「罪と死に向き合う」元オウム井上嘉浩死刑囚、支援者へ手紙(2018/2/21付け)

2018-03-14 | オウム真理教事件

「罪と死に向き合う」元オウム井上嘉浩死刑囚、支援者へ手紙書いていたことが判明
2018年3月14日 6時5分 産経新聞
 20日に発生から23年となる地下鉄サリン事件などに関与したとして殺人罪などで死刑が確定した元オウム真理教幹部、井上嘉浩死刑囚(48)が「今、死刑囚として罪と死に向き合っています」などとする手紙を支援者に寄せた。
 教団による一連の事件の刑事裁判が1月に終結してから、死刑囚の心情が明らかになるのは初めてとみられる。(滝口亜希)
 13人が死亡、6千人以上が重軽症を負った平成7年の地下鉄事件など社会を震撼させた一連の事件の裁判では計192人が起訴され、井上死刑囚を含めた13人の死刑が確定。元信者、高橋克也受刑者(59)の無期懲役判決が1月26日付で確定し、全ての刑事裁判が終結したことで、死刑囚らの執行も現実味を帯びている。
 手紙は2月21日付で、支援者の僧侶、平野喜之氏(54)に宛てたもの。産経新聞は平野氏を通じて、井上死刑囚に手紙を公開する許可を得た。
 「一連のオウム裁判が終結した今、改めまして、自分たちが事件を起こしていなければ(中略)被害者の方々やご遺族の方々、今も後遺症に苦しんでおられる被害者の方々はどのような人生を過ごしておられたであろうかと、思い巡らさずにはいられません」。手紙は謝罪の言葉から始まる。
 元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(63)については「突き詰めますと、麻原を信じたことそのものが罪のはじまりであり、全ての罪の責任は私にあります」と言及。「罪と向き合うほど、被害者の方々のたとえようのない悲しみ、苦しみ、痛みを、本当に分かるというわけにはいきませんが、ひしひしと感じます」と胸の内を明かしている。
 手紙は「責任」という言葉で締めくくられている。
 「今、せめて一人の人間として、命ある限り被害者の方々のお気持ちをかみしめ、オウム事件の全ての責任を自覚し、二度とこのような事件が起きないように、ほんの少しでもできることに努めていきます」
 平野氏は「裁判の終結で、証人として公の場で真実を語れなくなるという思いと、執行が近づいたという気持ちがあると思う」と井上死刑囚の心境を推測。「当初は『麻原にだまされた』という気持ちが強かったが、事件について考える中で、教団全体の罪を背負う、という考え方に転換してきた。そうした思いがまとめられた手紙だ」としている。 産経新聞
 
 ◎上記事は[livedoor NEWS]からの転載・引用です
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オウム・井上嘉浩死刑囚が再審請求=仮谷清志さん事件 東京高裁 2018/3/14
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産経ニュース 2018.3.14 06:00更新
【オウム死刑囚】高2で入会、諜報部門トップ 元オウム井上嘉浩死刑囚
 元オウム真理教幹部、井上嘉浩死刑囚は高校2年でオウム真理教の前身である「オウム神仙の会」に入会。麻原彰晃死刑囚から「修行の天才」と評され、24歳の若さで、スパイ活動などを行う教団の「諜報省」トップとなった。教団内の宗教名であるホーリーネームは「アーナンダ」。地下鉄サリンや目黒公証役場事務長だった仮谷清志さん拉致など計10事件で殺人罪などに問われた。
 平成12年6月の1審東京地裁判決は、地下鉄事件での井上死刑囚の役割は「後方支援か連絡調整役」と指摘。「量刑上最も重要な地下鉄事件で自ら実行しておらず、首謀者や実行役と同じ責任は負わせられない」などとして、死刑求刑に対し無期懲役を言い渡した。
 これに対して16年5月の2審東京高裁判決は「総合調整役」と位置づけ、「重要な役割を果たし、実行役らと責任は同等」と死刑を言い渡し、最高裁で確定した。
 多くの被告の公判に証人として出廷。仮谷さん拉致事件で懲役9年が確定した平田信(まこと)受刑者(52)の1審では、裁判員に「平田被告に伝えたいことはありますか」と問われ、「生きて刑に服せば、社会に戻れる」とおえつする場面もあった。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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【オウム死刑囚】移送7人は新実智光、林泰男、早川紀代秀、井上嘉浩、岡崎一明、横山真人、中川智正の各死刑囚 2018/3/14
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