今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

自分好みのきもの作り

2013年03月03日 16時51分39秒 | きもの

今日は桃の節句。
ワタシは友だちにもらった苺大福をたべました。
苺がふたつも入ってるのー♪
うれし。


というわけで。
まずは雛祭りにちなんで。



こちらは由水久十(二代目)作の素描きの帯。
素描きって・・・という言葉にならぬ思いは
ひとます呑み込んで。
素描きならではのタッチが魅力。
童子の貴公子がかわいい。

比佐子さんはこの帯を雛祭りシーズンに向けてよく締める。
貴公子を雄びな、着ている本人を雌びなに見立てて。
ワタシ、すきなんだな。このコーデの遊び心が。
遊び心の遊びの部分が。

こんなのも。



一刀彫の帯留。
帯留はべんり。
ワンポイントで季節感を表現できる。


加えて。
2月号の「KOSMOS」にて
「比佐子流 粋モダン・スタイル」に
ご登場いただいた文子さんを。

※本文は原稿を加筆修正しています。




〝大人ぴんく〟がとてもよくお似合いの文子さん。

なんとこのきものと帯はオリジナルで
誂えたお気に入りのコーデ。

文子さんからのご要望は
「きものの色はピンク、柄は大すきな渦で」の2点のみ。
そう、文子さんは大の渦好きなのだった!

そこで比佐子さんがデザイン画を描き、
それを熊崎和人さんが起こして制作。





渦は水彩画のようなタッチで彩りも
ロマンティックな仕上がりに。

色数が多いので、他のきものにも合わせやすく、
小物でも遊べるよう配慮。
(ちなみに撮影したのが2月上旬頃だったので、
文子さん、要所要所に赤をきかせて
ちょっとおめでたい風の春を思わせる色遣いだった。)






きものの地色も然り。
さり気なく、そして長く着られるようにと
数あるピンクの中でも、このグレーピンクをセレクト。

さらにこのきもの、
実は八掛にもかわいい渦が入っていて。
これぞお誂えならではの喜びです。

自分にとって心地いい色と柄に包まれると、
見るほうにもそれが伝わります。
心がほーっと安らぎます。




背中には洒落紋を一つ入れて、格と華をプラス。
これで着ていく場も広がるというわけ。




ねずの帯裏は紫に、長襦袢は爽やかなグリーンにして
襲(かさね)の色をひそかに楽しんじゃいます。
帯も裏に赤紫の生地を付けて、襲ね遊び。

至る所でひと工夫。


そうそう、撮影場所は熊野神社だったのだけど、
なぜ緋毛せんが敷いてあるかというと。





結婚式があったから。
なので神官さんが現れて、会場設営がはじまったという。
すごいタイミング。





珍しいからみんなで撮影ごっこ(笑)
これは姉妹競演その3。




これは毛氈が敷かれる前の一枚。
どっちにしても文子さん、すてき。


こんな風に秋櫻舎では
自分好みのオリジナルのおきものと帯を
お作りしております。


ご予算をうかがう(一等大事)。
  ↓
きものや帯のイメージ 
*ご希望の色や柄、漠然とでも。何かの切り抜き等お持ちになるのもOK

着ていく場所 
*どんなところへ着ていきたいのか、をうかがう。

  ↓
話し合い。地色、生地の種類、柄を決める。
  ↓
デザイン画作成
  ↓
お見せしてさらに話し合い。
  ↓
ご了承を得て、制作スタート。


身長や体形、それぞれが持つ雰囲気もあわせて
時間をかけて、心をこめてトータル・デザインいたします。

一枚愛着のあるきものがあると、きもの生活がずいぶんと変わります。
ぐんと自分に引き寄せたものになります。
着る回数も自ずと増えていきますし、着ている自分の心が踊ります。

こちらの知識と経験、センスをご利用ください



して唐突に。



はっちゃん。
比佐子さんのミンクの毛皮にくるまっておる。



なんちゅうか。
頭の椿の生花はかわいいんだけど。
というか、あまりにも不気味な物体と化していたので
ワタシが乗っけたんだけど。
なんちゅーか、共喰いに似た感覚が・・・。


打って変わって。
湯島天神の梅。
ご存知、梅の名所ですわ。

夜のほうが匂いが高かろうと出掛けてみた。




白梅と。



紅梅。



しだれたのも。



18時過ぎくらいかな。
空の青がきれいだった。



夜はライトアップされていて、訪問する人たちも多かった。

梅って桜みたいに増殖していく感じはなくて。
妖気はないけど、どこか平安時代を思わせる美しさを感じたり。
どの枝もツンと上を向いて、
ぷっくり丸い花が水玉みたいにさいている。

ちなみに梅は渡来もの。
当時はハイ・ファッションな花として貴族たちに大人気だった。

梅を詠んだ和歌がものすごく多いのも、そういうところの影響大。
自分は梅を詠めるんだぜという教養のアピールとか、
憧れの中国の詩人たちへのファン心理みたいなものとか
(漢詩にはたくさん梅が詠まれてる)。




一方で。

梅はウメ。
宇宙の目。
エナジー溢れる柄でもある。

そういう意味で
梅干しなんてのはすごーく力が出そうな食べものではある。
ウメ星。









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