(2007年2月25日 伏見ミリオン座2 2005年・米 シネスコ SRD 84分)
知り合いの結婚パーティで10年ぶりに再会したかつての恋人同士が、互いの近況を語り合いながら、戸惑いつつも次第に若い頃の感情を甦らせていくさまを、男と女の違いを浮き立たせつつしっとりとした雰囲気で描いた大人のラブ・ストーリー。
『男の恋愛は名前をつけて保存、女の恋愛は上書き保存』
誰が言ったか知らないが、このIT時代に生まれた恋愛の格言を初めて聞いた時は、言い得て妙だと思い、目からうろこが落ちた。そして落ち込んだ。
この作品が描いているのはまさしくそれなので、題材的にはそれほど新味は無いのだけど、面白いのはその描き方。
「ビフォア・サンセット」と同じく、10年ぶりに再会したかつての恋人たちの会話が、ほぼリアルタイムで進行する作品。違うのは男と女それぞれの視点が分割画面で描かれていている。
分割画面、スプリットスクリーンは「キル・ビル」とか「24」なんかに効果的に使われてますが、最初から最後まで使い通しているのはこれが初めてでしょう。
これが意外と煩わしくなく、舞台みたいで面白かった。舞台ではほとんどの観客がセリフを言う人に目を向けるけど、もちろん相手もちゃんと聞いてる演技をしてるんですよね。話す側、受ける側のそれぞれの視点を同時に描いているので、映画なのに演劇的な感じがします。
時々画面が繋がっているように見えるのも面白いし、時には過去の2人が同じアングルで現れたり、隠された心情が現れたり、補足説明的にカットが入ったり、はたまた「もし2人でエレベーターに乗らなかったら」の並行世界まで見せたりする。
一番面白かったのは、エレベーターで彼の知り合いの女性と乗り合わせてしまう場面。結構スリリングで良かった。セリフが多くて疲れてしまう映画なので、こんな場面がもうちょっとあってもよかったかも。
語られるセリフもストレートなもので、肌のきめが粗くなっただの、嘘をついて疲れただのと、とりとめのない内容なのがリアル。「女は男の見てないところで努力しているのよ」はどちらにも痛いセリフだよなあ。勉強になりました。
知り合いの結婚パーティで10年ぶりに再会したかつての恋人同士が、互いの近況を語り合いながら、戸惑いつつも次第に若い頃の感情を甦らせていくさまを、男と女の違いを浮き立たせつつしっとりとした雰囲気で描いた大人のラブ・ストーリー。
『男の恋愛は名前をつけて保存、女の恋愛は上書き保存』
誰が言ったか知らないが、このIT時代に生まれた恋愛の格言を初めて聞いた時は、言い得て妙だと思い、目からうろこが落ちた。そして落ち込んだ。
この作品が描いているのはまさしくそれなので、題材的にはそれほど新味は無いのだけど、面白いのはその描き方。
「ビフォア・サンセット」と同じく、10年ぶりに再会したかつての恋人たちの会話が、ほぼリアルタイムで進行する作品。違うのは男と女それぞれの視点が分割画面で描かれていている。
分割画面、スプリットスクリーンは「キル・ビル」とか「24」なんかに効果的に使われてますが、最初から最後まで使い通しているのはこれが初めてでしょう。
これが意外と煩わしくなく、舞台みたいで面白かった。舞台ではほとんどの観客がセリフを言う人に目を向けるけど、もちろん相手もちゃんと聞いてる演技をしてるんですよね。話す側、受ける側のそれぞれの視点を同時に描いているので、映画なのに演劇的な感じがします。
時々画面が繋がっているように見えるのも面白いし、時には過去の2人が同じアングルで現れたり、隠された心情が現れたり、補足説明的にカットが入ったり、はたまた「もし2人でエレベーターに乗らなかったら」の並行世界まで見せたりする。
一番面白かったのは、エレベーターで彼の知り合いの女性と乗り合わせてしまう場面。結構スリリングで良かった。セリフが多くて疲れてしまう映画なので、こんな場面がもうちょっとあってもよかったかも。
語られるセリフもストレートなもので、肌のきめが粗くなっただの、嘘をついて疲れただのと、とりとめのない内容なのがリアル。「女は男の見てないところで努力しているのよ」はどちらにも痛いセリフだよなあ。勉強になりました。
会話もリアルで良かったです~。
「イカとクジラ」は情報番組「アンデュ」で
結構途中までストーリーを見せてくれちゃって
ちょっと興ざめしちゃったんですよね~。
見ようとは思ってるんですが。
少しだけ見てました。「イカとクジラ」紹介してたん
ですよねえ。24日公開映画が少ないとはいえ、
中京テレビやるな!と思いつつネタバレ防止のために
チャンネルを変えました。
それでも「イカとクジラ」はいい映画だと思うので、
めげずに観てみてください。