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お久しぶりです。ネタバレあります。

「リトル・チルドレン」 大人になりきれない

2007-08-18 19:48:04 | 映画感想
(2007年8月18日 伏見ミリオン座2 2006年・米 シネスコ SRD 137分)

郊外の住宅地を舞台に、いい年して今の自分を受け入れられず別の人生を夢見てしまう大人になりきれない大人たちの哀しい人間模様を、同情と共感を込めつつもシニカルに綴る。監督は、「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド。

クスッと笑いつつも、人間の持つ弱さ、情けなさに痛く共感してしまう。
異常性欲の元犯罪者と、彼を執拗に付け狙う元警官は完全に普通の人間の矩を超えているが、それでも人間くささを感じるのは、監督の優しさなのだろう。

この映画の人たちぐらいの年齢になった人なら、「ああ、みんなこんな風に悩んでるんだ(特に既婚者)」と変に安心してしまうでしょう。

役者は子役も含めてみんな上手い。
何と言っても、ジャッキー・アール・ヘイリーが良かった。
後で「がんばれ!ベアーズ」のケリー役と聞いてビックリ。子役が大人に成長したのを目の当たりにした気持ち悪さと役柄がピッタリ合っていました。

かなり嫌な話で、変に重たくなってしまいそうなところを、各人の心理を語るナレーションと上手い編集で面白おかしく描いていた。
何度も「ああ、こいつやっちゃったよ~」とニヤっとさせられたもんね。


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