こんちゃんは慢性腎不全だった。
長年つかった臓器にガタが来るのは致し方ない。
治療の一環で、こんちゃんにとっては、いやなこと、大変なこと、たくさんあっただろう。
食べちゃいけないものが多かったし、療養フードはあぶらっぽくておいしくないとか、もっとおにくが食べたい、とかいう不満もあったろう。
けれど、そうだとしても、こんちゃんの犬生がつまらないものだったとは、まったく思わない。
かわいそうな子だったとは、まったく思わない。
だって、彼はかぞくが好きで、
旅をするのが大好きで、
だから普段からよく笑っていたし、
寝顔はたいてい、しあわせそうだった。
はじめの頃は心を閉ざしていたけれど、
打ち解けてからは、
おとなしく、
気立てがよく、
なにより、とてもやさしい子だった。
なーんにも手がかからない、ほんとにいい子だったのだ。(痴呆が進行するまでは)
いくつも病気があったので、その治療や、治療費は大変だったけれど、そんなことはもう忘れてしまった。
思い出すのは、おもしろかったこと、たのしかったこと、かわいかったこと。そればかり。
今朝も思い出していた。
ずっと以前、マンションの大規模修繕があったときのこと。
こんちゃんの部屋の外、ベランダへ出る扉のいちばん下の部分を塗装していた職人さん。
左右に動く、手の動き。気になって、レースのカーテンの隙間から、じっと見守るこんちゃん。
次第に「なんじゃ、なんじゃ」といって、追いかけていた。
職人さんの手が右へ動けば、その手を追ってこんも右へ。
職人さんの手が左に向かえば、その手を追ってこんも左へ。
飽きもせず、終わるまで、ずっとその調子。ワイパーみたいだ。
カーテンの裾から見える黒い鼻先が、自分の動きを追って、右に左についてくる。もちろん職人さんは笑っていた。
こんはそういう、人をちょっと笑顔に、幸せな気持ちにするような、面白いところがあった。
いい子だった。
老犬にはかなわない子犬だが。ころすけ。
子犬を育てていると、なるべくなら、元気な時間がながいほうがいい、と願う。
心配事は「おやつまだかな?ごはんやさんぽは何時かな?」程度で、のんきに暮らしてもらいたい。
おやつもフードも、与えるものは、これまでも気をつけてきた。
ジャーキーなどのおやつは肉にしても魚にしても、リンが多い。
リンはいずれ腎臓の機能を損ない、濃度が高くなると、体内のカルシウムを奪ってしまう。
そうなると、ビタミンDの生産も難しくなってしまい、甲状腺にもエラーが出てしまうのだ。
参照:カルシウム(Ca)、リン(P)、副甲状腺ホルモン(PTH):腎移植後の管理で重要な検査値解説【9】
だから、リン過多にならないように、時々、ほねっこをあげているのだけど、ほねっこ、どこで買っても、ちょっとしか入ってないのにお高い。
うちは2匹いるから、30gとか、50gとか、80gだとすぐなくなってしまうし、少量のわりに、1袋、700円から1500円もするのが、悩みどころ。
いのしし、ぶた、ひつじ、牛、馬、鹿、の中では、鹿が一番からだによさそうだった。
それに鹿。鹿といえば、日本各地で害獣として駆除されている。
全国的に増え続けて困っているそうだけれど、すべての困っている地域と犬用おやつの製造地とがリンクしているわけではないようだ。
特に、犬用おやつの製造にちからを入れているのは、岡山、兵庫、北海道あたり。どこも台風や地震の被災地。復興の手助けにもなる。
その中で、これはいいな!と思ったところが、こちら↓
無添加の犬のおやつ工房 ネネとケイト
我が家の犬のおやつへのこだわりも汲んでくれているし、何より、メーカーだからか、量がもう太っ腹なところが最高。
札幌市南区の実店舗では、ネットショップ掲載の商品はもちろん、
工場直営店ならではの商品もございます。
お近くへお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。
2018.7.21
〒005-0006
札幌市南区澄川6条4丁目2-1
(って、遠いがな、気軽には行けぬ)
エゾシカスペアリブ
南富良野で獲れたエゾ鹿のアバラを使用。肉付きのまま乾燥させた天然素材のハードタイプ。骨折・足の変形・神経過敏・腸内環境の以上・歯の健康のストレス解消にも効果的です。
1,080円(税80円)
[原材料]エゾ鹿(アバラ)
[内容量]250g
[カロリー]110Kcal(100g当たり)
[与える目安] 小型犬:1本 中型犬:1~2本 大型犬:1~3本
小さなかけらは取り除き、丸飲みしないよう飼い主様の目の届く範囲で与えてください。
ひとつ難を言えば、決済方法。
・銀行振込
受注メールに記載しております、指定の銀行口座へ代金をお振込下さい。
振込手数料はお客様負担となりますので、予めご了承下さい。
・商品代金引換
商品配送時に配達員に代金をお支払い下さい。
ネット上で決済ができないのがたまにキズだが、でもあれよ。
カード決済だのなんだのを導入したら、価格にも反映されるわけだし、多少の不便があっても、そんなことは気にならないくらいもう長所が魅力的。
中にはやはり北海道のショップで、エゾシカリブを扱っていて、しかも手頃なサイズにカットしてくれるところもあって、いいな、と思ったのだけど、今回はネネとケイトさんに注文した。
届いたのがこれ。どう?たっぷりサイズでしょう。
なんたって250gだからね。
賞味期限どーん。
ほねっこおやつのいいところは、ストレス解消にもなるところ。
ころはゲージでの留守番が多いし、生活&トイレトレーニング中で、甘噛みしたり、失敗したり、という時には、ちょっとの間、インゲージとなる。
チリ積もモノのストレスも、おいしいエゾ鹿リブをバリバリやることで、多少は解消してるようだ。
歯の生え替わりで、いろんなものをかじりたいシーズンに突入していることもあるし、実際、家具だのなんだの、手当たり次第がりがりやりはじめた。
今朝なんかは、なにかわからないけれども、プラスチックをガリッとやって、その破片をぱりぱりやっていたのを、口の中からとりだした。
先端のとがった、古いプラスチック破片である。ギターピックの1/5くらいのサイズ。こんなものが腸の中を通ったら、ころの薄い腸壁なんて破ってしまうかもしれない。
そういうときこそ、本物のほねっこだ。本物をバリバリやることで、偽物への興味を薄れさせる。
オレコも子育てでストレスがたまっている。
基本的に(本気出せばイチコロなのに)ころにはやさしいので、何をされても我慢している。
見かねて人間が注意をすると、こうである。
おれこにめんじてゆるしてあげておれこにめんじてゆるしてあげてころすけおばかさんらけど#の顔 #やさしいおねえちゃん #それにくらべてどうだ #おばか全開あほあほまん #オレコ #ミグノン卒 #柴犬ころ #天然おばか記念物 pic.twitter.com/ECVqafkJdZ
— にゃう子ちょふ (@nyauko) 2018年8月30日
そういうわけなので、ほねっこはこれからも与え続けるつもりでいる。(歯には十分注意しております*与えすぎるとおなかゆるくなりますので1週間に2-3本じゃ)