米運輸省、トヨタのSUV調査へ 安全基準で
【ニューヨーク共同】トヨタ自動車が14日に世界中で販売を一時中止したスポーツタイプ多目的車(SUV)「レクサスGX460」について、米運輸省も調査することが15日分かった。
米紙ウォールストリート・ジャーナルなどによると、米道路交通安全局(NHTSA)のストリックランド局長が、GX460について「調査を実施する」と言明した。また、調査予定の車両には、販売中止のきっかけとなった米消費者団体専門誌がテストで使用したGX460も含まれているという。
ストリックランド局長は「GX460が安全基準を満たしているかどうか調査し、その結果で(今後の対応を)判断する」と述べた。
GX460については、米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」が、安全性に問題があると指摘。トヨタが世界での販売を一時中止し、自主改修する方針を固めている。2010/04/16 09:11【共同通信】
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【自動車産業ニュース】
レクサスGX、田原の生産一時停止
2010年4月16日
トヨタ自動車は15日、米有力消費者情報誌が「横転の危険性」を指摘したスポーツタイプ多目的車(SUV)「レクサスGX460」の生産を一時停止する方針を決めた。全量を生産している田原工場(愛知県田原市)で16~28日のうちの9日間とし、GXの生産を見合わせる。
GXは北米、中近東、ロシア、オセアニアで昨年12月から順次発売。トヨタは顧客の安全を重視して全地域での販売を既に中止しており、田原工場での生産も一時停止する。販売済みの計約6000台については、自主改修を検討している。
生産、販売の再開時期は走行試験の結果などを踏まえて決める。田原工場で生産しているSUV「ランドクルーザー」などGX以外の車種は、通常通り生産を続ける。
横転の危険性は、米情報誌「コンシューマー・リポート」が指摘。急ハンドル時に自動的に4輪を制御する「横滑り防止機能」が利かず、後輪が大きく滑るとしている。