小沢一郎氏が“身辺整理”? 拠点マンション『チュリス赤坂』を売りに

2013-04-14 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

小沢氏が“身辺整理”? 拠点マンションを売りに
NEWS FILE PRESIDENT 2013年4月29日号
政治資金規正法違反で元秘書3人のうち2人の有罪が確定した「生活の党」の小沢一郎代表の“身辺整理”が進行中だ。
元秘書裁判ではゼネコンから小沢氏側への裏金も認定されたが、大久保隆規、池田智光元秘書は上告せず刑が確定。新党大地に移った元秘書の石川知裕衆院議員だけが最高裁に上告している。
小沢氏は二審判決について「極めて遺憾」とコメント。だが昨年末の衆院選で議員の大半が落選し小沢氏は小政党の党首に転落、新聞で小沢氏のことが話題になることもほとんどなくなり、かつての剛腕ぶりが嘘のような落魄ぶりだ。
その小沢氏が、自らの政治資金管理団体「陸山会」の事務所である東京・赤坂の超高級マンション「チュリス赤坂」701号室を売りに出した。
小沢氏は1995年に購入以来、長年ここを活動の拠点にしてきた。小沢系政治団体のほとんどがこの部屋に事務所を置き、元秘書3人もここで働いていた。政治家と秘密の会合や親しい政治記者との懇談も行われた。東京地検特捜部のガサ入れを受けたことがあるし、小沢氏が有名弁護士ら弁護団と裁判対策を練ってきたのもこの部屋だ。
部屋の広さは117平方メートル。購入価格は約1億7000万円。購入費用は陸山会の政治資金だ。15階建てのマンションで築30年と老朽化しているが、国会議事堂から徒歩10分足らずという好立地のため資産価値は高く、売り出し価格は1億2000万円弱程度とみられる。
石川議員も、自身の有料メールマガジンでチュリス売却について触れている。
「『チュリス赤坂』が売りに出されているという(中略)赤坂の事務所機能を議員会館に移していると聞いた。私にお金があれば『小沢一郎記念館』をそこに作りたいがそうもいかない(中略)歴史を創ってきた舞台がなくなるのは寂しい……
小沢氏側は、かつて10億円超の不動産を所有していた。だが昨年11月に「元赤坂タワーズ」(購入価格約1億5000万円)を売却するなど、すでに5つのマンションを売却・譲渡済みだ。また、釣り好きの小沢氏が「老後に住みたい」と私費で購入した別荘(沖縄県宜野座村)が、今年4月に完成する。
小沢氏は今も「二大政党制をつくるために頑張る」と周囲に決意を語っているが、政界引退の準備に入ったように見えるのは気のせいだろうか。
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〈来栖の独白 2013/4/14 Sun. 〉
 『サンデー毎日』2013年4月21日号に 【爆弾スクープ 安倍政権を揺さぶる「米中の謀略外交」 習近平が小沢一郎にかけた「3回の電話」全真相 ▼米中が仕掛ける「剛腕」復活シナリオ ▼米国が打診を模索する「東アジア和平特使」構想】  との記事がある。

        

