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秋葉原通り魔事件 加藤智大事件 青森市の名門、県立青森高校(せいこう)を卒業して

2008-06-17 | 秋葉原無差別殺傷事件

<秋葉原殺傷>加藤容疑者、流転の人生 はい上がる道失い
 6月16日22時54分配信 毎日新聞
 午前5時半過ぎ、バスが市内を回って男たちを拾う。国道を北上する間、晴れていれば朝日に輝く富士が左手に見え隠れする。だが、窓の外を眺める者はいない。
 6時過ぎ、静岡県裾野市の関東自動車工業東富士工場に着く。日本経済を支えるトヨタ自動車の子会社。6時半、始業の合図で派遣社員の一日が始まる。東京・秋葉原の17人殺傷事件の加藤(智大ともひろ)容疑者(25)は、塗装の汚れを肉眼で調べる工程を担当していた。
 わずかなほこりの付着も許されない。10分間のトイレ休憩と45分間の食事を除き8時間立ち詰めで、数時間の残業もざら。汚れを見逃せば工程長が飛んでくる。下手をすれば始末書を書かされる。
 「塗装面をにらんでいると、すぐに目が痛くなる。手でこするから目が真っ赤になる。初日で辞める者もいるが、やつはまじめだった」。一緒に働いた20代の派遣社員が言う。「トヨタの期間工(契約工員)になりたいと言っていた」。応募したが、不採用。
 はかない夢だった。
 5月半ばリストラのうわさが流れた。同22日、工場の空調が壊れ、ふだん物静かな加藤容疑者が「暑い」とイライラを爆発させた。
 今月3日、派遣社員200人を50人に減らすと伝えられた。米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)や原油高の影響で工場は生産を15~20%縮小する。そんな理由は知らされない。「月末で辞めてもらう」。150人がそのひと言で収入を断たれることになった。
 何かが決壊した。5日の出社後に暴れ、姿を消した。
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 青森市の名門、県立青森高校((青高せいこう))を卒業して、流転の人生が始まった。
 人口8500人の岐阜県(坂祝さかほぎ)町。入学した中日本自動車短大の周囲は里山と田畑が広がる。夜になるとカエルが鳴き、街の灯が遠くに見えた。イタリアの国立フェラーリ工業専門学校と提携し、整備士を目指す若者が全国から集まっていた。
 加藤容疑者は併設の学生寮に入った。周辺にはコンビニと、中華料理店が1軒。
 短大を出て、派遣社員として各地を転々とする。埼玉と茨城では派遣会社の借り上げ社宅で暮らした。
 埼玉の社宅を見せてもらった。3DKのマンションに3人で住む。6畳間3部屋を1部屋ずつ使い、キッチン、風呂、トイレは共用。だが、キッチンの流しに食器はなく、生活臭がまるでない。誰もが6畳間にこもり、音漏れに細心の注意を払うせいか、部屋全体が静まり返っている。
 茨城の社宅では、疲れきって帰宅した40代の派遣社員がこぼした。「事件で派遣に偏見を持たれたら迷惑だ。正社員になれず、仕方なくやっている」
  □    □
 津軽半島の海沿いに、加藤容疑者の母親(53)の実家はあった。才媛とうたわれて青高へ進む。「地元の弘前大に行くくらいなら……」と県外の国立大を受けたが、かなわず、金融機関に就職した。
 父親(50)は青森市に育ち、県立高から同じ金融機関へ。2人は間もなく結ばれ、男児2人をもうけた。加藤容疑者は長男だ。
 父親は努力を重ね、学歴のハンディをはね返し、各支店の営業を統括する役職に上り詰めた。教育熱心な母親は、祖父母に「教育には口を出さないで」とくぎを刺した。「子供は必ず大学へやる」。高卒の夫婦は厳しい態度でわが子に臨んだ。
 期待通り青高に合格し、母親は実家に「智大が合格した」と喜びの電話を入れた。
 高校1年の夏。「成績が振るわない」。母親は沈んだ顔で親類に打ち明けている。夫婦仲は冷えた。
 両親は10日、報道陣の前に姿を見せ、母親は地面に崩れた。テレビで見た親族が電話すると、母親は「亡くなられた方に償いきれない」と泣いた。
 よりどころとなるべき家は壊れ、派遣社員としてどこにも根を張れずに流れていく。浮き草が最後にたどり着いたのは、虚実入り乱れる「アキバ」だった。【まとめ・井上英介】
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生い立ちへの不満供述 秋葉原殺傷 加藤容疑者身辺整理し凶行か
