犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

ドーナツの疑惑。

2016年02月29日 | おせわがかり日誌


それはある朝のことじゃった。

おかあさんはこんと散歩。
お父さんはおトイレ。
どうも玄関でがさがさ音がする。

どうした?
誰かいるのか?



不審に思ったおとうさん、トイレを出て確かめた。
こたつの前に、大きな背を向けてたたずむオレコ。
玄関は閉まっていて、もちろん、誰もいなかった。



なーんだ。
気のせいか。



安心しておトイレに戻り、
用を済ませて出てきた。

あれ?オレコがいない
・・・あ!

こたつにドーナツ。
出かけるときのために紙袋に入れて、
玄関においてあったはずのドーナツ。
明日あさ会社で食べる予定のドーナッツ。
それがいったいなぜここに?

(♪~BGM『グリーク|朝』~♪)

オレコはいない。
おとうさん探しに行く。



いた。
ベッドにオレコ。
近づくと『ばんざーい』

「おなか・・・みる?」



おとうさん大爆笑。
おかあさん帰ってきた。
こんちゃんと帰ってきた。

「ねえオレコ見てやってみてやって」
「はー?どうしたの~?」

あんよあらいのため、
お風呂場に向かおうとしたおかあさんとこんちゃん、
なんだなんだと、ベットの部屋に行く。

おかあさんは見た。
ばんざーいオレコ。

「なしたー?」

ここでお父さんが顛末を説明。
ひとしきり笑う。



「・・・おなか見る?」

で切り抜けるオレコ。



「そうよ」



そうだったね、そうだった。
おなかを見せることで数々の修羅場をくぐりぬけてきたオレコ。
今後もきっと、そうだろう。



こんちゃんは不思議顔。

「なにしとるのじゃ~もう~はよう~わしのごはん!ごはん!」

はいはーい、ただいま。
こうして一日は始まる。

犬がいるとおかしなことばかり。
まあ、猫もですけどね。