特殊相対論、ホーキング放射、ダークマター、ブラックホールなど

・時間について特殊相対論からの考察
・プランクスケールの原始ブラックホールがダークマターの正体であるという主張
 

その2・ここまでの状況のまとめ・計算ルールなど

2022-05-21 03:45:28 | 日記

計算ルール もう一つ、二つ追加で、、、

・基準慣性系に対して相対運動している慣性系の時計は遅れるのだが、その遅れ分と同等の割合で移動中の慣性系からは進む方の距離が短縮して見える様である。

これを「ローレンツ短縮」と読んで良いのかどうかは不明だが、実際に起きている模様である。

その様に距離が短縮されるのでμ粒子はその短い寿命と光速に近いスピードしか持っていなくても、大気の上層部から地上にまで到達できる、というのが「μ粒子が地上で観測できる事」のもう一つの説明となっている。

もちろん「最初の説明」は「走っているμ粒子は崩壊するまでの寿命がのびる」と言うものである。


・地球は多少のずれはあるものの、ほぼ基準慣性系とみなせる。

それゆえに「地球ベースでの特殊相対論の検証実験の結果」は「特殊相対論は成立している」を支持する結果が得られている。

だが精密測定を行ったとしたら「基準慣性系からのずれ」が観測されると思われる。


・宇宙船通信パラドックスも基準慣性系を考慮する事でパラドックスではなくなる。

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・相対速度の定義は(相手が光であろうが物体であろうが)観測者が立つ慣性系が「動いていない」という前提に立って、そのうえで観測者が持っている物差しと時計で相手の速度を測定した時に得られる値とする。

速度の定義は「観測者が自分の物差しで設定した所定の距離を相手がどれだけの時間で通過したか、それを観測者の時計で計って、距離÷時間=速度として求めた数値である。」
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上記は前のページで述べた「相対速度の定義」であるが、以下の説明も追加・補足とする。

相手と自分との間の距離を自分の物差しで測って、なおかつ、自分の時計で単位時間あたりにどれだけ相手との距離が増えたか、あるいは減ったかが「相手との相対速度」となる。

追記:10/24日:
相対速度の定義からして「お互いが相手を見て測定した相対速度の数値は一致している事が必要」である。

それで「これを満たさない様なロジックや計算式はその時点で破たんしている」といえる。


・速度の合成則のパラドックス:
「相対論電卓の速度合成式がどうやって出てきたのか」を調べます。

【相対論】合成速度の導出 : https://blog.butsuri.org/6639/ :を参照します。

といってもややこしい(もちろん「当方にとっては」ですが)数式の運用には目が行きません。

そのページにある「問題設定」に書かれた絵とその説明文のみを参照します。

当方の主張は【相対論】合成速度の導出 の「問題設定」で書かれている「K0という慣性系は実は基準慣性系である」という事になります。

もし仮にそうではなくて「任意に選んだ慣性系で物体の移動速度の上限が光速Cである」というのがこの速度の合成則の意味であるとすると、それはとても奇妙な世界になります。


ある慣性系Aの右方向への速度上限Cの速さがあったとします。

その慣性系に対して右方向に速度0.5Cで移動している慣性系Bは「当然想定できます。」

それはつまり「慣性系Aに対して0.5Cで右側に移動している慣性系Bの存在を禁止するものは何もない」という事です。(「いや禁止できる」と主張する方がおいでならば、その方は「何故禁止できる」のか、そのロジックを示さなくてはなりません。)

そうしてその慣性系Bの右方向への速度上限もまた光速Cまで許可されます。

そうして又その慣性系Bに対して右方向に速度0.5Cで移動している慣性系Cを想定する事は可能です。・・・

そうやってこの状況は「無限に続ける事が可能」であり、その結果は「そのような世界では速度の上限がない」という事になります。

・・・相対論電卓を「任意の慣性系を基準にした速度の加算に使える」とするならば、そういう事になります。

そうしてそれは「特殊相対論の前提と矛盾した世界」となります。

逆に「この宇宙のどの空間においても定義されている基準慣性系に対してのみ速度の合成則が成り立っている」ゆえに「この宇宙での物の移動速度の上限が光速Cである=基準慣性系に対して光速を超えることが出来ない」と言えるのだと思われます。

以上が「速度合成則のパラドックス」です。

ちなみに慣性系A,B,C,・・・は独立であって、因果関係を持ちませんから、「そこにはそのような慣性系の集合の存在を禁止するものは何もない」という事になります。

加えて以上の話を受け入れるならば基準慣性系に対しては物の速度はーC<基準慣性系<+C、これを別の慣性系Aから見れば0<慣性系A<+2Cと見える、と言うだけの話であります。

・速度の合成則そのものが怪しくなってきました。
この件詳細は: http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?post_id=26794 :を参照願います。


・蛇足ながら
我々の宇宙における基準慣性系とは「CMBパターンに2極のドップラーシフトが観測されない慣性系である」という事ができます。

そうしてそれはまた「我々の宇宙の膨張する空間に固定された慣性系」となります。

・蛇足の2
基準慣性系の導入こそが「特殊相対論を我々の住む宇宙に適用する場合に必要となる最後のワンピースであった。」、、、とか??

・蛇足の3
特殊相対論は・・・難しい!!

一般相対論も難しいが、それに負けないくらい難しい!!

 

PS:相対論の事など 記事一覧


https://archive.fo/1yi5o