王子は目的地へ足をはやめた。
蚊、ハエ、蜂、蟻、ゴキブリ、その他甲虫と目に見えない寄生虫から
なるロス市地球防衛軍が店の周囲で配置を固めつつあった。
500メートル手前にさしかかった時、待機していた
蚊の一群が近づいてきて、そのうちの大きな蚊が報告した。
「今回の作戦の指揮者です。よろしくお願いします。
フィールドが満ち次第、作成開始します。」
「10キロ四方の生物の避難を急げ。非難部隊の数は足りているか。」
「今、卵を産んでいるところです。薬師様の法力が満ちれば、瞬時に
成虫になります。」
そう話しているうちに、虫たちの様子は一変し始めていた。
蚊は30センチほどに巨大化しており、ハエや蜂の体長は1メートル
を超えてきていた。その容姿も、虫と呼ぶには躊躇するほどいさましい
ものと化していた。戦うことを前提にして作られた存在と十分承知して
いてさえその様には一瞬見とれてしまうだろう。
「偵察隊の報告では、店入口のドアセンサから、特殊な波長の
光線が不定期に発射されているとのことです。偵察隊の何名かが
帰着後に炭化しました。その光線の影響と思われます。
店の周囲には虫に似せた物体の飛行が見られます。」
「周囲の非難完了が突撃のタイミングだな。
そろそろ人間も事件を察知するだろう。
全世界の人間の軍隊に地球防衛軍の非難活動への協力要請と
無視した場合の軍事力の即時無力化を予告するメッセージをだす。」
世界各国の軍隊には地球防衛隊地上部隊の特殊隊員が主要ポスト
を占めて潜行しており、メッセージは大きな問題もなく受け入れ
られていった。
「王子、前線から報告です。店の装置が突然広い範囲で光線を発射
しだし、前線部隊が壊滅しつつあります。法力の満ち具合は
あと少しですが、突撃開始します。」
「了解した。皆に薬師如来様のご加護ありますように。」
老獪なる蚊指揮官の号令のもと、空軍は音速を超える速度で目標に突入
していった。
蚊、ハエ、蜂、蟻、ゴキブリ、その他甲虫と目に見えない寄生虫から
なるロス市地球防衛軍が店の周囲で配置を固めつつあった。
500メートル手前にさしかかった時、待機していた
蚊の一群が近づいてきて、そのうちの大きな蚊が報告した。
「今回の作戦の指揮者です。よろしくお願いします。
フィールドが満ち次第、作成開始します。」
「10キロ四方の生物の避難を急げ。非難部隊の数は足りているか。」
「今、卵を産んでいるところです。薬師様の法力が満ちれば、瞬時に
成虫になります。」
そう話しているうちに、虫たちの様子は一変し始めていた。
蚊は30センチほどに巨大化しており、ハエや蜂の体長は1メートル
を超えてきていた。その容姿も、虫と呼ぶには躊躇するほどいさましい
ものと化していた。戦うことを前提にして作られた存在と十分承知して
いてさえその様には一瞬見とれてしまうだろう。
「偵察隊の報告では、店入口のドアセンサから、特殊な波長の
光線が不定期に発射されているとのことです。偵察隊の何名かが
帰着後に炭化しました。その光線の影響と思われます。
店の周囲には虫に似せた物体の飛行が見られます。」
「周囲の非難完了が突撃のタイミングだな。
そろそろ人間も事件を察知するだろう。
全世界の人間の軍隊に地球防衛軍の非難活動への協力要請と
無視した場合の軍事力の即時無力化を予告するメッセージをだす。」
世界各国の軍隊には地球防衛隊地上部隊の特殊隊員が主要ポスト
を占めて潜行しており、メッセージは大きな問題もなく受け入れ
られていった。
「王子、前線から報告です。店の装置が突然広い範囲で光線を発射
しだし、前線部隊が壊滅しつつあります。法力の満ち具合は
あと少しですが、突撃開始します。」
「了解した。皆に薬師如来様のご加護ありますように。」
老獪なる蚊指揮官の号令のもと、空軍は音速を超える速度で目標に突入
していった。