Z省のトップ官僚が、たとえ総理といえども、政治家などに忖度するわけがない。「官」が「政」の下につくなど、あり得ない。

2018-03-28 | 政治

2018.3.28 05:04更新
【産経抄】3月28日
 佐藤栄作元首相は、「黙々栄作」の異名の通り、口が堅かった。新聞記者泣かせの夫に代わって話題を提供したのが、寛子夫人である。昭和44年秋の訪米の際、ミニスカート姿で旅立って大騒ぎになった。
 ▼「主人はこわいですよ…。私、ずいぶんなぐられました」。週刊誌の対談での発言が、外国のメディアに「ワイフ・ビーター事件」として取り上げられたこともある。
 ▼ただ夫人は、嘘をついたわけではない。「あれ以来、新聞に出る週刊誌の広告をみるたびに、きみがまた何かいうとりゃせんかとヒヤヒヤするよ」。元首相は皮肉を言うのが精いっぱいだった(『佐藤寛子泣いて笑って』佐藤早苗著)。
 ▼安倍晋三首相の昭恵夫人が、学校法人「森友学園」の小学校の名誉校長を一時務めていたことは事実である。もっとも、森友学園への国有地売却や財務省の文書改竄(かいざん)への関わりを示す証拠は今のところ見つかっていない。夫人の言葉とされるのも伝聞情報である。にもかかわらず、野党は問題の「キーマン」として、昭恵夫人の証人喚問を要求している。
 ▼「アッキー」と呼んでその奔放な言動をもてはやしてきた、一部メディアも同調する。昭恵夫人に答えられない質問を浴びせて、何が得られるというのだろう。昨日丸1日かけて行われた佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問でも、何一つ新事実は出てこなかった。
 ▼26日に中国・北京入りしたのは、やはり北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長だった。中国が再び北朝鮮に影響力を持つようになれば、朝鮮半島情勢は新たな局面を迎える。トランプ米大統領が仕掛ける貿易戦争では、日本も標的の一つとなっていた。世界の情勢は激しく動いている。いつまで国会で茶番劇が続くのか。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白2018.3.28 Wed〉
 嬉しい証言が出るか、と野党は期待いっぱいで迎えた27日参院予算委・佐川氏証人喚問だったが、一つも無し。当たり前のことだ。Z省のトップ官僚が、たとえ総理といえども、政治家などに配慮するわけがない。官僚が政治家の下につくなど、あり得ない。
 この上下関係を嘆いて小沢一郎氏は「政治主導」を標榜し、民主党政権時代には「官僚の答弁禁止」などとも云った。が、上手くいかなかった。政治家よりも官僚の方が権能が勝っているからだ。小沢氏は、佐川宣寿氏が総理に忖度していなかった、と重々承知している。が、それを云わない。政局こそが、彼の政治活動だからだ。氏には、政策など、持ち合わせていない。森友を追及する野党議員も、すべて小沢氏と同様。政権を揺るがしたいだけ。政権を取りたいのだろうが、国家国民のことを考えない輩(党)では、無理。
>世界の情勢は激しく動いている。いつまで国会で茶番劇が続くのか。
 ったく、いい加減にせい。血税(国会運営費)を空費するな。
  * 小沢政治「未来の党」失敗から1年 2013.11.24
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佐川宣寿氏 首相や昭恵夫人らの指示は「ございませんでした」 参院予算委での証人喚問 2018/3/27
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産経ニュース2018.3.28 08:00更新
【野党ウオッチ】籠池被告接見、財務省への“突撃訪問” 文書改竄問題でも変わらないパフォーマンス体質
 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改竄(かいざん)問題を受け野党が安倍晋三政権への攻勢を強めている。国会では27日、財務省理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問を実現し、さらに安倍昭恵首相夫人(55)らの証人喚問も要求している。一方、国会の外では勾留中の学園前理事長、籠池泰典被告(65)=詐欺罪などで起訴=との接見、財務省や同省近畿財務局への“突撃訪問”などで世間の耳目を集めようとしている。こうした「奇策」が問題の真相解明につがなるかは疑問で、同じ野党からも「相変わらずパフォーマンスが好きだ」との批判の声が上がっている。
