鉱工業生産2.4%上昇 4カ月連続のプラス

2009-07-30 | 社会
2009年7月30日 中日新聞夕刊
 経済産業省が30日発表した6月の鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は81・0と、前月比2・4%上昇し、4カ月連続のプラスとなった。
 電子部品・デバイス工業を中心に幅広い業種で生産を増やしており、経産省は基調判断を「持ち直しの動きで推移している」と据え置いた。省エネ家電の購入を促す「エコポイント」制度や、環境対応車(エコカー)補助といった政府の景気対策の効果も出ているという。
 ただ、在庫調整の進展に伴い生産の拡大が一段落したことにより、上昇率は5月(5・7%上昇)と比べ鈍化した。
 先行きの生産については、7月が前月比1・6%上昇、8月は3・3%上昇と、6カ月連続のプラスを見込んでいる。同省は「水準自体は低いので、注意して見ていく必要がある」と説明した。
 6月の生産を業種別でみると、携帯電話やゲーム機器などの電子部品・デバイス工業が12・5%増、鉄鋼業は10・1%伸びた。一方、金属製品工業は1・3%減となった。
 6月の出荷指数は3・5%上昇、在庫指数は1・0%低下した。

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