 それによれば、昨年11月中旬、習近平氏から小沢氏へ「お目にかかりたいんです」との電話があったという。声の主は厳密にいえば通訳担当者だったが、「昔話を交えながら親しげに語り合う様子を見る限り、李克強首相が主席との間に入っていた可能性が濃厚です」(小沢氏側近の言葉)。続いて、12月の衆院選惨敗後には「今回の選挙は大変残念でしたが小沢先生なら必ず復活できます。がんばってください」との電話があった、と記事は書く。
 尖閣問題で冷え込んだ日中のパイプ役に剛腕小沢氏を起用したいとの中国の思惑があり、それはアメリカも同様だ、というのが本記事の趣旨のようだ。
 しかし私はこんな記事にも、小沢氏の落魄を見る。取材記者に側近が「李克強首相が主席との間に入っていた可能性が濃厚です」などと曖昧な言葉で濁すのも、寂しい。インテリジェンスの発達した中国共産党には、小沢一郎という政治家がなんの力もないことは、分かりすぎるほどわかっている。それを露呈、証明したのが昨年12月の衆院選だった。「がんばってください」は、敗者への体の好い挨拶に過ぎない。アメリカが小沢氏に期待するはずもない。
 小沢一郎氏は、もう退場した政治家である。「二大政党制をつくるために頑張る」と言いながら、政界引退の準備に入っている。
 田中角栄氏といい、小沢一郎氏といい、中国へ尻尾を振り、アメリカと手を切ろうとすれば、政治家としてはやっていけなくなるこの国だ。
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小沢一郎が語った「原発/衆愚の中からは衆愚しか/マスコミは日本人の悪いところの典型」 〈悪党①〉 2011-09-19 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
 『悪党 小沢一郎に仕えて』石川知裕 元小沢一郎秘書・衆議院議員著(朝日新聞出版)
--第3部〈対決〉より部分抜粋転写--
p220~
小沢 役所は、クリーンで、コストの安い、安全なエネルギーであるみたいな宣伝文句を言っていたんだけども。いまの現実もその当時も、あまり変わりないのは、結果的に原発からできる高レベル放射性廃棄物の処理の方策が、いまだ適当な策がないんだよ。ボクは当初から、役所の宣伝文句は別として、過渡的なエネルギーとしては仕方がない。石油もないからね。石炭だってないし、事実上。だから過渡的なエネルギーとしては仕方ないけども、いずれ新しい、クリーンで、しかも日本で大量に生産できるエネルギーっちゅうものを考えなければダメだというふうに思ってきたし、オレは言ってきたんだ。
石川 はい。
小沢  だからいま、六ケ所村かな、ガラス固化で地中に埋めるという技術をフランスから導入したけどね、もう40年近く前から言ってきたことなんだ。だけどそれは技術として完成していないんだよ。ガラスに固めて埋めたってね、地震でつぶれっかもしれないしね。だから、高レベル放射性廃棄物っつうのはいまの事故でよくわかったけどもコンクリから鉄骨から、なにからみんななんだよ。だから本当は宇宙に飛ばすのが1番いいんだけども、とにかくこの処理はどこの国もまだ確実な方法は見つかっていないんだよ。まあ、見つかるわけないんだけどな。
石川 この間、三陸に被災地の慰問に行った時、三陸は地盤が固いと聞きました。津波被害を受けなかった地区では地震によって倒壊した家屋は少なかったそうです。岩手に原発がないというのは、先代(小沢佐重喜)だったり、ほかの岩手選出の政治家、小沢先生も含めて、誘致運動を止めたということでしょうか。当時は福島にあれだけ原発を持ってきているのに。
小沢 いや、止めたわけではない。結果として、だな。別に岩手がいいというオファーが強くあったわけでもなかったし、ぜひともほしいということもないし。だから、結果として何もなし。1つはね、むしろ電力会社の方がリアス式海岸があまり適してないと考えた節もあるな。オレも積極的にあれこれ運動はしなかった。
石川 やはり青森に六ケ所村があって、福島に原発があって・・・。
小沢 うん、岩手にはないわな。
石川 世間では「岩手は小沢一郎が思い通りに動かしている」と常に言われています。岩手に原発がないのは、「小沢先生ががんばったから」という都市伝説のような噂もあるらしいのですが、結果的には誘致する機運がなかったということでしょうか。
小沢 オレもあまり積極的に引っ張ってこようという気はなかったな。まあ、あの、みんなアレなんだよ。交付金狙いだから。だから、事故が起きない限りはカネをいっぱいもらうからいいっちゅうことになったけど、いまにして考えれば事故が起きて現地の人も大変だし、国全体が大変なんだ。
p226~
石川 ロシアは北方領土、中国は尖閣諸島に目をつけています。歴史からいうと第1次世界大戦後に列強が中国に入り込んでいったように、いま日本が周辺諸国から攻め込まれようとしています。これだけ好き放題にやられてしまっているのは、やはりリーダーの責任でしょうか。
