(2005年12月23日 PARCO劇場にて)
1990年に東京サンシャインボーイズ公演として発表された傑作を、15年の時を経て豪華キャストによってリニューアル。
公演は大阪公演までまだまだ続くし、1月28日にはWOWOWで生中継もあるので、ネタバレに気を付けて書いていきますので、安心してお読みください。
いやー、まずはとりあえず役者が豪華です。
2時間ちょっとの間じゅう、全員の役者さんが出ずっぱりで舞台のあちこちを動き回るので、12人の役者さんをまんべんなく観るには、ひょっとしたら舞台全体を見渡せる、真ん中より少し後ろがべスポジかもですが、僕の座った5列目の左端は、舞台の左端に役者さんが前に出て来る事が多かったので、かなり良席でありました。
先に映画版を観ていたので、あらすじを知っているぶん、話を楽しむということでは、お初のお客さんには敵わなかったのですが、映画版よりもテンポがよくて舞台ならではの笑わせ方も多く、迫力もあったので観ておいて本当によかったと思う。
今回の再演にあたっては、三谷さんが信頼をおいている役者に合わせて年齢やキャラクターを変えていたり、ところどころに時事ネタを盛り込んでいます。目先の笑いも結構あるのですが、それでもお芝居が破綻しないのは、もはやスタンダードと呼んでもいいようなお話の持つ揺るぎのなさでしょう。
豪華な俳優陣の中では、良くも悪くも皆の一番の関心は、舞台初挑戦の江口洋介さんだと思いますが、江口さんは観客の不安を払拭するような好演をしておりました。このお芝居の中での役割が力量に対して大きすぎるのは仕方ないところかもしれないですが、これから経験を積めば凄い役者になるかもという可能性は感じました。
キャストについては全員書きたいところですが、2~3人挙げるとするなら2号の生瀬さん、9号の小日向さん、そして10号の堀内敬子さんでしょうか。
生瀬さんは実質の主役かなあ。彼の熱演が舞台を引っ張っています。何と言っても声がいい。無罪を支持する陪審員を激しく問い詰めるところなんか大変。彼が証人喚問で質問してくれたらみんな真実を告白するでしょう。
小日向さんは小さい人ではないだろうけど、背の高い俳優の中にいると小さかった。この舞台ではクールでいやらしい小悪人ぶりがいいです。ちょっと前に古畑の再放送で田中美佐子の嫌な旦那を演じていたのだけど、こういう役をもっと見たいと思っていただけにこれは嬉しかった。
堀内さんは劇団四季で主役を張っていた可愛らしい方なのですが、見事に実年齢以上のおばちゃんになっていました。
石田ゆり子さんは可愛い。声がいい。足がきれい。
筒井道隆さんと温水洋一さんは、役柄や設定で得している。
鈴木砂羽さんはいいと思うけど、あまり印象に残らなかった。
山寺宏一さんは吹き替え同様軽妙なところを見せてくれます。めちゃくちゃ上手いのだけど、安心感ありすぎという感じですかね。
堀部さんには作家として繋がりのあるダウンタウンから花が来ていました。
伊藤正之さんの何もしていないところの面白さは捨てがたい。
浅野和之さん、安定しているな~。
結局、全員書いてしまった。
あとは、周りのお客さんがどれだけたくさんの笑いのポイントを拾って笑ってくれるか。ですねえ。僕のときはかなりラッキーでした。ただ、映画では大いに笑えたところも舞台ではうまく伝わらず、役者の誘導があったからこそ笑えたというところもあったので、一概には何がよくていけないかというのは言えませんが。
あと、お客さんに、多分映画監督の塩田明彦さんがいたような気がする。またはよく似た俳優さん。
最後に、カーテンコールが終わっても、余韻を愉しむためにも早く席を立たない方がいいですよ。この舞台に限っては。
1990年に東京サンシャインボーイズ公演として発表された傑作を、15年の時を経て豪華キャストによってリニューアル。
公演は大阪公演までまだまだ続くし、1月28日にはWOWOWで生中継もあるので、ネタバレに気を付けて書いていきますので、安心してお読みください。
いやー、まずはとりあえず役者が豪華です。
