広島ドラ１今村「200勝します！」新入団会見で宣言
発表会見を終えポーズを決める（前列左から）今村、野村監督、堂林（後列左から）永川、伊東、庄司、川口、武内、中村
◆ “超一流”目指し突き進む ◆
広島の新入団会見が１６日、広島市内のホテルで行われ、ドラフト１位の今村猛投手（１８＝清峰）、同２位の堂林翔太内野手（１８＝中京大中京）ら８人が晴れて赤ヘル軍団の一員になった。
甲子園では沈着冷静だったセンバツ優勝右腕の今村は、目標とする成績を問われるとハンカチを取り出し、額の汗をぬぐってしばし沈黙。隣の席のオーナーが笑顔を浮かべて耳打ちすると、こくりとうなずいて「２００勝します！」と宣言。質問者から「オーナーにそう言えばいいと…？」と尋ねられると「はい」と正直に答え、会場中の笑いを誘った。ひな檀を降りた後の囲み取材では「こういうのは（緊張）しないんですが、人前に立ったりするのは…」とバツの悪そうな表情を浮かべた。
だが、口にした言葉には責任を持とうとするのも今村の魅力だ。「（２００勝は）松田オーナーにもおっしゃっていただいたので、目標にしていきたいです。２００勝にとどまらず、それを超えられたら」。超一流投手しか到達できない頂を目指して突き進むことを、あらためて宣言した。[2009年12月17日付]
----------------------
ドラ２・堂林「200安打打つ！」照準は右打者の快挙
◆ 野村監督「将来、カープの軸になる選手」 ◆
右腕への未練はない。２位指名の報を聞き、堂林（中京大中京）は目指す理想像を口にした。「右で（年間）２００安打を打てる打者になりたい。自信？あります」。日本球界ではイチロー（マリナーズ）、青木（ヤクルト）、ラミレス（巨人）の３人しか到達していない高み。日本人右打者として初の偉業に挑むため、すでに国体後から木製バットで打撃練習。中３以来の内野守備にもトライしている。「将来、カープの軸になる選手」。野村監督の期待も計り知れない。１位の今村とはメールを交換する間柄。高校球界の頂点を知る２人が８４年以来、日本一から遠ざかる名門に新風を吹き込む。[2009年10月30日付]