少しずつ寒くなっているけれど、
まだまだ本格的なコートには至らない。
さて。
今日は比佐子さんのきものの写真を。
この記事に出てくる偲ぶ会へ出掛ける前に
お客人が撮ったものをいただいたので。
http://blog.goo.ne.jp/iki_modern/e/c167f954e895e00ecfc4cdddb913def0
宇宙のきものってどんなよ?
と思った皆さま、こちらをどうぞ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/39/979178c7d07b35e88861de85a7629fe3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/44/beb54f17d161b6babdf313620ca47cf6.jpg)
これが宇宙のきもの。
ご覧になった方もいるかも。
生地は繻子。
そこに太陽系の惑星、恒星、彗星を
刺繍したきものに、渦巻く練金の帯というコーデ。
太陽は?
太陽は着ている本人、ワタシ!
といったところだろうと勝手に推測。
実際は、真っ青には違いないのだが、
ここまで派手に真っ青ではなくて。
繻子だから写真に撮ると、
光を大きく含んでしまうのだと思われます。
きものは天然素材であれば、まずそれだけで
自然をまとってしまうのだけど、そこに季節の柄や、
空や海や山の風景、草木染なら色が加わればさらに
その濃度は高まり、あげく人間にとって最大スケールの宇宙まで
こうしてまとえてしまうのだから、すてきだ。
まとうって全身だしね。
しかも肌を露出しない。
つまり、文句なしに広範囲での出来事。
次は、少し遡るけれど、
女性の伝統工芸士12人による
「マザーネイチャークラフト」展で
ろうけつ染の大河内美登里さんに
教えていただいた「からたち」の実。
「からたちは有名だけれど、
実はけっこう知らないでしょ?」
たしかに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1c/0e7133541fa92e7fcc1153476059623a.jpg)
ピンクの大判スカーフには
「からたちの花」の歌詞が。
病に倒れた後、半身不随になり、
でもリハビリの末、再び作品を作れるようになった
大河内さんの作品はどれも沁み入るように優しかった。
文楽の人形遣い、吉田簑助師匠の舞台に感じるのと同じだった。
生み出すものばかりじゃなくて、その当人から
発せられるものも、きれいで優しい何かだ。
私は、俺は、たっくさん死ぬほどがんばって
ここまで快復したのだ、普通の精神じゃできない、
そこまで物作りに、舞台に命をかけてんだ、すごいだろう?
というような尻の穴の小さいレベルの話ではないのだ。
そんな声はどこにもなかった。
ただただ温かく、やさしい。
そしてその作品や舞台には、人を許すみたいな、
つつむみたいな、優しいエネルギーがそーっと満ちている。
簑助師匠に初めてお会いしたとき、
特に何をされているわけでもないのに、
泪が出そうになった。
でもここで泣いたら意味が全然わからないな!
と思って、必死にこらえたのをおぼえている。
あの日、大河内さんに久しぶりにお目にかかったときも
やっぱり同じだったけれど、これってある種のオリジナル反応で、
結局のところは自分にしか分からないマイ・ルールなのかも。
でも誰にしも、自分だけが見ている自分の心象風景ってあるよね。
そんな大河内さんの昔の作品で、
比佐子さんの著書『12か月のきもの』にも
掲載されている紅葉の帯。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/cf/dfbdef1114845e00cdf6838a3328e1a8.jpg)
この帯は比佐子さんの大のお気に入りで、
秋になると頻繁に登場する。
ワタシも大すき。
大河内さんのろうけつ染ならではの
色の組み合わせ方とラフタッチのバランスが
かわいい。
さいごはおまけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/66/ff75bef92365dadce08aaaa94ee44f16.jpg)
こんなのどーでもいいくらいに
アホ臭く思えてくる。
ま、どっちもあって人の世か。
ならば清濁併せ呑む。
呑んで、さあ・・・というところで
ワタシたちは毎日人知れず勝負しているような気もする。
何が出るやら玉手箱というよりは
何を出すんだ玉手箱である。
まだまだ本格的なコートには至らない。
さて。
今日は比佐子さんのきものの写真を。
この記事に出てくる偲ぶ会へ出掛ける前に
お客人が撮ったものをいただいたので。
http://blog.goo.ne.jp/iki_modern/e/c167f954e895e00ecfc4cdddb913def0
宇宙のきものってどんなよ?
