たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

大川興業 第35回本公演 「OTOなOTO おとなおと」

2010-11-21 13:21:23 | 舞台・演劇
(2010年11月20日 愛知県芸術劇場小ホール マチネ 14時開演)
作・演出:大川豊
出演:大川豊、寺田体育の日、玉置ピンチ!、阿曽山大噴火、鉄板■魔太郎
名刀長塚、三好宏明、Jonny、足立区OKO、Ku.com、柴田GOZO、牛越秀人 他


-暗闇演劇(R)第4ステージ 見えない芝居 音と気配の芝居-


開場時間になり小ホールの入口で緊急用のペンライトが配られ、全体に暗幕の貼られた小さな空間にある50ほどのキャパの客席に誘導された。そして、「この舞台は、約2時間ほど暗闇が続きます…ご注意ください」という内容のアナウンスが何回も。

大川興業、これまで関東高田組や大人のおもちゃ箱は見てましたが、本公演は初めて。
しかも、今まで経験してなかったような暗闇演劇ということで、分かるのだろうか?面白いのだろうか?……寝ないだろうか?と心配ばかりでしたが、それは杞憂に終わり、下ネタ満載、多くの若者が悩み続ける混沌とした世界を楽しむ事ができました。

開演時間を5分ほど過ぎた頃に、場内の音楽が大きくなり、幕が開いたのを感じたかと思うと、目の前(にいるであろう)役者が動き、喋り始めた。

宗教的な話から始めたのでちょっと掴み辛かったですが、いきなり明転して、劇団員が旗を振りその旗に文字や絵が浮かび上がる美しいオープニングが始まったら物凄くテンションが上がりました。

そして、小さな舞台を挟んで客席が向こうにもあるのにもビックリしました。

内容は「マンダラのマリア」と呼ばれる廃鉱の坑道での暗闇巡礼なので、ほぼ全編暗闇なのは当然。哲学的宗教的なセリフがあれば、3人で元素記号やポケモンの種類を言い合う場面もある。目の前で短いセリフ(ポケモンの種類ね)が飛び交うところは、暗くても役者の位置関係が把握できて面白かった。

明転する場面は3つほどありますが、そのほとんどが下ネタ。
光るコンドームを体に付けた2人の男がお互いぶつかり合いながら相手を萎えさせる格闘技とか、影絵で男女の営みを表現するとか…こういう表現もあるんだなと感心して観てました。あと明転してわかったのは、ものすごく魅力的な声を出してたのが阿曽山さんだったということ。

マグダラのマリアの話をベースに、哲学的で下品で、人間そのものを感じさせる実験的な演劇。面白かったです。


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