 立憲民主党の川内博史(56)、希望の党の今井雅人(56)、共産党の宮本岳志(58)各衆院議員は23日午後、籠池被告に接見するため大阪市都島区の大阪拘置所を訪れた。拘置所前には100人以上の報道陣が詰めかけたほか、道路を挟んだ向かいの公園では8カ月近い籠池被告の勾留に抗議するデモも行われ、騒然とした。
 接見は、佐川氏の証人喚問を27日に控え、昭恵氏のほか政治家の関与や土地取引に関する事実関係を改めて籠池被告に聞く目的があった。午後4時すぎから始まった接見は当初15分程度の予定だったが、大幅に上回る約45分にわたって行われた。
 接見を終え、大勢の報道陣に囲まれた今井氏らは佐川氏の証人喚問に向けて「収穫はあった」と満足そうに語った。また、財務省が学園の土地取引に関する改竄前の文書に記していた昭恵氏の「いい土地ですから前に進めてください」との発言について、籠池被告が「確かにそういうふうにおっしゃっていた。間違いない」と述べていたと強調し、昭恵氏の証人喚問を改めて訴えた。
 ただ、籠池被告との接見が佐川氏の証人喚問に向け効果的だったのかは疑問を持たざるを得ない。証人喚問は決裁文書の改竄問題が焦点だったが、理財局長当時の佐川氏は学園との土地取引には直接関わっていない。籠池被告は接見で改竄について「全く知らない。びっくりした」と述べており、具体的な中身はほとんど知らなかったと思われる。
 籠池被告の証言の信憑(しんぴょう)性については、接見前日の記者会見で川内氏が「今のところ一番真実を語っているのは籠池さんではないかと思われる」と述べたが、これに対し与野党からは批判の声が上がっている。
 文書改竄問題を調査する自民党プロジェクトチーム座長の柴山昌彦筆頭副幹事長(52)は記者団に「詐欺事件で勾留されている被告との接見でどのような真相が明らかになるのか、極めて疑問だ。真相究明にはつながらないのではないか」と断じた。
 山本一太政調会長代理(60)も25日のNHK番組で「(籠池被告の)発言の信憑性には大きな疑いがあると思っていて、これをもって昭恵夫人の証人喚問が必要だという理屈は乱暴だ」と反論した。立憲民主党など野党6党と距離を置く日本維新の会の馬場伸幸幹事長(53)は記者会見で「相変わらずパフォーマンスが好きだ。取り調べ中の被告から公正公平な話が聞けるわけがない」と苦言を呈した。
 野党側の「パフォーマンス」ともとれる行動はこれだけにとどまらない。20日には立憲民主党の逢坂誠二(58)、希望の党の津村啓介(46)両衆院議員らが財務省理財局の公文書管理状況や電子決裁の仕組みを視察するため同省を訪れた。同省の職員は応対せず、理財局長室に施錠するなどして入室を拒んだため、空振りに終わった。
 逢坂氏は記者団に、財務省側には前もって視察を申し入れていたと説明。「鍵を掛けてシャットアウトするというのは言語道断だ。こんなことで国民の信頼を得られるとは思えない」と憤りをあわらにした。
 文書改竄問題発覚後、野党議員による財務省への“突撃訪問”はもはや定番化しつつあるが、こうした手法が真相解明につながるかは甚だ疑問だ。
 野党は昭恵氏の証人喚問実現を訴えているが、矛先はフェイスブック(FB)にも向けられている。昭恵氏のFBに野党批判を含む投稿が寄せられ、昭恵氏が「いいね!」を押したことについて、立憲民主党の辻元清美国対委員長(57)は14日、「感覚が理解できない」と猛反発。「国会でなぜ『いいね!』をしたか聞きたい。呼ばなければならない」と記者団に語り、証人喚問の必要性を重ねて強調した。
 野党批判の投稿に「いいね!」を押したことを理由に証人喚問を求めることは、いささか行き過ぎではないだろうか。
 辻元氏は16日、記者団に「行政に関わる資料や文書書き換えなどがないか全省庁に対して調査しろ、ということを求めていきたい」とも述べた。明治18(1885)年の内閣制度発足から数えて130年以上、戦後だけでも73年たつが、いったいいつからいつまでの行政文書を総点検しろというのだろうか。
 野党として問題を追及し、事実を解明していくことは必要なことだろうが、行き過ぎた言動は自らの足元をすくうことになりかねない。 
(政治部 小沢慶太)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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