人生ブンダバー

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半藤・保阪・井上『「東京裁判」を読む』(日本経済新聞社)★★★★

2009-11-19 05:14:35 | 近現代史
国立公文書館には読みきれないくらいの東京裁判関係の資料が眠っている。それを
テーマに「昭和史の研究家」半藤一利、保阪正康両氏と日経新聞の井上氏が検証
し、対談したものである。もともとは日経新聞に連載されたものらしい。

<目次>
第1章 基本文書を読む
第2章 検察側立証を読む
第3章 弁護側立証を読む
第4章 個人弁護と最終論告・弁論を読む
 ・広田弘毅の和平追及と無策
 ・木戸幸一の軍批判
第5章 判決を読む
 ・真珠湾攻撃の「だまし討ち」は認定せず
 ・「平和に対する罪」だけでは死刑にせず
第6章 裁判文書余禄

東京裁判判決から60年が過ぎ、かなり冷静に東京裁判を総括できるようになったと
考えられる。昭和12年の南京虐殺事件にしても30万人とか40万人とかではないにし
ても、また司令官による組織的なものはなかったとしても、オフレコで証言する人
もおり、民間人の虐殺自体は実際にあったのは間違いないようだ。

2,310円とちょっと高価なので、まずは図書館で借りられることをおすすめする。
ただし、この本、図書館でも大人気。私は予約の20番目待ちだった。


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