 2008年6月11日 東京新聞朝刊
 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が警視庁万世橋署捜査本部の調べに、生い立ちや自分を取り巻く状況に不満を持っていたと話していることが十日分かった。取り調べでは涙を流して後悔を口にし「自分に不利なことも含めてすべてを話したい」と供述しているという。 
 加藤容疑者は「何人かはねた後、何人か刺したが、人数は覚えていない」と供述しているが、七人が死亡した事実は認識しているという。捜査本部は犯行の背景には家庭や職場環境、交友関係などに対する一方的な不満やコンプレックス、孤立感が複雑に絡んでいるとみている。
 加藤容疑者は犯行二日前に福井県で買った六本のナイフのうち、一本を犯行日の八日午前八時ごろ、同僚の男性に譲り渡していたことが新たに判明。静岡県沼津市から秋葉原に向かう途中で裾野市に住む派遣先の同僚を呼び出し、段ボール箱にナイフ一本とゲーム機、ゲームソフト数本を入れ渡したという。理由について、「使わなくなったので、あげれば喜ぶと思った。以前から約束していた」と話しているという。
 犯行前には「携帯依存症」と自認していた携帯電話のデータを「周囲に迷惑をかけたくない」と、すべて消去。パソコンやゲームソフトを秋葉原で売却しており、捜査本部は愛用品を処分するなど身辺整理をして犯行に及んだ可能性があるとみている。
 加藤容疑者は犯行時、ナイフ三本を身につけていたことが確認された。右手に殺傷に使ったダガーナイフ、上着の内ポケットに折り畳みナイフ、さらに靴下にも鞘(さや)に入った投げナイフを隠し持っていた。投げナイフは犯行現場の交差点で落としていた。
容疑者の両親謝罪
 加藤智大容疑者の父親(49)と母親(53)は十日夕、青森市内の自宅前で記者会見し、父親が「息子が重大な事件を犯してしまい、亡くなられた方、けがをされた方に本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪した。
 両親は事件発生後からこの日まで警視庁の事情聴取を受け、午後七時二十五分ごろタクシーで自宅に到着。詰め掛けた約五十人の報道陣の前に事件後初めて姿を見せた。
 父親は「なぜ事件が起きたのか」などの質問に「捜査の関係もあり、お答えできない」と答えた。社会的責任については「心の整理がついておらず、今は具体的には申し上げられない」と述べ、「息子さんに言いたいことは」と尋ねられると、「(捜査当局の)聴取で正直に申し述べてほしい」と淡々と答えた。
 母親は父親の横で泣きながら「ごめんなさい」と頭を下げ、途中からは地面にへたりこんだ。会見は五分ほどで終わった。
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秋葉原殺傷「誰かに止めてほしかった」 加藤容疑者、犠牲者に謝罪も
 2008年6月12日 中日新聞朝刊
 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が、警視庁万世橋署捜査本部の調べに「通報されるなどして、誰かに止めてほしかった」と供述していることが分かった。「亡くなった7人に対して申し訳ない」とも話しているという。同容疑者が事件後、謝罪の言葉を述べたのは初めて。
 加藤容疑者は、携帯電話の掲示板に犯行予告や準備、実行までの経緯などを書き込んだことを認めており、「日記のようなものだった」と話しているという。捜査本部は「止めてほしかった」という供述と、掲示板の書き込みとの関連について調べる。
 一方、犯行の2日前に購入した投げナイフを自宅室内で試し投げするなど犯行の予行演習をしていた可能性があることも分かった。
 同容疑者は使用方法の異なるナイフ6本や特殊なグローブを6日に福井市のミリタリー(軍用)ショップで購入しており、捜査本部はナイフやサバイバルゲームなどのマニアだったとみている。
 捜査本部によると、レンタカーのトラックで通行人をはねた後、降車した加藤容疑者は右手に殺傷力の強いダガーナイフを持っていたほか、上着の内ポケットに折りたたみナイフ、靴下に投げナイフを差し入れていた。捜査本部は、1本のナイフが使えなくなった後も別のナイフで通行人を刺す意図で武装していた可能性があるとみている。
