うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

いきおい

2009-09-03 01:16:59 | 読書
エソテリカシリーズの聖徳太子の本…(^^;)

こういう本って、勢いで一気に読まないと、ついつい本棚のコヤシに
なりがち…

…と思って、先日の台風で夜早く帰った日に一気読み(笑)

これもまた面白く勉強になりました(何の勉強だ…^^;)

太子信仰がメインテーマっぽいので、政治家としての太子よりも、
仏教を日本に根付かせた聖人っていう感じの太子を検証しております。

それまで神道だった国に異国の仏教…
戦国時代初期のキリスト教を見ていてもその大変さは想像に難くないですね…
このあたりには単純に信仰の問題だけでなく、国交上の利害関係とかいろいろ
あるので一概には言えませんが…

太子が本当に仏教を広めるために生まれてきたのなら、
やっぱり皇太子として生まれてきたのも意味がありました。
世の中を動かせる力を持っていないと、なかなかことはうまく運ばないと思います。
このあたり、まさにブッダもそうだと思うのですけど。
だから余計に太子の存在が架空とか言われてしまうのでしょうか…。
ブッダとも言えるし、キリストとも言える…それぞれの要素が太子の伝承には
含まれているから。

この本はあくまでも太子が存在したものとして書かれているので、
いなかったら…という過程は不要なのですが、
今まで太子も山背も歴史を正当化するための虚構の存在…的な仮説の本も
読んでしまっているので、なんとも複雑な心境です。

ここにも書かれていたけれど、真相の解明は、「日本書紀」など今までに
みつかっている文献以外の新たな文献が発見されない以上ないだろうと…

だから古代はロマンなのか…

でもモヤモヤは解消されず…

それはそれとして太子伝承を素直にみると、太子は明らかに超常人間なので、
いたらすごすぎると思うのでした(^^)
コメント
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