中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

あまりにも無惨・・・今、僕にできることは?

2011-03-12 21:23:08 | 国際
今朝方の東京・銀座は、余震はあるものの、不思議に落ち着いていたので、ちらかったオフィスを整理しながら、明日の出張準備などをしていましたが、いざ、自宅に戻って、どの局も流し続けている地震のニュース、映像をみるにつけ、絶望的とはこのことだと思うような光景が目に入りました。特に、津波の威力!何年か前のスマトラ沖の津波の時には、どことなく他人事のように思っていたのが本音ですが、水の脅威はとてつもないです。

さらに、推測した通り、福島の原子力発電所は、昨日の官房長官の会見からして、ただ事ではないと思っていましたが、遠い記憶のチェルノブイルが蘇るくらい、施設が爆発をする映像には鳥肌が立つと言うか、世界の終わりを見たような気がしました。現時点での発表の通り、外壁だけが吹っ飛んだのならいいのですが・・・ふと、テレビを見ると、現場にいた入院患者が「被爆」しているとのこと。手遅れですね・・・日本の苦難の始まりです。

宮城県・仙台には、知人もいますし、石巻、松島には旅行で行ったこともあります。岩手県も含めて、三陸海岸の市町村は、壊滅的な被害で、いや、被害の全容がつかめない状態です。福島の原発においては、自然災害だけでは片付けられない社会構造的な被害です。これだけ地震の可能性のある島国で、原子力発電所を建設することは、そもそもリスクがあります。が、経済発展に電力消費は比例するわけで、必要悪的に正当化されてきた気がします。これは、実は経済発展著しい中国や新興国でも同じ話で、原発なしに、これから必要な電力確保するのは、石炭を燃やして地球温暖化に舵を切る以外に難しいでしょう。

私は原発が反対などと言っているわけではありません。が、今日のニュースでも、発電所の風向きを、テレビも、そして視聴者も絶対気にしていたのではないですか?「私のところに放射能飛んでこないでよ!」と・・・総理大臣が、地震や津波をとにかく想定外と繰り返していましたが、想定外が起こった時の想定、つまり万全ではなくても最善である措置と段取りは常に考えなければならない。中国ではよく、まずは作って、問題が起きてから考えると言われますが、スピード感は認めますが、放射能を扱う場合は例外でしょう。

実は、明日のフライトで上海に行く予定です。電車や飛行機の状況によっては行けないかも知れません。余震が続き、放射能も心配な中、家族を残して行くべきか悩むところですが、海外からの日本の見え方を知るいい機会にもなりますし、この日本の現状を理解してもらう使命もあるように思っています。日々の仕事に追われていますが、計画や理想は描き続けますが、何が起こっても、何を失っても、また初心に戻って一歩目が踏み出せること・・・それが何よりも大事なことなのかも知れません。



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