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11月の川越きもの散歩

2009-11-28 21:16:00 | 28日の川越きもの散歩
       
11月の川越きもの散歩は、最高のお天気に恵まれました。土曜と重なって、集合場所の成田山川越別院の蚤の市も、ものすごい人出です。

       
NPO代表のフジイが講師を務める大学の、教え子ちゃんたちもきもので参加♪ みなさん、自分で着付けをしてきました。お嬢たちのきもの姿、かわゆす。

       
 今月は川越きもの散歩史上最多人数となり、ランチの風凛もギューギュー。

       
解散後は、蔵の見学に行ったり、川越唐桟を見たり…。それぞれ仲良しになった方同士で川越の町を散策に出かけます。

       
最後はステキな昔きもの処のはいからやへ。お見立てゴッコ、楽しそうです。

       
ご参加の皆さまお疲れさまでした。今月も魅力的なきもの姿でいっぱいでした。



きものサロンに掲載されました

2009-11-27 22:52:00 | メディア紹介


「きものサロン2009年冬号」にNPO川越きもの散歩、代表のフジイが紹介されました。

NPO川越きもの散歩のWEBも紹介されています。




グレーの無地紬は、いろどり繭の着物を手織りしてくれている本庄の黒沢かつよさんが椿の花で染めて織ってくれたものです。

帯は大好きな目白の花想容のパレット柄。人気の定番商品になり、色違いもあります。

フジイが着ているきものは川越唐桟のシルキー糸のもの。

よろしかったらぜひごらんください。




養蚕シンポジウム3

2009-11-10 15:32:00 | いろどり繭でのきもの作り
     
すみません、もう少し「いろどりきもの」のお話にお付き合い下さい。こちらは、五十嵐の紫の紬です。何か物語性を持たせるきものにしたいと考え、憧れである額田王の万葉集の歌「あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる」から、紫根染をしていただいたものです。屋内ではブルー、屋外の自然光では上品な紫色に輝くのですが、カメラのレンズの限界で目で見た色が再現できていないのが残念です。

     
こちらは吉川。帯は型押しを依頼した藤本工房さんのものを合わせています。

     
山梨出身の吉川は、武田菱と葡萄をデザインした刺繍の花紋を入れました。こんな楽しみ方ができるのも、色無地の紬ならではです。

     
…と、いろどりきもののお話が長くなってしまいましたが、綺麗なきものを作ることが目的ではありませんでした。衰退の一途をたどってしまった養蚕という「手仕事」を今でも守っていらっしゃる人を応援したい。需要が激減してしまった手織りの反物を織る素晴らしい技術を持つ方に、着る人の顔を思い浮かべて楽しみながら反物を作っていただきたい。そして着る側の自分たちもその過程に深くたずさわって、養蚕→製糸→織り→仕立てという工程を知りたい。そして、その過程で知り得たことをいろいろな人に伝えたい!そういう思いで進めて来た結果、このようなシンポジウムを開催することに繋がりました。そして、素晴らしい「いろどりきもの」がその結果として姿を現したのです。

私たちの活動は、これが終着点ではありません。NPO川越きもの散歩は、今年もいろどりの生糸を20Kg購入しました。けしてきものを売ることが目的ではなく、この流れの中でまた新たな御縁をいただいて、いい展開をしていけたらいいと考えています。ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。今後とも、一緒に楽しみながら応援していただけたら幸いです。

養蚕シンポジウム2

2009-11-08 20:09:00 | いろどり繭でのきもの作り
     

いよいよ「いろどりきものお披露目」です!舞台上に展示していたのは、縦横ともいろどりの糸を使った訪問着。本庄の黒澤織物さんに相談し、セリシンを全部落とさずに、いろどり繭本来の色を残していただきました。見た感じは、大島に似ています。手前に置いてあるのは、黒澤さんが持参してくれた群馬の天蚕糸で織った反物。これできものを作ると1000万円にもなってしまいます(--; が、縦横いろどりで織った反物は、それとほとんど同じ風合いで見分けがつかないほどでした。すごいぞ!いろどり繭。

     

