(2007年7月22日 ユーロスペース2 2006年・フィンランド ヴィスタ SRD 78分)
アキ・カウリスマキ監督「浮き雲」「過去のない男」に続く“敗者三部作”の最後。孤独な男に訪れる底割れの不幸と再生へのかすかな希望を抑制されたタッチで静かに綴る。
もうここまで来たらとことんお付き合いするしかないアキちゃんの新作ですが、今回も自身のタッチを崩さず、ダメ男をとことん描いていました。
主人公は犬のように従順でロマンティストで馬鹿。見れば見るほど情けないのだけど、それでも憎めないのはカウリスマキの優しさが感じられるから。
まず、最初の場面のバーまでの流れが最高。暗い奴なのに、ひょうひょうと女性に声を掛け、ひょうひょうと断られる。それでもひょうひょうとしているのがイイ。
なので、どんどんと悪い方へ悪い方へ向かっているのに、無理してでも愛する女性に尽くす姿は切なくて泣けてきます。いや、笑えてきます。
「俺はもうダメだ…と言うのは冗談」のセリフは良いなあ。
アキ・カウリスマキ監督「浮き雲」「過去のない男」に続く“敗者三部作”の最後。孤独な男に訪れる底割れの不幸と再生へのかすかな希望を抑制されたタッチで静かに綴る。
もうここまで来たらとことんお付き合いするしかないアキちゃんの新作ですが、今回も自身のタッチを崩さず、ダメ男をとことん描いていました。
主人公は犬のように従順でロマンティストで馬鹿。見れば見るほど情けないのだけど、それでも憎めないのはカウリスマキの優しさが感じられるから。
まず、最初の場面のバーまでの流れが最高。暗い奴なのに、ひょうひょうと女性に声を掛け、ひょうひょうと断られる。それでもひょうひょうとしているのがイイ。
なので、どんどんと悪い方へ悪い方へ向かっているのに、無理してでも愛する女性に尽くす姿は切なくて泣けてきます。いや、笑えてきます。
「俺はもうダメだ…と言うのは冗談」のセリフは良いなあ。
・・冗談!
は よかったですね~
ほんと 主人公らしいセリフでした。
期待を裏切らないアキちゃんワールドでした。
セリフの訳し方も良かったかもしれない。