けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

ビジ本「リーダーシップからフォロワーシップへ」(中竹竜二著)

2020-02-16 18:00:00 | 書籍(ビジ本等)
中竹竜二さんの
読んだ。



中竹さんはといえば、
早稲田大学ラグビー部の名将清宮監督の後任の地味な監督という事くらいしか知らない。

会社の同僚から薦められて読んでみたが、
なかなかよかった。

部下が10人いれば、
10パターンの理想のリーダー像があると
思ってよい。そのように考えることで、
部下の期待に応えることが
リーダーの役割ではないことに気づくはずだ。

理想のリーダー像を追い求めることは
困難であるから、
(中略)最悪なリーダー像を明確にして、
それだけは避けていく。

働きにくかった、愛想を尽かした上司とは、
①言うことや指示がコロコロ変わる。
②強いものには弱く、弱いものには強い。
③大事な局面で責任逃れ。
④感情的で気分屋。
⑤失敗を部下(人)のせいにする。
⑥上司自身が仕事ができない。
⑦部下の手柄を持っていく。
⑧部下指導をしない。
⑨決断力がない。
⑩無責任に部下に投げる。

身の丈に応じた言動・態度を常に貫くこと。

結局は、自分のスタイルを貫くには、
最終的に大きな勇気がいる。
(中略)
ひとつのスタイルを持つということは、
他の価値観を持った人間からは必ず反発される。
(中略)
最も避けたいのは、部下やメンバーの反発に対して、
一喜一憂しながら自分の言動が右往左往することである。
万人から認められるスタイルというのは存在しない。

知とは、迷いをなくすための道具である。

組織内に無言のコミュニケーション=暗黙知が
成立すれば、必ず組織力はアップする。

全員がリーダーと同じ気持ちでいること。
与えられたり指示されたりするのを待つのではない。
最終的に判断を下すのはリーダーであるが、
常にフォロワーもリーダーと同じように主体性を持って考える。
これが理想とする組織である。

困らされたり、腹が立った新人とは、
①挨拶がきちんとできない。
②メモを取らず、同じ事を何度も聞く。
③敬語が使えない。
④雑用を率先してやろうとしない。
⑤ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができない。
⑥同じ間違いを繰り返す。
⑦返事ができない。
⑧自分のミスを謝らない。
⑨「指示待ち」で自分から積極的に動こうとしない。
⑩プライドが高く、知ったかぶりをする。
⑪忙しい仲間に「手伝いますか」のひと言もなく帰るなど、協調性がない。
⑫仕事中の私語が多すぎる。
⑬注意すると「逆ギレ」する。
⑭仕事の優先順位がつけられずパニックになる。
⑮好き嫌いで物事を判断し、露骨に態度で表す。
→ 上記に共通して言えることは、自己中心的であり、自分本位といえる。他人への配慮が欠如している。

ゆとり教育の中で、
「まずは自分のことをしっかり考えなさい」と
言われ続けてきた結果、言動が自己中心的になった。
しかし、本人はそうは思っていない。

マニュアル化による自主性の逓減
(何故を考えなくなる)

何事にも理由がある。課題には必ず原因があり、
原因が見つかれば、対策が見えてくる。

ある期間における実績はすぐに過去になってしまう。
(中略)
過去の栄光(実績)に頼っている者は、
本当の自信を持ち得ない。

リーダーがフォロワーシップを発揮する際に、
最も大切なのは、部下やメンバーに対する
見返りを求めない愛情である。

理想的な組織とは、
リーダーを優秀なフォロワーががっちり支え、
徐々にフォロワーが自立していき、
各人がリーダーを超越し、
最終的に自分が必要なくなってしまう組織。

リーダーしか出来ないことをゼロにすることが、
リーダーの最大の役割。

おしまい。



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