菅官房長官は3日午前の記者会見で、東シナ海の日中中間線の西側約26キロ・メートルの地点で、中国の大型海上クレーン船による、海洋プラットホーム(海上施設)の新設作業を確認したと述べた。
ガス田関連施設とみられる。菅氏は活動について重大な懸念と開発は受け入れられないとの考えを中国政府に外交ルートで伝えたことを明らかにした。
菅氏は「東シナ海の境界が未画定である中、日中双方の主張が重複する海域で、中国側が一方的に開発を進めることは認められない。活動について重大な懸念を伝え、開発を進めているのであれば受け入れられない旨を中国側に申し入れしている」と述べた。日本政府は同日までに、中国の程永華駐日大使にこうした考えを伝えた。北京の日本大使館を通じても同様の措置を取った。現時点で中国側から返答はないという。
新設作業が進められているのは、日中中間線から中国側にあたる地区で、ガス田「樫」(中国名・天外天)からは北北東約33キロ・メートルの地点。海洋プラットホームは掘削を目的とした施設とみられている。
(2013年7月3日13時43分 読売新聞)
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