金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

米国がPFC類健康勧告値見直し

2016-06-09 23:27:01 | 滋賀の日々
米国EPAがこれまでの健康勧告値を見直しました。

これまではPFOS PFOA合わせて0.6ppbでしたが、0.07ppbになりました。
0.6ppbは汚染された水を数週間から数ヶ月飲むという前提でした。
これが生涯暴露を考慮した数値になりました。
これにより米国では飲水に適さない自治体がいくつか出現してて
汚染源を特定し、検出値を減らすための活動が始まってます。

日本政府はPFOS PFOAを水道の含有管理対象にしてませんが、
海外動向は知っておりひんぱんに調査されてます。
特に関西で値が大きいそう。

実際に過去の調査値と見直された健康勧告値を比較すると、
関西の淀川沿いの各浄水場で、軒並み100倍を超えている。

ここまで汚染が進むと、日本が米国と同じレベルの健康勧告値を
導入するのはなかなか難しそうに思える。
なぜならば、いくら汚染対策をしても
源流である琵琶湖の水が既に健康勧告値を超えてるからだ。

今回の健康勧告値が社会に浸透すると、飲料水業界も影響受ける
かも。PFC類フリーウォーターというジャンルができそう。
また、水質がこれまでになく厳しく検証されることになり、
水をチェックするものさしが刷新され、工場の場所選定の基準
見直しが進むかもしれない。
おいしい水とは別に安全な水というジャンルができる。

世界ではPFOSに続き、PFOAも世界的に禁止される雰囲気。
日本も化審法でPFOSは製造・輸入・使用は禁止済み。
しかしながら、用途除外があり、エッチングなどのエッセンシャル
ユースでは今も例外措置があり使用が続いている。
つまり今も使ってる工場が日本にあるのだ、

滋賀県は琵琶湖の水質に関してどういう判断をくだすのだろう。
水質改善をとるのか、工場をとるのか。
今後の展開を見学させてもらいます。

つい最近、沖縄の嘉手納基地と地元がPFOSでもめたよう。
国際問題から身近な国内問題に進むのだろう。

※PFOS含有泡消化剤は製造と輸入は禁止されたが、
 それ以前の在庫使用までは禁止されてない。
 火事の際は汚染にも注意。
コメント
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