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加藤容疑者、携帯のめり込み凶行か!2月以降書き込み5千回…秋葉原無差別殺傷事件
 6月13日8時1分配信 スポーツ報知
 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された加藤智大容疑者(25)が、警視庁万世橋署捜査本部の調べに「携帯は生活の一部」と供述していることが12日、分かった。犯行予告など多くの書き込みをしたとされる携帯電話サイトの掲示板。“携帯中毒”を自認する容疑者は、今年2月以降だけでも約5000回という大量の書き込みをしていたと見られる。
 携帯サイトという仮想社会におぼれてしまった末の凶行だったのか。捜査本部の調べに対し、加藤容疑者は「携帯は生活の一部。その都度、記録してます」と供述したという。
 2月以降だけでも掲示板に約5000回、1日平均で数十回は「日記のように」書き込んでいた。「携帯なくなったら人生終わり」という記述もあり、勤務中や就寝時以外は、携帯電話を肌身から離さない生活を送っていたとみられる。しかし、その内容は後ろ向きなものばかりだった。
 離婚寸前の両親のことや恋人ができない悩みで自らを「負け犬」「不細工」などと卑下。会社で腹を立てたことなど日々の不平不満を短めの文章で書きなぐっていた。
 現実社会での孤独感を紛らわせるため、ネットの世界にのめり込み、事件当日の8日には「秋葉原で人を殺します」との題名で、自宅出発から実行までを実況中継するかのように計30回立て続けに書き込んでいた。捜査本部は、携帯中毒から犯行までに至った心理状態の解明を進めていく。
 一方で、犯行時の記憶は「署まで連行されたのは覚えている」と供述。トラックで通行人をはねた時点までの記憶はあったが、被害者を次々と刺した状況は「よく覚えていない」と話しているという。捜査本部は極度の興奮状態で記憶が断片的になっていたとみている。
 事件当日の昼前に秋葉原に到着していたが、現場の交差点を往復したり、付近をトラックで何度も走行したりしていたことも分かった。
 調べでは、加藤容疑者はトラックで秋葉原に到着後、現場近くの大型量販店でトイレを借りたと話している。その後、防犯カメラの記録などから交差点から約200メートル離れた昌平橋通りや約500メートル離れた神田淡路町付近を走行していたことが判明。その後、零時半ごろ、信号待ちの車を左側から追い越し交差点に突っ込んでいったという。 
 最終更新:6月13日13時51分
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「親とは仲悪かった」=根源的不満か、解明へ-秋葉原殺傷の加藤容疑者・警視庁
 6月14日5時30分配信 時事通信
 17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された派遣社員加藤智大容疑者(25)が警視庁万世橋署捜査本部の調べに「親との仲は悪かった」と供述していることが14日、分かった。
 同容疑者が書き込んだ携帯電話サイトの掲示板には「親に捨てられた」との記載があり、捜査本部は職場のほかに、親との確執が根源的な不満として存在した疑いがあるとみて調べている。同容疑者は調べに素直に応じているが、直近の最大の不満として職場を挙げたほか、生い立ちを話し始めると涙を流す場面もあり、「親との仲はうまくいかず、悪かった」と明言しているという。  
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「秋葉原無差別殺傷事件」加藤智大被告 母親との関係〈母親に対する証人尋問 2010.7.8.要旨〉 
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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (rice_shower)
2008-06-17 11:52:56
あるblogで出会った、一見単純なようで、目から鱗の卓見でした。
「言うまでもなく、多くの人が自分は加害者側に立つことはないと考えている。 そして何が(凶行の)原因かと考えたがるが、それ自体はあまり意味がないかもしれない。むしろ大多数のそれを起こさない人はなぜ起こさないかを考え、それをある種の立場の人には人為的に構築するといった方向に思索を向かわせるべきではないだろうか」

