患者さまからいただいた感謝のことば(臨床検査技師)

臨床検査技師として理学療法士の先生方と業務する中で、患者さまと会話しています。そんな患者さまのつぶやきを話します。

おい、じっとしてなさい…

2014-05-28 05:11:03 | 病気
おはようございます。
との菌です。(*^_^*)

臨床検査技師としてリハビリサポート業務をしていました

【慢性心不全の急性増悪】で入院されてこられた高齢女性患者さま…

お友達から【水のめ、水のめ…】言われていたとか。(水は体にいいかららしい)

(限度あるやろう…)心の声である

案の定…動くと息苦しくなり (寝ると余計に息苦しくなったと)重症だ


どうにもこうにもいかない…

また旦那さんの言葉…
【おい、じっとしてなさい…動いたらあかん】
(素人からすると身近に症状ある人いたらじっとしてなさい…言うだろうな)
たしかに重症心不全のマニュアルにも安静臥床(がしょう)とある

しかし 安静臥床にし過ぎることで 次の展開は 下肢筋力低下が予想される
作業療法的に言えば…【サルコペニア】か

サルコ=筋肉量
ペニア=減少、消失である

実際に起こりうる事象…高齢者が一度痩せると 再び肉付きの回復は可能性0に近い…

下肢の衰え→動かない→エネルギー代謝低下→食欲不振→栄養失調→筋肉の萎縮→動作時の転倒→二次的な病気や怪我となる

すなわち…
【高齢者の心不全】は本当に大変な しかも 長期戦的な病である

やっぱり普段の習慣が決め手なんですよね…と口ずさんでしまうエピソードでした
(重症になるほど水飲み続ける患者も患者やと思う…先のこと考えへんのやろうなぁ)