と思った皆さま、こちらをどうぞ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/39/979178c7d07b35e88861de85a7629fe3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/44/beb54f17d161b6babdf313620ca47cf6.jpg)
これが宇宙のきもの。
ご覧になった方もいるかも。
生地は繻子。
そこに太陽系の惑星、恒星、彗星を
刺繍したきものに、渦巻く練金の帯というコーデ。
太陽は?
太陽は着ている本人、ワタシ!
といったところだろうと勝手に推測。
実際は、真っ青には違いないのだが、
ここまで派手に真っ青ではなくて。
繻子だから写真に撮ると、
光を大きく含んでしまうのだと思われます。
きものは天然素材であれば、まずそれだけで
自然をまとってしまうのだけど、そこに季節の柄や、
空や海や山の風景、草木染なら色が加わればさらに
その濃度は高まり、あげく人間にとって最大スケールの宇宙まで
こうしてまとえてしまうのだから、すてきだ。
まとうって全身だしね。
しかも肌を露出しない。
つまり、文句なしに広範囲での出来事。
次は、少し遡るけれど、
女性の伝統工芸士12人による
「マザーネイチャークラフト」展で
ろうけつ染の大河内美登里さんに
教えていただいた「からたち」の実。
「からたちは有名だけれど、
実はけっこう知らないでしょ?」
たしかに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1c/0e7133541fa92e7fcc1153476059623a.jpg)
ピンクの大判スカーフには
「からたちの花」の歌詞が。
病に倒れた後、半身不随になり、
でもリハビリの末、再び作品を作れるようになった
大河内さんの作品はどれも沁み入るように優しかった。
文楽の人形遣い、吉田簑助師匠の舞台に感じるのと同じだった。
生み出すものばかりじゃなくて、その当人から
発せられるものも、きれいで優しい何かだ。
私は、俺は、たっくさん死ぬほどがんばって
ここまで快復したのだ、普通の精神じゃできない、
そこまで物作りに、舞台に命をかけてんだ、すごいだろう?
というような尻の穴の小さいレベルの話ではないのだ。
そんな声はどこにもなかった。
ただただ温かく、やさしい。
そしてその作品や舞台には、人を許すみたいな、
つつむみたいな、優しいエネルギーがそーっと満ちている。
簑助師匠に初めてお会いしたとき、
特に何をされているわけでもないのに、
泪が出そうになった。
でもここで泣いたら意味が全然わからないな!
と思って、必死にこらえたのをおぼえている。
あの日、大河内さんに久しぶりにお目にかかったときも
やっぱり同じだったけれど、これってある種のオリジナル反応で、
結局のところは自分にしか分からないマイ・ルールなのかも。
でも誰にしも、自分だけが見ている自分の心象風景ってあるよね。
そんな大河内さんの昔の作品で、
比佐子さんの著書『12か月のきもの』にも
掲載されている紅葉の帯。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/cf/dfbdef1114845e00cdf6838a3328e1a8.jpg)
この帯は比佐子さんの大のお気に入りで、
秋になると頻繁に登場する。
ワタシも大すき。
大河内さんのろうけつ染ならではの
色の組み合わせ方とラフタッチのバランスが
かわいい。
さいごはおまけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/66/ff75bef92365dadce08aaaa94ee44f16.jpg)
こんなのどーでもいいくらいに
アホ臭く思えてくる。
ま、どっちもあって人の世か。
ならば清濁併せ呑む。
呑んで、さあ・・・というところで
ワタシたちは毎日人知れず勝負しているような気もする。
何が出るやら玉手箱というよりは
何を出すんだ玉手箱である。
日・月 姑の見舞いで、また富山です。スタッフの皆様、お仲間の皆様によろしくお伝えくださいませ。
こちらこそお目にかかれてうれしかったです。
人力車、たのしいですよね。あの視界の高さ、快適さ、初めて乗ったときは昔の御仁はいい乗り物を知っていたのだなあと羨ましくなります。数々の被写体にもなられたようで。何よりです!
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