この国には今、色々な理由から、毎日「人を殺したい」と思っている奴が居るはずです。 そういう奴が周りに居るのではないか、との漠たる不安を感じない人は居ないのではないでしょうか。 でも、彼らは踏みとどまっている。 
相談相手が居なくて、孤独でも、踏み出さずに堪えられている奴らもたくさん居ると思う。

自分も含め、何故踏みとどまれているのかを、じっくり考えてみたいと思います。
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Unknown (akira)
2008-06-17 17:12:46
トラックバックありがとうございます。
本当に痛ましい事件です。
続報で少しずつ加藤容疑者の生育歴が明らかになってきました。
「人生に絶望していた」のでしょう。たった25歳で・・・。
昨年11月に父母は別居して、同時期に自分は事件まで勤めていた工場の寮には入り、トラブルを起こしたことから、その職も住処も失ったと思いこんでしまった。
物理的にも精神的にも「帰るところがない」と思い詰めていった様子が、携帯サイトの書き込みから読み取れます。
親が健在だったので、一層、見捨てられ感が強まってしまったのでしょう。

親が親として機能していたなら、この事件は起きなかったのかもしれません。

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TBありがとうございます (春霞)
2008-06-17 23:58:38
>如何に劣悪な労働環境に追い込まれていても、その悔しさ、辛さ、しんどさを思いのたけ話すことの出来る相手がたった一人居り、一緒になって悔しがったり嘆いたり怒ってくれたなら

同感です。こうした相手がいれば、心の平安が得られ、凶行にでなかったかもしれません。一人で自己の心情にとことん向き合うことで、悪い方向につながってしまったように思います。

ただ、「悔しさ、辛さ、しんどさを思いのたけ話すことの出来る相手」も、そのしんどさを背負うわけですから、しんどくなればなるほど、言えなくなりそうです。

思い起こせば、自分は誰かに対して、「悔しさ、辛さ、しんどさを思いのたけ話すことの出来る相手」という存在になっているのだろうかとも、思います。

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「捨てられた」という言葉に (kenneth)
2008-06-18 01:17:41
 久しぶりにコメントをさせて戴きます。
 この事件の容疑者が自分を「親に捨てられた」ように語っている件、個人的にはとても合点がいく気がしていました。
 私も加藤容疑者ほどの有数の学校ではないにしろ、高校の頃は同様に、進学校の落ちこぼれでした。高校に入学した後、初めてクラスでの成績が最下位になり、その時には、親の別の顔を見た思いがしたものでした。それは優等生でいた時は、あれだけ良い顔をしていてくれたのに、成績が悪くなったというだけで、こんなに態度が変わるものか、というものでした。今となっては、親としても相当にショックだったのでしょうし、それなりに仕方が無い事とも思えますが、当時は少し立場が変わっただけで、接し方が変わってしまったように感じられ、親の心とはこの程度のものなのかと寂しく感じたものでした。
 加藤容疑者の「捨てられた」感とは、そういった、やりきれなさだったのかも知れないと感じました。また、本人も別な価値観を得るまでの、生みの苦しみの途中で、まだ、そこにたどり着けていなかったのでしょう。過小に自己を見ていた過ちにそれを感じます。
 事件の原因は様々で一つに絞れるものではないでしょうが、「捨てられた」という言葉に、彼の思いが透けて見える気がしました。勿論それでも彼自身の責任は重大なのですが。
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春霞様 (ゆうこ)
2008-06-22 22:59:32
コメント、ありがとうございました。
 また、エントリ「死神」http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/2b8e9ab87d11486f475b2a3faa3a8d27 へのTBも、感謝です。TB、いま拝見させていただきました。整然とした論理のなかから熱い思いが伝わって来、感動しています。西さんの話題に出会いますたびに胸が苦しく、無念な思いで一杯になります。