小沢 リーダーのせいではあるけれど、それ以前に日本人自身の問題だな。よく言うように、国民のレベル以上のリーダーは出ねえんだよ。衆愚の中からは衆愚しか生まれない。だから国民のレベルアップをしないとリーダーも育たない。その意味でどうしたらいいのか。そういうことをもう少し日本人は自分で考えなきゃいけないな。
石川 はい。
小沢 いまの震災を例にすると、マスコミを含めてバカみたいに、やれ挙国一致だ、やれいま政権を変えるのはどうだ、ってアホみたいな議論をしている。これは日本人的な議論だ。欧米では違うんだよ。危機だからこそ強力な政権とリーダーを作らなければならないっちゅうのが彼らの考え方だよ。日本人はみんな丸く丸くなろうとする。丸くなって、談合ばかりしていたって解決しねえんだよ。原発事故にしても誰も責任をとらない。誰が責任者なのか、誰が決めているのか。わけがわからない。そこをマスコミが一緒になってもっと仲よくなれって。何を考えているんだよ。
石川 まあ、そうですね。
小沢 マスコミは日本人の悪いところの典型なんだ。国家の危機を経験してきた欧米人は、危機のときだからこそ強いリーダーを選ぶ。第2次大戦前のイギリスはチェンバレンという首相がいて、ヒトラーと妥協して「チェンバレンの平和」と言われたんだな。それが結局はヒトラーの勢力を増大させてしまった。そのときにイギリス人は最も批判の多かったチャーチルを首相に選んで、チェンバレンを降ろした。危機だからこそ変えた。危機じゃなかったらチャーチルは総理にならなかった。発想が違うんだよ、ゆでガエルみたいな日本人とな。
(中略)
p229~
石川 産経新聞には私も先生もたたかれてきましたが、小沢一郎が総理にふさわしい人1位になっていました。国民の期待が高まれば、先生はそれに応える思いがあるのでしょうか。
小沢 おう、そういや、この言葉が好きで机に取っておいたんだ。「人事を尽くして天命に遊ぶ」。「天命を待つ」「天命に従う」が普通の言葉なんだよ。これは自分で自分に期待感がこもるだろ。自分のいいように天命が回ってくりゃいい、と。それじゃ、本当のアレじゃない。「天命に遊ぶ」ってのは、確か戦前の左翼が言ったんだよ。だからあまり言うなと忠告する人もいるけど、オレは最高に気に入っているんだ。期待するでも何でもない。待つんじゃねえんだよ。
石川 では、チャーチルのように70代でも総理に・・・。
小沢 そんなスケベ根性を起しちゃダメだっつってんだよ。人事を尽くすことが大事。それぞれが自分の立場、職責で全力を尽くせば世の中はよくなるんだよ。見え透いた根性を起すからみんなおかしくなるんだよ。
石川 なるほど。私も政治家として肝に銘じます。
小沢 お前も、まだまだだな。いまの民主党の欠陥は、俗に言う「雑巾がけ」、基礎的な鍛錬、基礎的な勉強もしないで偉くなっちゃったヤツばっかなんだよ。だから危機が起きるとどうしたらいいかわからなくなるんだよ。基礎的な修行を積み、経験を積み、知識を積み、そしてこういう時はこう、ああいう時はこうと、自分の価値判断基準、政策判断の基準っつうのが自然と作られてくる。それがピョンと偉くなっちまったもんだから。
石川 福田康夫政権で大連立騒動の時に私は先生に反対しに深沢まで行きましたけど、あの時は「先生は何でそんなことするんだ」という考えでした。
小沢 そうだったかな。
石川 でも、先生の言うとおりに「やっぱり大連立にしておけばよかった」と書く報道機関が最近になって多くなった気がします。
小沢 いい加減だからな。マスコミが時代遅れなんだよ。マスコミがダメだから日本がおかしくなっている。もっと合理的に論理的に、先見性を持ったオピニオンリーダーじゃなくちゃダメなんだよ、マスコミは。逆だもん。官僚と一緒になって足引っ張っているだけだから。意見を封殺する。
石川 大連立は、やはり民主党に経験を積ませないといけないと思ったからでしょうか。
小沢 うん。それが大きいね。それと政権交代への近道でもあった。わからねえんだからしょうがねえ。だからちゃんと相談したんだから、役員会で。1人でやっていて、誰も文句言わなかった。菅なんか何も言わなかったよ。
石川 そうでした。
小沢 これが権力の差よ。オレが総理だったら、あの時、誰も文句言わないよ。当時は野党の党代表だったから、みんな後になってワーワー言いだして。
石川 はい。
小沢 その程度だ・・・みんな。はあー(大きくため息)。
石川 歴史が動こうとしているときにお時間いただいてありがとうございました。あしたも裁判です。
小沢 そうか。
2011年5月31日、チュリス赤坂内の小沢一郎事務所にて) *リンクは来栖
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小沢一郎氏 沖縄県名護市辺野古から南に約9㌔ 別荘建築 「老後に住みたいと思って購入した」 2013-03-28 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 

       

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