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年末スペシャル散歩1

2009-12-29 22:17:00 | 28日の川越きもの散歩
「12月って、きもの散歩あるんですか?」と、何人もの方に聞かれましたが、年末だってちゃーんとやるのです。毎月28日、成田山川越別院には、きもの姿の面々が集まってきます。

     
お天気に恵まれ最高のお出かけ日和でしたが、師走でみな忙しいのか、のみの市の人出は少なめです。でも、この方が楽に見られていいんですけどね。

     
今年最後なので、お参りをする人もおります。本当は毎月しましょうね(^^;

     
境内で、鳶頭の天神さんのお姿を発見!川越きもの散歩の理事一同は、全員、鳶頭の大ファン。代表フジイを先頭に、すかさずおそばに駆け寄っております。相変わらず、カッチョイイいでたちですね。

     
のみの市を出発し、旧川越織物市場を外から見学した後は、大正浪漫夢通りを歩いて、ランチの場所に向かいます。それにしても、この青空♪

     
メインの蔵の町では、すでに門松が飾られていました。それも、各お店独自のもの。老舗和菓子屋の亀屋さんの門松は、こーんな亀さんです。(つづく)

盛岡・南部紫根染め

2009-12-23 17:16:00 | ノンジャンル
いろどりきものを作るにあたり、紫色にこだわった理事のイガラシは、そこで初めて紫根染めを知りました。草木染めや紫根染めに関する本を読みまくり、盛岡で復活した南部紫染めに出会いました。実物をこの目で見たい!と、秋田の乳頭温泉郷への旅の後、ひとり盛岡に立ち寄りました。

     
こちらは紫根染めと茜染めの専門店。緻密な絞りに、草木染めをしています。

     
紫根染めの工程。12回ほど染めを繰り返すことで、最終的な紫色になります。

     
平日の午前中の暇な時間帯というのが幸いして、お店の方から絞りを施した反物も見せていただきました。反物が幅10cm程になっています。今でも60名ほどの職人さんがいて、何度もの検査工程を経て仕上がるという話です。その手仕事の緻密さを目の当たりにして、伝統技術の凄さを実感しました。

     
完成品のふろしき。こっくりとした紫に、高さのある「しぼ」がステキです。

     
日本産の紫草から採れる紫根は、今はもうほんのわずかしかありません。その大変貴重な国産紫根を使って、20年前に染めた反物も見せていただきました。年月を経るごとに、しっとりした色に落ち着いてきているそうです。

今まで、草木染めにも絞りの技術にも特に思い入れはありませんでしたが、「いろどりきものプロジェクト」にかかわったことで、いろいろなことに興味が湧いてきました。今後は、日本の各地で伝統技術の場を実際に見てみよう!とわくわくしています。

きものdeパーティへ

2009-12-12 22:42:00 | ノンジャンル
お披露目が無事終わった「いろどりきもの」。理事のイガラシは、いろいろな人にその良さをわかってもらいたくて、個人的なお出かけに着て行っております。
     
     
まずは友人の結婚パーティ。披露宴ではなく気のおけない仲間が集まった気軽なパーティでしたが、変に浮かなかったのは紬の風合いのおかげでした。ナチュラルなものを大事にしている人が多く、たくさんの人に声をかけられました。「きものの地産地消」の話などで意気投合し、思いのほかきものに興味がある人が多いことを知りました。

     
次は、作家の米山公啓先生のパーティへ。こちらは、出版やメディア、クルーズや医療関係者が集まる100人規模の集まりでした。きもの姿はひとりだけで目に付いたようで、ここでもたくさんの方とお話することとなりました。

     
秩父にブランド繭があること、草木染めの話、クルーズで各地の織元を訪ねるツアーなんかもいいんじゃないか?などなど、いろんな方向に話が広がり楽しいひとときでした。

華やかであるけれど、頑張り過ぎないきもの姿を演出してくれる、紬と草木染めの風合いがちょうどいい「いろどりきもの」。パーティシーンには、特にしっくりくるのだと実感した次第です。忘年会やクリスマスパーティやディナーに、きものでお出かけしてみませんか?きっと新しい発見や展開があるはずです =^^=


蚕糸絹文化シンポジウム

2009-12-03 20:52:00 | いろどり繭でのきもの作り
日比谷の東京會舘にて蚕糸絹文化シンポジウム「地域が支える蚕糸絹文化」が開催されました。(財)大日本蚕糸会主催の天皇陛下在位20年祝賀行事の一環です。フジイが大日本蚕糸会のコーディネーターを委嘱されているのでNPOの理事と一緒に出かけてきました。

1部は女優の壇ふみさんと生産関係者とのトーク
埼玉県上里町の養蚕農家、柳さんが出演されました。(写真撮影ができずに残念!)



 私たちがいろどり繭を製糸にしてもらっている山形県の松岡製糸の鈴木会長さんと記念撮影。今回、いちばんお会いしたかった人です。

明治20年創業で戊辰戦争で敗れた庄内藩3千名が桑畑の開拓から始まった会社です。民間最後の製糸会社となり、日本から製糸の灯を消したくないという気概でがんばっています。3人ともに松岡で製糸にしてもらった着物です、と言うととても喜んでくださいました。山形の工場見学、温泉ツアーと一緒に企画しなくては~。


2部の司会をされた中谷比佐子さん。2部は産地の市長が取り組み解説しました。富岡、岡谷(もう養蚕農家はいないそうです)、愛媛の西予市(織姫学校があり、伊勢神宮に生糸を献上しています)、京丹後市、京都市。

中谷さんの「着物は農業」という本は私たちNPOのバイブルでもあります。私たちNPOの顔の見える着物つくりも「すごいわねー。いい取り組みね~」と応援してくれています。


目白のきものカフェ・花想容のオーナー、しぼり作家の中野さんもいらしていました。いろどりの着物をさわってもらっています。


三越の純国産絹の振袖シリーズ。


輸出用の生糸のラベルをプリントした中谷さんの帯。


皇居での養蚕風景。美智子妃は養蚕をとても大切にされています。渋沢栄一が皇居での養蚕を皇室にすすめられ、明治時代にまた復活したそうです。



天蚕を飼育し、自分で織られることで有名な西城まちこさん。100パーセント天蚕糸のきものをお召しです。色も自然のままです。とても素敵な風合いのきものでした。自分たちで糸つくりをしなさい、とすすめられましたが・・・。来年の今頃はいったい何をしているのか、こわいです~。(笑)


業界関係者用の今回のシンポジウム。目立ったのは背広のおじさんたちと着付け教室の先生たち。私たち3人組が一番若手で日本の蚕糸絹業の行方を案じてしまいました。
同じ内容で今度は一般向けのシンポジウムの開催を期待します。