蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

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「ころす」

2009年08月07日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
【「ころす」】

≪「ころす」と訓読みできる≫


①サツ/セチ ②サイ/ 慣用:セツ
①sha1 ②shai4
ころす あやめる <しぬ><そこなう><ほろぼす><える:獲る><いけにえ><きびしい>
<助字> そぐ <おとろえる><ちがい><凶作><ほそい><ぬう><はなはだ><せきこむ>
≪ころし≫
0721/05906

<解字(常用字解)>
たたり  をなす獣の形(左扁の形)と殳(シュ)を組み合わせた形。殳は、杖のような長い戈。
たたりを引き起こす獣を戈で殴って殺す形で、これにより祟りを殺ぎ無効とする行為 ⇒ 殺
◆獣を討ちつけてころす
●殺は常用字体 ?(05907:殺)は旧字体 煞は俗字



①サツ/セチ ②サイ/* 慣用:セツ 
①sha1 ②shai4
ころす(あやめる)<しぬ><そこなう><ほろぼす>
<える:獲る><いけにえ><きびしい><助字>(そぐ
)<おとろえる><ちがい><凶作><ほそい><ぬう>
<はなはだ><せきこむ>
0831/06906

<解字(字統・蜻蛉)>
煞は、近代の俗字。“殺”参照。
急+攵(煞は、心が、灬になっている)
◆対象の人に及んで殴って(攵)ころす。
●殺は常用字体 ?(05907:殺)は旧字体 煞は俗字



リク/ロク lu4
ころす <死体をさらしものにする><刑罰><はずかしめる><力を合わせる><あらあらしい>
0510/03880

<解字(字統・漢語林・蜻蛉)>
字統:翏は、鳥の両翼と尾羽の形。
漢語林:卯に通じ、「ひきさく」の意味。
戈は、攻撃する。
鳥占いの鳥を罪によって引き裂き殺すこと。
<ちょっと苦しいか?>



ショウ/ゾウ qiang2
そこなう ころす
0508/03859

<解字(字統)>
外部の者が、槍など戈・矛の類で人を刺し殺す。
爿(ショウ、寝台)が有る事から、寝込みを襲うことかもしれない。



キョク/コク ji2
ころす <罰し殺す>
0718/05880

<解字(字統)>
亟は、人をある場所に押し込んで殺すこと。
罪人を極地に追放し、骨(歹)になるように殺すこと。



チュウ/チュ zhu1
(うつ)<ほろぼす> ころす せめる <とがめる><罰する><草木などを切り払う>
1209/10974

<解字(字統・漢語林)>
不正・過失・失敗などをとがめしかる“譴責”の目的で、言葉で責めたてて殺すこと。
★天誅



リュウ/ル liu2
ころす <羽物、まさかり><勝つ><めぐる><葉が落ちてバラバラになること>≪みずき≫
0169/00958

<解字(字統)>
漢字の成分は、“丣(ユウ)”、「二つに分ける」の意味。
刂は、刃物・刀の意味。真っ二つに切り殺す。
●劉は本字 刘は俗字


≪意味合いが「ころす」≫


シ/* 慣用:シイ shi4
(シイする=臣が君主を、子が親を殺すこと)<ころす>
0438/03227

<解字(字統)>
呪具である“工”の力を用い獣の呪霊を受けて、他に呪いを加えること。祟りを払拭する為に呪い殺すこと。



カン/* kan1
かつ(=勝って平らげる) <ころす> さす
0509/03866



リク/ロク
chuo1
(ころす)<さらす><つみ、ばつ>はずかしめる><あわせる>あらあらしい> ∴殺戮:さつりく>
0510/03884
★戮との関連は?