>そのしんどさを背負うわけですから、しんどくなればなるほど、言えなくなりそうです。
>思い起こせば、自分は誰かに対して、
 秋葉原事件のエントリで私の念頭(原初的)にありましたのは、「母親」です。
 私どものHPですが(弟と一緒にやっていっているという意識で「私ども」という言い方をしています)、支えになっていますのは、春霞さんです。カテゴリー「コラム」のなかにアーサー春霞という法律論の専門家がいらっしゃるので、安心しています。この安心は、大きなものです。ありがとう。
 後ほど、別便で、少し、お書きしたいと思います。
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Re:「捨てられた」という言葉に (ゆうこ)
2008-06-22 23:10:25
kenneth様
 コメント、ありがとうございます。遅くなって、大変申し訳ございません。この事件の事、色々考えています。考えてしまいます。後のエントリに、次のように書きました。
>色んな論評に目を通してみたが、腑に落ちるような論説に出会っていない。見えてこない。そのような中で『週刊現代』の記事を読んだ。秋葉原事件加藤智大容疑者の実弟の手記である。容疑者を「犯人」或いは「アレ」と呼称してペンを進めているが、私には難しい言葉を駆使したどのような論説よりも実感を伴わせる内容であった。

 上記と同様の意味から、私には、kennethさんのコメントが、とても心に響くものでした。違和感のないものでした。ほんとうに有難うございます。今後とも、どうか、宜しくお願いします。
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こちらこそ宜しくお願いします (kenneth)
2008-06-30 10:34:05
ゆうこ様
 「遅くなって、大変申し訳ございません」との事、どうか、お気遣いなく。
 さて『週刊現代』の記事、私も読みましたが、容疑者は母親との関係の中で、著しく自己肯定感を無くしていった様に感じられました。
 また、新聞報道の中であった、事件の数ヶ月前から周囲に「死にたい」と漏らしていた、との事も気になります。容疑者自身による生活上の問題にしろ、或いは職場の環境の問題にしろ、何らかの疲労感、無力感による長期の〝うつ〟的な精神状態も影響したのでは?と思っております。
 それにしても、彼が中学時代までの自身の〝優秀さ〟さえ誇りに出来なかったとは、余りに自己否定感が強過ぎます。まして彼は、それなりに自立も果たしていたのだから、そうまで自己を蔑むべきでは無かった筈なのに。 
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kenneth様 (ゆうこ)
2008-07-01 00:09:31
 コメント、有難うございます。共感する部分が多いです。
 加藤君は精神を病んでいるのは確かだろうと思います。ただ裁判レベルで、どう判断されるかは、厳しい気がしますが。通常の状態で、あんな事件は、起こせません。
 週刊現代の手記(2)を読みますと、弟さんの書かれた内容の酷さに言葉も失います。弟さんは、兄を「アレは精神的な病などになる性格ではありません」と断言しています。また、謝罪は嘘である、ポーズである、やったことを後悔はしても反省はしていない、と。
 あのような家庭で育ち、兄弟だからといっても、何が分かるでしょうか。普通の兄弟でも、中々、互いを理解するのは難しいものでしょう。手記を読んで確信したのは、この弟は、一滴も兄を愛していない、そして理解していないな、ということでした。加藤君の不幸のほどを、痛感させられました。
>余りに自己否定感が強過ぎます。
 母親も弟も、加藤君を人として認めなかった、愛さなかったのでしょう。否定の中で育ったのでしょう。
 私には、虐待されて育った友人がいます。虐待の中で育った者には、虐待されて育ったという認識がないそうです。最初から、そういう家庭しか知らないので、虐待を当然のことと思ってしまうそうです。
 否定されることしか知らなかった加藤君ですから、自分は否定される人間という認識100パーセントでしょう。自分を粗末にしか扱えなかったのでしょう。「貴方は、掛け替えの無い大事な子。大好きだよ」と言ってあげて欲しかった、そんなことを、私は思います。
 ちょっと話は違いますが、前の総理の安倍さん、鬱病だったとか、精神科医の和田秀樹氏は言っていますね。
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同じ (加藤)
2009-11-11 19:40:29
名前も歳も抱えた悩みも似ているし、僕がやる前に彼がやったという感じで血の気が引いた…。
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