「光と影ー光市母子殺害事件弁護団の三百日」 東海テレビなどに民放連賞最優秀賞

2008-10-26 | 光市母子殺害事件

中日新聞2008/10/25夕刊「大波小波」より

 25日深夜、フジテレビで1本のドキュメンタリーが放送される。タイトルは「光と影ー光市母子殺害事件弁護団の三百日」。サブタイトルが示すとおり、あの光市母子殺害事件で、日本中から「鬼畜」などと罵倒された弁護団を被写体にしたドキュメンタリーだ。

 制作は東海テレビ。『放送レポート』11月号によれば、このドキュメンタリーの撮影を決めたプロデューサーに対して「鬼畜弁護士を撮るおまえが鬼畜だ」などの声が社内にもあったという。あわや撮影中止の局面も何度かあったようだ。でもプロデューサーは信念を押し通した。そしてある裁判における別の視点を呈示してくれた。

 この事件の差し戻し判決で裁判長が死刑判決を言い渡したとき、広島高裁に集まっていた数百人の群集から、大きな歓声と拍手が沸き上がった。この作品にはそんな瞬間も捉えられている。

 放送の時間帯は午前3時5分から。本音は見せたくないのかとフジテレビに言いたくなる。でも今回、東海、北陸地区に続き、首都圏でも放送されることを喜びたい。そして自分が今までメディアから一面的な情報しか与えられていなかったことを知ってほしい。メディアが一律になる恐ろしさを誰もが感じるはずだから。

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東海テレビなどに民放連賞最優秀賞
(時事通信社 - 10月28日 17:11)
 民放連は28日、今年の民放連賞を発表した。番組部門の最優秀賞は、テレビ報道が「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」(東海テレビ)、同ドラマが「山田太一ドラマスペシャル 本当と嘘とテキーラ」(テレビ東京)、同教養が「映像08 家族の再生~ある児童養護施設の試み~」(毎日放送)。また、ラジオ報道は、文化放送の「報道スペシャル 死刑執行」が選ばれた。
 その他の主な最優秀賞は次の通り。
 テレビエンターテインメント=「いつも心にジャグリング」(長崎放送)▽ラジオ教養=「魂の46サンチ砲~戦艦大和に想いを乗せた男たち~」(文化放送)▽ラジオエンターテインメント=「中四国ライブネット 山口発・地球も財布もエコロジー」(山口放送)▽青少年向け番組=「ともちゃん家の5時『森で遊ぼう』」(山梨放送)▽放送と公共性=「市民たちを動かした『政務調査費報道』」(北海道テレビ)。

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