①ロク/ロク ②リュウ/ル ①lu4 ②***
はずかしめる はずかしめ はじ ころす <刑罰><やまい><しばらく、いささか>≪あわせる≫
0116/00565



①リク/ロク ②キュウ/ク ①lu4 ②jiu1
<けずる><ころす><熟語:剹流:めぐる>
0168/00947
◆“戮”参照



ガイ/ゲ yi4
かる <たつ><ころす>≪かり≫
0158/00870

◆草を刈るように、人を殺してゆく!?
●刈は本字 苅は俗字



ガイ/ゲ yi4
かる <たつ><ころす>≪かり≫
1096/09616

◆“刈”参照
●刈は本字 苅は俗字



リュウ/ル liu2
(ころす) <羽物、まさかり><勝つ><めぐる><葉が落ちてバラバラになること>
0159/00879

◆“劉”参照
●劉は本字 刘は俗字


剋 尅
コク/* ke4
(かつ)<ころす><よくする><きざむ><むごい>
0163/00903-0374/02661

◆刀で打ちかって相手を殺す!?
 また、手(寸)を用いて素手で殺す!?
●剋は本字 尅は俗字



シ/* si3
しぬ しす(ころす)<死者、死体、しかばね><命をかける>≪しに≫
0715/05863

◆ヒは、「変化する」。 歹は、骨。
残骨になるまで殺す!?



ヘイ/ベイ bi4
たおれる <死ぬ>(たおす)<ころす>
0568/04466

◆敝は「やぶれる」の意味
戦いに敗れて死ぬこと



ヨウ/* yao1 yao3
(わかじに:若死に)<ころす、きりころす>
0716/05868

◆夭は、「わかい」の意味。 歹は、骨の意味。
 若くして死ぬこと。



シュ/ジュ shu1
<ころす、死罪にする><なくす><しぬ><きめる>(ことなる)ことにする ことに <特に、とりわけ><すぎる><大きい>
0718/05876

<解字(常用字解)>
“誅”に音が通じ「死刑にして殺す」こと。
不正・過失・失敗などが有ったのかもしれない。



ソウ/ショウ shao1 (shao4)
<とる> はらう かすめる <きりはらう><ころす>
0535/04103



セン/* xian3
<夏&秋の刈り><ころす>
0855/07145


肅 粛
シュク/ソク su4
つつしむ <おごそか><いましめる><きびしい><しずか><さむい><ころす><すみやか><すすむ><礼拝の一種>≪きよし≫
1076/09453・09452



シ/* si4
ほしいまま <きわめる><のびる><ころす> つらねる <ついに><ゆえに><まこと><ただしい><おおきい><はやい><ゆるめる><すてる><あやつる><突く><つとめる><こじ> みせ <宿><楽器><四の字の代用>
1077/09455
◆“死”と音が通じ「しぬ」の意味



ケン/ゲン qian2
つつしむ <ただしいさま><かたい><ころす>≪つましい≫
1146/10249



タイ/ズイ dui4
<うらむ、にくむ><ころす>
1229/11148


賊 賊
ソク/ゾク zei2
そこなう <ころす><しいたげる><ぬすむ、ぬすびと><わるもの><わるい、あやしい><あだ> ∴戝:たから
1248/11316・11317
<解字(常用字解)>
元の字は、鼎 と 戎 とを組み合わせた形。
戎は、戈(ほこ) と 干(たて:盾) とを組み合せた形。
∴兵器・武器・軍隊・いくさ、の意味になる。
鼎には、保存すべき重要な契約・盟誓が刻まれる。
この盟誓の銘文を兵器(戈や干)で傷つける事 ⇒ 賊
「そこなう、やぶる、わるもの」の意味
∴重要な銘文の違反者につき、殺す
●賊(:11316)・賊(:11317)は本字 戝は俗字


ソク/ゾク zei2
(そこなう)<ころす><しいたげる><ぬすむ、ぬすびと><わるもの><わるい、あやしい><あだ>≪たから≫
1244/11288
◆“賊”参照
●賊(:11316)・賊(:11317)は本字 戝は俗字


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