犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

無関心おじいわん。

2015年01月16日 | おせわがかり日誌


少し気になっていることがあって、それは、おじいわんの無関心な態度のことなんだけれど。




例えばオレコの感情表現はとても豊かで、




それゆえにやきもちもすごいのだけれど、




家族が帰ってくると、これこのように、

うれしくて、気に入りの人形をくわえて、踊りだす。

うちではこれを「るんたったダンス」と呼んでいる。




こういうオレコの豊かな感情の表れに比べると、

まあ、日も浅いということもあるけれど、おじいわんは感情を表に出すことがない。

はじめは、

「男の子だし、クールな犬なのかな?」

と思っていたが、そういうわけでもないらしい。





いくつかの「イヤ」と「うれしい」と「やったー」がある。

おじいわんの「イヤ」は爪切り、「うれしい」はさんぽ、「やったー」はごはん。

どの場合も、尻尾は振らない。


犬の自閉症というのもあるらしいのだけれど、

いろんな人からアドバイスをもらってみると、

「やはり老化現象じゃないの?」

というところに落ち着いた。

すべてが当てはまるわけではないのだが、



犬の認知症の症状リスト

飼い主の言うことを聞かない
飼い主の指示を取り違える
トイレの失敗が増えた
睡眠サイクルが変わり、昼間はずっと寝ている
夜中に目を覚ますことが多い
夜中の徘徊
夜鳴き
感情の起伏が激しく、噛みつくようになる
音やにおいなどの環境変化に過剰反応する
穴掘りや往復など同じ動作の反復
右旋回、もしくは左旋回だけを繰り返す
視力は正常だが人や壁によくぶつかる
壁にぶつかっても方向転換せず足踏みする
頭部の慢性的な傾斜
無気力・無関心
散歩やおもちゃに対する反応がなくなる
寝床を間違える
食べ物の好き嫌いの変化
異常なほどの食欲
食事量の割りにやせていく
暑くもないのにあえぎ呼吸をする
怪我をしていないのに足を引きずる


老犬の認知症

http://www.koinuno-heya.com/rouka/ninchisyou.html



赤印のところは当てはまる。




ずっと一緒に暮らしてきたわけではないので、

もともとどうだったのかが不明な分、不利なところもあるけれど、

見た目がどんどん若返っていく印象があるために、つい、

「実は結構若いんじゃないの?」

なんて期待していたのであるが、やはりそういうわけではないらしい。



異常なほどの食欲。

よくぶつかる。

そして無関心。




ぴったり当てはまる。

大きな音、たとえば車のクラクションなどに、

文字通り、飛び上がってびっくりする、おじいわん。

その驚き方がなんていうか滑稽と言えば滑稽だし、

気の毒と言えば気の毒なんだけれど、それほどまでに驚いていたら、

小さな小さな心臓が、持たないのではないかと心配になる。

オレコの「びくびく怖い怖い」が意識しすぎての恐怖だとすれば、

おじいわんの「心底たまげた」が意識しなさすぎての恐怖なのではないかなあ、と。



どちらにしても、外見の若返りほど、中身は若返れるもんでもないらしい。



ただ、老化を遅らせることはできるんだって。









これは藤井先生もひっきりなしに仰ってることだし、犬の本にも書いてあった。



日々少々のサプライズ、生活習慣がワンパターンではないこと、

これに関しては、もう、我が家はうってつけというか、不規則生活のたまものというか、

おじいわんにしてみれば、毎日が冒険みたいなものじゃないだろうか。




同じ屋根の下に怖い怖い大きな女の子がいることだしね。





こんなふうにするところをみると、感情がないわけではないと思いたいのだが、

「そうかもしれないけど、なにかたべたいというジェスチャーだよ」

という犬博士のことばにがっくり。まあでも、そればかりじゃないだろう。




きっと。きっとね。