追悼 立花隆

いささか旧聞に属するが、立花隆氏（1940年生まれ）が今年4月
30日に亡くなっていたことが分かった。80歳だった（6/23訃報）。

私は、歴史書を含め、ノンフィクションを読むことが多い。
立花隆もかなり読んだ。

ノンフィクション－－「事実」は一行たりとも間違いがあっては
ならない。

例えば、今、下記に「（　）内、前の数字は文庫の初版年。後ろ
の数字は単行本の初版年」という注記を書いたが、これがたしか
に「事実」であるということのために、これを調べ、ダブルチェ
ックする手間と時間を掛けている。

『田中角栄研究全記録』や『日本共産党の研究』などはチームに
よる取材、分析、チェックがあって書けるもので、とても一個人
でできるものではない。
が、立花氏が「材料」をもとにまとめる力はとても真似のできる
ことではないのではないかしらん。

立花氏の訃報をきっかけに、『田中角栄研究全記録』ほかを読み
直し、そのおもしろさに引き込まれるとともに、あらためてそん
なことを思う。



左から
『田中角栄研究全記録』（講談社文庫全2巻 1982ー1976）
『日本共産党の研究』（講談社文庫全3巻 1983－1978）
『巨悪VS言論－－田中ロッキードから自民党分裂まで』（文春文庫全2巻
　2003－1993）
『天皇と東大』（文春文庫全4巻 2012－2005）
（注）（　）内、前の数字は文庫の初版年。後ろの数字は単行本の初版年。


この次の機会には、『中核VS革マル』（講談社文庫）を読んでみ
ようカナ･･････。