毎日新聞によると、21日午後9時10分ごろ、JR紀勢線下り線の阿曽-伊勢柏崎駅間で、多気発熊野市行きの普通列車(1両編成)がシカをはね、安全確認のため12分間停車した。さらに同40分ごろ、梅ケ谷-紀伊長島駅間で再びシカをはね、12分間停車した。シカは2頭とも即死だったが、けが人はなかった。
この列車と後続の特急が最大24分遅れ、乗客約65人に影響が出た。JR東海広報部は「現場近くは鹿が多く事故も多いが、立て続けにはねるのは珍しい」と話した。【秋山信一】
野生のシカといえば機敏そうでとうてい列車などにはねられたりしなそうだが…
JR紀勢線で電車との衝突事故は、2007年度は、過去最高とみられる約400件もあったという。
シカとの事故の発生場所は紀南地方に集中しており、特に串本町の田子駅、和深駅やすさみ町の江住駅周辺で多い。事故は春と秋に多く、1日に6回起こることや、1列車に3回ぶつかることもあるという。シカにぶつかると、電車が破損したり、事故処理に長くて1時間近くかかったりすることがあり、乗客にも影響が出ている。
JR紀勢線は、シカが線路に入らないように、肉食獣のライオンの糞(ふん)の水溶液をまいたり、多発区間の線路沿いに順次、防護柵を設置し、シカが嫌うといわれるプラスチック板を付けているが、目に見える効果は出ていないという。
昨年、県が紀南で行った調査では、 シカの生息は沿岸部の生息密度が山間部よりも多くかった。
それは、沿岸部にシカにとって魅力的な里山が多いと考えられると話している。
この列車と後続の特急が最大24分遅れ、乗客約65人に影響が出た。JR東海広報部は「現場近くは鹿が多く事故も多いが、立て続けにはねるのは珍しい」と話した。【秋山信一】
野生のシカといえば機敏そうでとうてい列車などにはねられたりしなそうだが…
JR紀勢線で電車との衝突事故は、2007年度は、過去最高とみられる約400件もあったという。
シカとの事故の発生場所は紀南地方に集中しており、特に串本町の田子駅、和深駅やすさみ町の江住駅周辺で多い。事故は春と秋に多く、1日に6回起こることや、1列車に3回ぶつかることもあるという。シカにぶつかると、電車が破損したり、事故処理に長くて1時間近くかかったりすることがあり、乗客にも影響が出ている。
JR紀勢線は、シカが線路に入らないように、肉食獣のライオンの糞(ふん)の水溶液をまいたり、多発区間の線路沿いに順次、防護柵を設置し、シカが嫌うといわれるプラスチック板を付けているが、目に見える効果は出ていないという。
昨年、県が紀南で行った調査では、 シカの生息は沿岸部の生息密度が山間部よりも多くかった。
それは、沿岸部にシカにとって魅力的な里山が多いと考えられると話している。