柄は型押し染めの匠、藤本工房さんに相談し、なんと!猫の訪問着にしていただきました。淡い3色の和猫が、生地の上でくつろいでいます。裾まわしにも猫ちゃんが =^^= こんなこと、完全オーダーだからこそできること♪ ちゃーんと気心が知れている人の手によって作り上げられた逸品は、これまで知らなかった強い愛着がわくものとなりました。

実はステージ上でも、草木染めでさまざまな色にチャレンジした「いろどりきもの」の紹介があったのですが、いかんせん理事全員そのモデルとなっておりまして(^^; 「いろどりきものゴレンジャー」が勢ぞろいした画像が撮れませんでした…トホホ。

     

いろどりきものお披露目の後は、休憩をはさんで、近達也さんによる座繰りの実演と体験が始まりました。みなさん、初めて見る繭から糸がひかれる光景に興味津々で、すごい人だかりができております。

     

プライベートでもきもの散歩にご参加いただいている、きものエッセイストで漫画家の近藤ようこ先生の本の販売もあり、希望者にはイラスト付きで丁寧にサインを書いていただきました。川越の和裁士の小杉亘さんも、ステキな男きものスタイルでご参加です。

     

人波が引いたところで、理事たちも座繰り体験など。座繰り機を回している吉川、その隣の鎌原とも、いろどりきものを着ています。優しく淡い色がステキでしょ♪ お隣の近藤先生は、この日は大島をお召でした。

     

シンポジウムには、本庄の黒澤織物さんもご夫婦でいらして下さいました。私たち理事は、きものの相談でいったい何回黒澤さんのところにお邪魔したことでしょう。ご主人が草木染めをし、ふたりの力を合わせて機に縦糸をかけ、奥さまが手織りする。そんな姿に、織物だけではなくいろいろなことを教えていただきました。向って左に立っている世古のいろどりきものは、くちなしで染めたごく淡いブルー。中央の大河内の着ているのは、自宅の庭で栽培しているレモングラスを持ち込んで染めたもの。若草色のいろどりきものになりました。

養蚕シンポジウム1

2009-11-08 15:46:00 | いろどり繭でのきもの作り
     

私たちが住む埼玉県。なかなか特徴の無い土地だと思っていましたが、県内各地できもの散歩をしていく中で、秩父の地に「いろどり」という薄笹色のブランド繭が生産されていることを知りました。この愛らしい「いろどり繭」を使って、自分たちの手で埼玉県産のきものが作れないかしら?という無謀な思いつきをしてからほぼ1年。このたび、その願いが叶ってしまいました(^^v

     

秩父で作った「いろどり繭」を、本庄の黒澤織物のご夫妻に持ち込んで草木染めをし、手織りをしてもらいました。その「いろどりきもの」のお披露目を兼ねて、このプロジェクトにかかわって下さった方をお招きし、お話を聞き体験をするというシンポジウムを、旧鏡山酒造跡地にできた大正蔵で行いました。

     

各地から参加して下さった100名あまりの皆さまもきもの姿が多く、老舗の造り酒屋さんを改装したホールである「大正蔵」の中は、とってもいい雰囲気に。

     

まずは、繭や生糸のことを何も知らなかったヨチヨチの私たちのことを見守るとともに、要所要所で的確なアドバイスを与えて導いて下さった、いろどり繭の開発者で養蚕博士の近達也さんの基調講演から。蚕と自然を愛する心優しきBigManの近さんは、みずから蚕を育て、座繰りで糸もとるプロフェッショナル。養蚕の現状や、蚕の習性など興味深いお話を、その絶妙の語り口で楽しく教えて下さいました。

     

基調講演の後は、いろどり繭を生産していらっしゃる秩父の養蚕農家の重鎮・宮崎豊二さん、みずからも蚕を育てるほどのフリークである、きものエッセイストで漫画家の近藤ようこさん、そして今回の無謀とも思えるいろどり繭プロジェクトの首謀者である、NPO川越きもの散歩代表の藤井美登利を交えてのパネルディスカッション。今や風前の灯となってしまった日本の養蚕文化を守りたい!という強い思いを抱いている面々が一同にかいし、それぞれの立場で発言をして下さいました。これがまた、新たな展開の糸口になる予感がするひとときでした。

     

後半は、思いがいっぱいつまった「いろどりきもの」のお披露目会となります♪