たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「ポセイドン」はリアルな脱出劇か?

2006-06-05 20:26:54 | 映画感想
(2006年6月4日 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2006年 米 シネスコ SRD 98分)

72年に製作されたパニック映画の傑作「ポセイドン・アドベンチャー」を、ウォルフガング・ペーターゼン監督が最新の映像技術を駆使してリメイクしたパニック大作。

たった2人を助けるだけの「LIMIT OF LOVE 海猿」でさえ2時間弱をかけてるのに、この作品は100分を超えないタイトな上映時間。人物描写を極力廃してノンストップサバイバルアクションとして作り上げていました。この姿勢は潔いと言えば、潔いですが・・・。

やっぱりというか、こういう作りにすると説明不足とモヤモヤが生じるのは確か。

一番辛かったのは、リチャード・ドレイファス扮する男が、仕方なくウェイターを振り落として死なせてしまった事に何も葛藤が無かったこと。脱出する仲間の中にウェイターの彼女がいるのに何のドラマも起こらない!しかも、その事実が知られる事もない!(多分)

「9.11以降のパニック映画は、こんな感じのリアルタイム進行サスペンスで描くしかないのです」と、インタビューでペーターゼン監督が語っているので、これがリアルなのかもしれないけど、映画としては面白くないよねえ。

なので、素性のよく分からない人間がサバイバルに成功したり失敗したりしても、何も残らない。不謹慎な話で申し訳ないけど、大水で大勢の人間がドバーッと流されるシーンの数々の方がよっぽど面白さを感じる。

良かった点。

オリジナルから30年を経ての作品なので、ILMが手掛けた映像と音響の迫力はさすがでした。迫り来る水の迫力も息苦しさを感じるほど。

それにしても、カート・ラッセルのあの水中での演技はリアルで良かったねえ。これ以上のものはSFXでは出せないでしょう。

これで彼が認められないと・・・浮かばれませんから。


■□明日の予告■□
この映画のように、ひとつの場所を舞台に俳優さんたちがアップアップもがいてます。


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