2時間ちょっとの間じゅう、全員の役者さんが出ずっぱりで舞台のあちこちを動き回るので、12人の役者さんをまんべんなく観るには、ひょっとしたら舞台全体を見渡せる、真ん中より少し後ろがべスポジかもですが、僕の座った5列目の左端は、舞台の左端に役者さんが前に出て来る事が多かったので、かなり良席でありました。
先に映画版を観ていたので、あらすじを知っているぶん、話を楽しむということでは、お初のお客さんには敵わなかったのですが、映画版よりもテンポがよくて舞台ならではの笑わせ方も多く、迫力もあったので観ておいて本当によかったと思う。
今回の再演にあたっては、三谷さんが信頼をおいている役者に合わせて年齢やキャラクターを変えていたり、ところどころに時事ネタを盛り込んでいます。目先の笑いも結構あるのですが、それでもお芝居が破綻しないのは、もはやスタンダードと呼んでもいいようなお話の持つ揺るぎのなさでしょう。
豪華な俳優陣の中では、良くも悪くも皆の一番の関心は、舞台初挑戦の江口洋介さんだと思いますが、江口さんは観客の不安を払拭するような好演をしておりました。このお芝居の中での役割が力量に対して大きすぎるのは仕方ないところかもしれないですが、これから経験を積めば凄い役者になるかもという可能性は感じました。
キャストについては全員書きたいところですが、2~3人挙げるとするなら2号の生瀬さん、9号の小日向さん、そして10号の堀内敬子さんでしょうか。
生瀬さんは実質の主役かなあ。彼の熱演が舞台を引っ張っています。何と言っても声がいい。無罪を支持する陪審員を激しく問い詰めるところなんか大変。彼が証人喚問で質問してくれたらみんな真実を告白するでしょう。
小日向さんは小さい人ではないだろうけど、背の高い俳優の中にいると小さかった。この舞台ではクールでいやらしい小悪人ぶりがいいです。ちょっと前に古畑の再放送で田中美佐子の嫌な旦那を演じていたのだけど、こういう役をもっと見たいと思っていただけにこれは嬉しかった。
堀内さんは劇団四季で主役を張っていた可愛らしい方なのですが、見事に実年齢以上のおばちゃんになっていました。
石田ゆり子さんは可愛い。声がいい。足がきれい。
筒井道隆さんと温水洋一さんは、役柄や設定で得している。
鈴木砂羽さんはいいと思うけど、あまり印象に残らなかった。
山寺宏一さんは吹き替え同様軽妙なところを見せてくれます。めちゃくちゃ上手いのだけど、安心感ありすぎという感じですかね。
堀部さんには作家として繋がりのあるダウンタウンから花が来ていました。
伊藤正之さんの何もしていないところの面白さは捨てがたい。
浅野和之さん、安定しているな~。
結局、全員書いてしまった。
あとは、周りのお客さんがどれだけたくさんの笑いのポイントを拾って笑ってくれるか。ですねえ。僕のときはかなりラッキーでした。ただ、映画では大いに笑えたところも舞台ではうまく伝わらず、役者の誘導があったからこそ笑えたというところもあったので、一概には何がよくていけないかというのは言えませんが。
あと、お客さんに、多分映画監督の塩田明彦さんがいたような気がする。またはよく似た俳優さん。
最後に、カーテンコールが終わっても、余韻を愉しむためにも早く席を立たない方がいいですよ。この舞台に限っては。
約一ヵ月後の大阪が楽しみです!
私も映画の方も大好きなので、
軽く復習してから観たいと思います。
大阪のお客さんは笑いを拾うのが上手なので(いやほんとに)
細かいところまできっちり笑えると思いますよ。
映画と舞台と両方見て思ったのは、映画で見て面白いものと、
舞台で観て面白いものとをちゃんと分かっていて
書き直しているなというところです。
書き忘れましたが、花について。
西村さんからは三谷さんへ、とんねるずのみなおかかは、
三谷さんと温水さんへ来ていました。
その他いっぱい。
私も左端だったので、よく見えました。
でも、温水さんの姿が見えないことがしばしば。
みんなで笑うって 楽しいですねー。
一人一人について感想書きたくなるの、とてもよくわかります。
「今日は楽しもう!」という熱気まで伝わってきます。
いやほんと、至福の空間ですわ。
温水さんは後半、ずっと向こうにいたんだっけ。
今回の舞台は全員出ずっぱりなのでどこを見たらいいか
困ってしまう事もしばしばでした。