患者さまからいただいた感謝のことば(臨床検査技師)

臨床検査技師として理学療法士の先生方と業務する中で、患者さまと会話しています。そんな患者さまのつぶやきを話します。

どうや、整ってるか?

2014-05-04 05:31:52 | 病気
おはようございます。
との菌です。(*^_^*)

臨床検査技師として 病棟に心電図をとりに行ったときの話です…

【おはようございます】【〓〓さん、朝の心電図をとりにきました】
(ベッド周辺に心電図の検査札がかかっている)
【この検査を今からしますね…】
【お願いします】
【〓〓さんはいつから入院されているんですか?】
【〓〓日からや…】
【その日の症状は覚えてますか?】
【ああ、覚えてるよ】
【胸痛で息がしにくくてさすがに死ぬかと思ったわ】
【その日はカテーテルしはったんですね】
【ああ、とにかくしんどい中でカテーテルされてた…先生たちの話もなんか聞こえてたけど、あまり覚えてへんわ】
【カテーテル終わってからはどうですか?】
【ああ、その後はうそのように症状なかったよ】
【あんだけ苦しかったのが、全然や…】
【血の流れが開通しただけで違うんですね】
【そうやなぁ…全然違うわ】
(心筋梗塞で運ばれてこられ、カテーテルをする。詰まっていた血管の場所…#2や#7が割りと多い印象である)

心臓周りの血管は3本が枝分かれし 全面を覆い酸素や栄養を送っている

とくに…
右冠動脈RCAが詰まると 栄養を与えてるところが 不整脈を起こしやすい部位である

心筋梗塞での血流の途絶えは 時間との勝負であり 早期に開通 回復しないと 大変である

不整脈の発生にもつながるだろう

【心電図どうなん?】
【整ってるんか?】
【はい、大丈夫です】
【今は落ち着いてます】【この胸に着けてるモニター重くて邪魔なんやけど…】
【あっ、今は看護師さんたちが不整脈モニターでみてくれてるんで外せないですよ】
【退院ギリギリまでですよ】
【本当…邪魔なんやけど仕方ないな】
【はい…】
(人は大抵は酷かった症状が過ぎると好き勝手言い出すように思う)

入院中の患者さまの中には まだまだ危ない(致死的)不整脈がでる人もいる
そんな患者さまのことを考えると 症状収まり わがまま言い出す人って本当に 情けない…

喉元過ぎれば熱さ忘れる…

ある意味 そんなもんなんかなぁ って感じるエピソードでした