできないようです。糸の加工賃は1キロ2800円。手間と時間、効率などよりもやはり仕事に対する責任感とお客さんの要望にどのようにでも応えます、というプロ意識。代々の家業への誇りを強く感じました。養蚕農家、製糸会社、撚糸工場、どこも日本からこの技術をなくしたくないという個人の踏ん張りで持っていることを感じます。


私たちの「顔の見えるきものつくり」にも賛同してくださり、またいつでも糸のはなしを聞きにきていいですよ~とのこと。森田兄弟撚糸工場さん、どうぞよろしくお願いします。

撚糸って何?http://www.nenshi.or.jp/about_nenshi.html




いろどり生糸20キロ購入!

2009-10-25 11:22:00 | いろどり繭でのきもの作り
いろどりの生糸20キロを繭問屋のコバヤシさんを通して購入しました。日本にはもう2つしか器械製糸の工場がありません。群馬の碓氷製糸組合と民間で最後になった山形の松岡製糸です。どちらも日本の近代化を支えた器械製糸を消滅させてはいけない、という熱い思いで存続をさせてくれています。

白い繭は各地の産地の繭と混ぜて生糸になるため、どこのものかわからなくなります。その点、いろどりは秩父の25件の養蚕農家、わたしたちが見学にいった久米さん、宮崎さんが飼育したお蚕さんが必ず使われているのです。

松岡製糸からこの大きな箱が届いたときは感激でした。昨年の5キロは直接織り元に送られたため、NPOで購入したという実感がうすかったのですが。うっすらと黄色みがかかった生糸です。






この黄色の繭「いろどり」が生糸になりました!!






素人のわたしたちはこれですぐ、織物ができるのかと思っておりました。

まだ、次の工程があります。織物用の糸を作らなければなりません。髪の毛より細い1本ずつの生糸をいくつかあわせて糸を作ります。この工程を撚糸(ねんし)といいます。かつて織物のさかんだった桐生でさえも撚糸工場はもう廃業しないとのこと。昨年もお願いした八王子の撚糸工場にこの生糸を持ち込みます。(つづく)

松岡製糸での器械製糸 http://www.silk.gr.jp/lecture/ito1.html

深谷きもの散歩2

2009-10-24 20:29:00 | 各地でのきもの散歩
     
初めて降り立った深谷という町には、昔を思い出させる懐かしいものがたくさん残っていました。しかも、今も現役!

     
   こんな三叉路…都会では、なかなか見かけなくなりましたよね。

     
  番台のある正統派銭湯「姫の湯」。素晴らしい銭湯絵があるそうです。

     
     旧中山道の一筋裏の道を行くと、こんなレトロな風景が…。

     
   赤レンガの路地。映画のセットのような場所があちこちにあります。

     
 ここは今も営業を続ける「滝澤酒造」。煉瓦の煙突に「菊泉」の銘が見えます。

     
まるで明治時代にタイムスリップしたような店舗。屋内にもレンガが使われていました。

     
そして結局、最後は食べ歩きになるきもの散歩の理事たち(0^; 深谷は明治・大正・昭和を存分に味わえる魅力的な地でしたが、そこここに不自然な区画整理の跡が見えるのが残念ではありました。みなさまはどう感じるでしょうか?機会がありましたら、ぜひみずからの目で確かめに行ってみて下さい。

深谷グルメに関しては、食いしん坊理事イガラシのブログでご覧下さい =^^;=
温泉にゃんこのネコ散歩→http://moon.ap.teacup.com/nyanko/

深谷きもの散歩1

2009-10-24 19:58:00 | 各地でのきもの散歩
     
まちづくり関係のシンポジウムに参加するため、深谷に行ってきました。渋沢栄一ゆかりの地の駅は、東京駅を模した赤レンガ造りです。

     
旧中山道を歩くとすぐにこんな造り酒屋さんの建物を発見…が、道の拡張で旧中山道側の建物はすべて取り壊されておりました。寂しい風景に、呆然とするフジイ。

     
シンポジウムの会場は、旧七ツ梅酒造跡地。後継者がいなくて廃業した場所を、イベントスペースとして残すことになったそうです。

     
かつての繁栄をうかがわせる赤レンガの煙突。ここでは、映画のロケなども行われるというのもうなづけます。

     
蔵の雰囲気を残して上手く改装したホールの入口に、川越きもの散歩の活動を紹介する掲示物を貼らせていただきました。

     
フジイの後ろにある風情のある建物は、すでに屋根が一部朽ち落ちていますが、一度取り壊して映画館として再生するとのこと。もう1ヵ月以内に取り壊しが始まるらしいです。ん~、この姿を何とか遺しておきたいですよね…。