「マリア」 ヨセフの優しさに感動

（2007年12月2日　MOVIX三好　2006年・米　シネスコ　SRD　100分）

ヨセフとの結婚が決まったマリアは、天使ガブリエルから神の子イエスを身ごもったことを告げられ、混乱する。婚約中にもかかわらず妊娠していることが周囲に知れ渡り、村人から蔑みの目で見られるマリア。そんな中、ヨセフはただ一人、神の子を身ごもったというマリアの言葉を信じる。

実は日本以外では1年前のクリスマスシーズンに公開されていた映画。
まあ、この季節を待って公開しないと完全に時期ハズレですからねえ。

キリスト降誕までの1年を描くこの作品。たとえこういう話に詳しくなくても、ほぼマリアとヨセフの愛情のみに焦点を絞って描いているので分かりやすいし、ラストにも素直に感動できる。「ロード・オブ・ドッグタウン」などでティーンの心情を描くのが得意なキャサリン・ハードウィック監督ですが、今回はティーンのマリアよりもヨセフの優しさに感動しました。

まあその点は精霊さんの力が大きいですが、こういうのを奇をてらう事無く素直に描けるのは良いと思う。極力VFXを排しロケでスケール感を出したのも心地よかった。（エンドクレジットを見たらマットペインティングが多用されてるみたいですが）

2人以外の描き込みに物足りなさを感じますが、1時間40分の短さでシンプルに、これだけ描ければ良いと思う。