秩父夜祭りから一夜明けた秩父神社の境内。昨夜、勇壮に秩父の町を回ったきらびやかな山車に見惚れます。NPO川越きもの散歩の理事4名で、12月4日におこなわれるご神事
「蚕糸祭」にうかがってきました。
舞殿では、お神楽が…。歴史ある土地だということを実感します。
秩父夜祭りは、本来
養蚕に感謝を捧げるお祭りで、本殿の前には今年生産された秩父の繭が奉納されています。向かって左側が、私たちが応援している
「いろどり繭」。やさしい黄色が、冬の日差しに映えています。
養蚕農家の方をはじめとした、秩父の農業にたずさわるお歴々とともに本殿に上がり、
NPO代表の藤井が玉ぐしを奉納し、他の理事も一緒に参拝をいたしました。何もわからずにスタートした
「いろどりプロジェクト」でしたが、秩父の養蚕にここまでかかわれたことに感謝し、一同胸が熱くなりました。
(このご神事の様子は、昨夜の21時からのNHKニュースで流れたそうです)
ご神事後、なおらいの前に、NHKの収録がありました。
「新日本風土記」という番組で、1年間という長い間、秩父の養蚕農家の宮崎さんを追っていました。宮崎さんの作る「いろどり繭」で、試行錯誤しながら「いろどりきもの」を作り上げた私たちNPO川越きもの散歩。完成したいろどりの反物を、生産者の皆さまに見ていただくというシーンです。
完成した
100%いろどりの色無地をみずからの身にまとい、反物を持って皆さまにお話しする代表の藤井。養蚕農家の皆さまへの感謝の気持ちと、「いろどり繭」の素晴らしさを生き生きとした表情で伝えます。藤井の背後で見守る宮崎さんの姿が、とても印象的でした。
理事の吉川は、農家の奥さまたちとお話。いろいろな可能性を秘めたいろどりについて、飾らぬ言葉で伝えていたところ、
そのうちのひとりの奥さまが涙ぐんでしまいました。養蚕という大変な仕事をなさっていても、その先の姿が実感できなかったという奥さま。全員のいろどりきもの姿を見て、とても感激して下さったようで、こちらもジーンとしてしまいました。
秩父神社のお札とお供物をいただき、心新たにした理事4名。もはや風前の灯の養蚕ですが、これからもできる限りの応援をしていきたいと誓った特別な日。秩父とのご縁は、ますます深くなっていきます。
撮影されていたNHK「新日本風土記」は、
来年2月の放送予定です。放送日が決まったら、ブログ屋HP、メルマガなどでお知らせいたしますので、こちらのお楽しみに!
NHK新日本風土記HP→
http://www.nhk.or.jp/fudoki/index.html