「さらば愛しの大統領」

（2010年11月16日 MOVIX三好 2010年・日 ヴィスタ SR 87分）

世界のナベアツがCMディレクターの柴田大輔と共に監督を担当した、ギャグ満載のコメディ映画。

＜ネタバレあり＞




冒頭に流れる「おことわり」のように、100％アホになれば楽しめると思います。
とにかく能動的に！少しでも引いたら負けです。

とびっこを使った下ネタもあれば、裏で脚本家が書いていたなどの秀逸なネタもあり。
…まあ、7割はスベってますが。

こういう視覚や設定で笑わせるのは、キッチリと話を作って、役者がマジメにやるのが鉄則。吉本の芸人たちが演じるなら多少オーバーでもしょうがないか…。
前田吟、大杉漣、仲村トオルなど豪華俳優陣はその点を心得ていて良かった。

まあせめて、脚本だけはちゃんと作ったほうが良かったと思います。
ギャグを繋げれば一本の映画になると思えば大間違い！
あと、泣かせ部分の幼少時代の話はまず、冒頭に持ってこないと！

ニュース番組や取調べNG集は、テロップもナレーションも（佐藤賢治さん！）それらしくて、テレビ的なディテールにはやたらとこだわっている。なので、一番言われている「テレビと同じ」と捉えられても仕方ないかもです。

日本でザッカー兄弟のようなコメディを作るのはやっぱり、映画の作り方を知っていてそれなりのセンスが必要なんですね。


吉本の芸人が好き、またはよく知ってるなら大丈夫でしょう。
リットンの水野さんはいい役貰ったなー。