蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

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「きたえる」

2009年10月20日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
【「きたえる」】

≪辞書で調べると≫

<鍛える>
〔古くは四段活用〕
(1)高温に熱した金属を打って、強くする。鍛練する。
「刀を―・える」
(2)自分で修練を繰り返して心身や技術をしっかりしたものにする。
「からだを―・える」「技を―・える」
(3)訓練をほどこして技術を向上させる。
「きびしいトレーニングで選手を―・える」


≪「きたえる」と訓読みできる≫


タン/* duan4 常用字解:430-2
きたえる <やぶる><といし>≪かじ≫
1359/12509

<解字(常用字解)>
“段”は、段石と殳を組み合せた形。
いろいろの器具を作る為に金属の素材を打ち薄片にする形。“鍛”の原字。
金属素材を椎(つち)で打ち鍛えること ⇒ 鍛
●鍛・煅は同字



ハツ/ヘチ ba1
<ふく、金属の製法>≪きたえる≫
1342/12217


≪意味合いが「きたえる」≫ 


タン/ダン duan4
(くぎり)<どんす><きたえる><織物の長さの単位>
0720/05903
<解字>
“鍛”参照



タン/* duan4
<きたえる><やぶる><といし>
0819/06795

<解字>
“鍛”参照
●鍛・煅は同字



レン/* lian4
ねる(=練)<きたえる>
0786/06400

 
≪その他≫


スイ/* 慣用:シ chuai3 /(chuai1 chuai4)
はかる <こころみる><ためす><さだめる>
<おさめる><刃物をきたえる><手に取る><持つ>
0544/04212
 


①ツイ/ズイ ②スイ/* ①chui2 ②***
<重さの単位> おもり <つるす>
<火を吹き付けて金属をきたえる器> つむ
1356/12451


≪総評≫
「きたえる」は、ほとんど「鍛」だけと思っても好いくらいです。
熟語で「鍛練」の「練」もそう読むのだろうと思い込んでいました。
「きたえる」「ねる」は、同じ方向の言葉です。よく似た意味合いを持っています。



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