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いろどり生糸20キロ購入!

2009-10-25 11:22:00 | いろどり繭でのきもの作り
いろどりの生糸20キロを繭問屋のコバヤシさんを通して購入しました。日本にはもう2つしか器械製糸の工場がありません。群馬の碓氷製糸組合と民間で最後になった山形の松岡製糸です。どちらも日本の近代化を支えた器械製糸を消滅させてはいけない、という熱い思いで存続をさせてくれています。

白い繭は各地の産地の繭と混ぜて生糸になるため、どこのものかわからなくなります。その点、いろどりは秩父の25件の養蚕農家、わたしたちが見学にいった久米さん、宮崎さんが飼育したお蚕さんが必ず使われているのです。

松岡製糸からこの大きな箱が届いたときは感激でした。昨年の5キロは直接織り元に送られたため、NPOで購入したという実感がうすかったのですが。うっすらと黄色みがかかった生糸です。






この黄色の繭「いろどり」が生糸になりました!!






素人のわたしたちはこれですぐ、織物ができるのかと思っておりました。

まだ、次の工程があります。織物用の糸を作らなければなりません。髪の毛より細い1本ずつの生糸をいくつかあわせて糸を作ります。この工程を撚糸(ねんし)といいます。かつて織物のさかんだった桐生でさえも撚糸工場はもう廃業しないとのこと。昨年もお願いした八王子の撚糸工場にこの生糸を持ち込みます。(つづく)

松岡製糸での器械製糸 http://www.silk.gr.jp/lecture/ito1.html