ランチはクーポン利用でお得に、夜もできるだけ外食は控えて……。総務省の家計調査(家計収支編)によると、単身世帯の食費は月額4万1260円(平成21年10~12月期)。ここ10年間ずっと減少傾向で、けっこう切り詰めているという人も多いはずだ。ところが、動物園の中には、ものすごいグルメがいるというウワサが。動物たちのお食事事情を、東山動物園の副園長・橋川さんに聞いた。
「エサ代を比較するならコアラが段違いですね。東山動物園では現在8頭のコアラを飼育展示していますが、年間のエサ代は約8400万円かかっています」
一頭あたり1000万円超! あんなに小さいのに、なぜそんなに高くなるんですか?
「飼料はユーカリですが、新鮮でなくては食べない上、好き嫌いがけっこうあるのです。しかもユーカリはエサとして売っていないため、コアラのためだけに契約栽培してもらわざるを得ません。また、台風などで収穫ができないと困りますから、栽培地の分散も必要。結果、約40種類のユーカリを5カ所で栽培しているんですよ」
かなり特殊な事情があるんですね。でも、それほどのエサ代は動物園の経営を圧迫するんじゃ…。
「やはり多額の費用は大変です。実は、先日エサ代募金キャンペーンを行い、169万円を寄付していただくことができました。おかげさまで、しばらくは大丈夫そうです(笑)」
あのかわいい顔の裏には、そんな秘密が…。では、2番目に高い動物は?
「ゾウが1日1万円を少し超えるくらいで、年間約400万円です。干し草がメインですが、量が圧倒的で1日に50~60kgほど食べます。それに次ぐのがうちの動植物園だとインドサイで、1日3000円くらい。コアラを除くとエサ代は量に比例しますね」
なるほどやはり大食漢ほど高いのですね。では、一番安いのは?
「メダカを除くと、我々が飼育しているなかではオオサンショウウオですね。1週間に1度しかエサを食べない孝行者で、1日あたりにすると約2.5円なんですよ」
コアラの1万分の1以下……。こんな視点で見てみると、動物園の中は超格差社会なのかも……。
(R25編集部)
「エサ代を比較するならコアラが段違いですね。東山動物園では現在8頭のコアラを飼育展示していますが、年間のエサ代は約8400万円かかっています」
一頭あたり1000万円超! あんなに小さいのに、なぜそんなに高くなるんですか?
「飼料はユーカリですが、新鮮でなくては食べない上、好き嫌いがけっこうあるのです。しかもユーカリはエサとして売っていないため、コアラのためだけに契約栽培してもらわざるを得ません。また、台風などで収穫ができないと困りますから、栽培地の分散も必要。結果、約40種類のユーカリを5カ所で栽培しているんですよ」
かなり特殊な事情があるんですね。でも、それほどのエサ代は動物園の経営を圧迫するんじゃ…。
「やはり多額の費用は大変です。実は、先日エサ代募金キャンペーンを行い、169万円を寄付していただくことができました。おかげさまで、しばらくは大丈夫そうです(笑)」
あのかわいい顔の裏には、そんな秘密が…。では、2番目に高い動物は?
「ゾウが1日1万円を少し超えるくらいで、年間約400万円です。干し草がメインですが、量が圧倒的で1日に50~60kgほど食べます。それに次ぐのがうちの動植物園だとインドサイで、1日3000円くらい。コアラを除くとエサ代は量に比例しますね」
なるほどやはり大食漢ほど高いのですね。では、一番安いのは?
「メダカを除くと、我々が飼育しているなかではオオサンショウウオですね。1週間に1度しかエサを食べない孝行者で、1日あたりにすると約2.5円なんですよ」
コアラの1万分の1以下……。こんな視点で見てみると、動物園の中は超格差社会なのかも……。
(R25編集部)