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うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

京都1~伏見桃山陵

2010-07-09 18:02:31 | 旅行・参拝
まず向かったのは伏見。

近鉄の桃山御陵前で下車、明治天皇の御陵伏見桃山御陵を目指しました。
明治維新後、東京に移られた明治天皇のご希望で、陵墓は京都に作られたそうです。

御香宮神社を通過してしばらく歩くと、うっそうとした杉並木に囲まれた砂利道が現れます。

緩やかな上り坂のその道、もともとは伏見桃山城のあった場所で、御陵は本丸跡地とのこと。

どうやら地元中高年の方のお散歩コースになっているらしく、
早朝(といっても9時くらい)ウオーキングのご夫婦などがかなりのスピードで歩いています。



登りきった御陵前では、一休みをするトレーニング服姿のおじさんたちがいっぱいいました。

高台にあるため、陵墓は町を見下ろす向きに開けていて、先ほどまでの杉の林から一気に開けた感じです。

砂利道の山歩きにいささか疲れましたが、この後の予定もあるのでほどなく元来た道を下山(?)。

途中にわかれ道があって、そちらは桓武天皇陵参道と書いてあります。
桓武天皇といえば、平安京遷都の偉大なお方。
距離感もつかめぬまま、思わずそちらへ曲がってしまいました。

先ほどまでの杉並木とは植生が打って変わり、
今度はポンペイ美術館展で見た絵画に描かれたような、背の高い落葉樹の林。

鶯をはじめ野鳥のさえずりが何とも大自然を味あわせてくれます。
ちなみにこちらの道も、ご老人達が盛んに往来しています。
鶯の鳴声に、口笛で応えているお爺さんがいて、これまたなんとも風流!

しばらく進むと、車道と交差しました。
どうやら、この車道は伏見桃山城のスポーツ公園に続いている模様。
実は、もう何年も前に伏見桃山城を訪れようと思った折、
駅員さんに道を聞いたら「もうあそこは公開されていない」と引き返した苦い思い出が。
でも、電車からも城は見えるし、確かにそこにあるので、向ってみることにしました。

スポーツ公園ということで駐車場はあるものの、車は一台もなく、ひっそり。

「城の内部は公開されていません。お庭からご見学ください」というような看板があり、
誰もいない敷地内には、夏草が生い茂り、窓も全部閉ざされた、
なんとももの寂しい伏見桃山城の姿が…。






これぞ「夏草やつわものどもが夢のあと」ではなかろうかと…。
哀愁を感じたので、そそくさと一回りして後にしました。

結局、桓武天皇陵はやめて、元来た道を戻りましたが、それは大正解だったようです。
後で調べたら、桓武天皇の柏原陵へはかなりの距離がありました。

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