たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「僕らのミライへ逆回転」

2008-10-12 00:39:12 | 映画感想
(2008年10月11日 センチュリーシネマ 2008年・米 シネスコ 101分)

時代に取り残された町の片隅に建つ小さなおんぼろレンタルビデオ店。ある日、店長に店番を任された店員のマイクだったが、幼なじみのトラブルメイカー、ジェリーのせいで店は大変なことに。なんと、発電所に忍び込んで知らずに強力な電磁波を帯びてしまったジェリーが店にやって来て、商品のVHSビデオを全てダメにしてしまったのだ。あわてた2人は、ダンボールや廃材を使って「ゴーストバスターズ」をリメイクし急場をしのぐことに…。

ミッシェル・ゴンドリーの作品は、チャーリー・カウフマンが書いた「エターナル・サンシャイン」しか面白くなかった(というか、コレその年のベストワンに推しましたが)ので、またもや自らの脚本で撮ったこの作品には大いなる不安を抱いていたのですが…。

邦題は的外れだが、これはなかなか面白かった。
ゴンドリーの前作「恋愛睡眠のすすめ」が面白くなかったのは、自分の空想を映像化するという映像作家ならではの独り善がりに終わってたからで、今回のこれは対象を映画に、しかも面白い映画を作るという映画へのそして映画ファンへの愛情を描いてるので、観ているこちらも楽しくなってくる。

リメイクする映画が「ゴーストバスターズ」「ロボコップ」「2001年宇宙の旅」などなど今も昔も愛されている映画ばかり。しかも、適当に模写しているように見えて、出来たものは実は凄く完成度が高い。一瞬、アレ?本物?と思わせるショットを滑り込ませてるからだろう。「ドライビングMissデイジー」なんて、リメイク見て元ネタを思い出したほど。

ジャック・ブラックのコメディ演技もやりすぎてないし、脇を固める俳優陣もそれぞれ味がある。何よりも、映画を愛する空気が全体に流れているのがいいと思う。話の流れも結末もかなりベタな人情ばなしなのは日本人に合うかも。


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2 コメント

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ベタ (mayu)
2008-10-12 21:49:01
そうそう。ベタな人情話でしたよね。だから余計に期待しすぎるとガッカリする人もいるかも・・とも思いました。私はドライビング・・をみていないので元ネタがわからないのだけど、近くの人は爆笑していました。元ネタ知ってたら、うなる所満載ですね!
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元ネタ (たまやん)
2008-10-13 22:27:57
ジャック・ブラックだし、ドタバタを期待した人も
いるかもですね。得意の音楽ネタも少なくて、俳優に
徹していた感じ。

映画の元ネタ、僕も後半の方はよく分からなかったけど、
何となくこういう映画だったんだろうなと思わせてくれました。
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