犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

なぞの汚れ

2016年11月21日 | おせわがかり日誌

ふと気が付いた
ピンクのカーディガン、灰色のパーカー、
パジャマ替わりに着てるシャツ、普段着ている服の、うち肘にあたる部分、
そこに、なんだかいつもおなじ汚れがついている
色は茶色、とけてくっついたチョコレートのコーティングみたいな汚れ

なんだこりゃ?

いくら考えてもまったく見当つかない
チョコレートなんて食べてないし、持ってない
でも服を脱ぐとき「おや」と気づく ほぼ毎日、必ずついている
10円玉くらいの大きさで 形は特に決まってないけど
正円形だったり 楕円形だったり

なんだこりゃ?


何しろ由来がわからないから不気味である
このチョココーティング(仮名)の成分素材がまったくわからない
そもそもチョコというのは希望的観測で、観ようによっては「うん子」のあとにも見える
にわかにドキドキ不整脈 その可能性の限りを思考する
もしかしてお散歩の帰りに家に入るときに抱っこするあのときに
おしりが汚れていてそれで・・・ん?でもそれだとパジャマ(代わりに来てるシャツ)にはなんでつくのだ?
また振出に戻る そして怪現象は続く

一日中、うち肘の使い方に気を使っているのに、
夜になって服を脱ぐとき、それは必ずついていて、また???となる

なんで?なんでなの?



このへんてこな汚れが私の体から出ているものの痕跡だとしたら、
一体私の体のどこから出てるのか、無意識にしていることのどの行動でそうなるのか、
もう、これはあれだ、生きている人間の仕業ではなくて・・・というところまできて、あるとき突然わかった



犯人は、こんちゃんであった

こんちゃんのごはんは、缶詰とカリカリ(腎臓病用の)をお水であえたもの
食べ頃にはちょうどおかゆみたいな感じになる
こんちゃんはそれをまず自分で食べてみて、かならず途中で飽きてしまうので、
私が平たい木製のおさじでお給餌するのだが、事件はこのお給仕の際におこっているらしい
こんちゃんがおわんに頭をつっこんで自分でごはんを食べているとき、
必ずと言っていいほど、鼻の頭にごはんがつく
その状態で自分で食べるのに飽きてしまい、私が給餌する
そのとき、ひとくち食べて、行ったり来たり歩いてきては、
また戻ってきてひとくちだけ食べる、というような流れになるのだが、
その繰り返しの間に、こんちゃんがわたしの懐に入ってきては、
鼻の頭を(私の)うち肘にこすりつけて、ぺったりくっついたごはんを拭いていたのだ
のり状というか、おかゆ状のそのごはんが渇いて、
あのチョコレートのコーティングみたいな汚れとなるのだった

ごはんのときはこんちゃんの健康状態を観察しながらなので、
全神経がそちらに集中していたため、微細のことには気づかなかった

それからうち肘で鼻を拭く前に鼻を拭くようにしたところ、
衣服のうち肘の汚れは一切、発生しなくなった(そりゃそうだ)

数日間オカルトな恐怖を抱いてしまったが、なんのこっちゃ、
我が家の元気な老犬の仕業で、ほっとするやら、笑っちゃうやら

こういうことが日々起きる 老犬との暮らしは冒険だ
毎日ソワソワすることだらけなので、きっとかなり免疫上がってると思う