鉄鋼大手決算、赤字ながら回復傾向
産経ニュース2009.10.29 20:34
鉄鋼大手4社の平成21年9月中間連結決算が29日、出そろった。昨年秋以降の景気悪化に伴う需要の低迷が続き、全社とも本業のもうけを示す営業損益、最終損益が赤字に陥った。ただ7~9月期に限ると、いずれも4~6月期から業績が改善しており、復調傾向が鮮明になっている。
新日鉄の9月中間の営業損益は714億円の赤字(前年同期は2484億円の黒字)、最終損益も718億円の赤字(同1616億円の黒字)だった。一方、7~9月期をみると、営業、最終損益とも赤字幅がそれぞれ4~6月期の534億円から180億円、422億円から295億円に縮小した。
中国などアジア向け輸出が伸びたほか、自動車向け需要が上向いたことが主因で、粗鋼生産量も4~6月期の482万トンから7~9月期は673万トンまで回復。このため、8月には休止していた大分製鉄所の第1高炉を再稼働した。
ただ、生産量は依然、前年同期を約2割下回る低水準で、谷口進一副社長は同日の会見で「回復してきているが、まだ途上にある」との見方を示した。
住友金属は営業損益が4~6月期の345億円の赤字から7~9月期に63億円の黒字に転換。神戸製鋼は営業、最終損益とも赤字幅が改善した。JFEも4~6月期の営業損益が612億円の赤字、最終損益が415億円の赤字だったのに対し、7~9月期はそれぞれ202億円の黒字と128億円の黒字に回復しており、業績の底打ち感が浮き彫りとなっている。
産経ニュース2009.10.29 20:34
鉄鋼大手4社の平成21年9月中間連結決算が29日、出そろった。昨年秋以降の景気悪化に伴う需要の低迷が続き、全社とも本業のもうけを示す営業損益、最終損益が赤字に陥った。ただ7~9月期に限ると、いずれも4~6月期から業績が改善しており、復調傾向が鮮明になっている。
新日鉄の9月中間の営業損益は714億円の赤字(前年同期は2484億円の黒字)、最終損益も718億円の赤字(同1616億円の黒字)だった。一方、7~9月期をみると、営業、最終損益とも赤字幅がそれぞれ4~6月期の534億円から180億円、422億円から295億円に縮小した。
中国などアジア向け輸出が伸びたほか、自動車向け需要が上向いたことが主因で、粗鋼生産量も4~6月期の482万トンから7~9月期は673万トンまで回復。このため、8月には休止していた大分製鉄所の第1高炉を再稼働した。
ただ、生産量は依然、前年同期を約2割下回る低水準で、谷口進一副社長は同日の会見で「回復してきているが、まだ途上にある」との見方を示した。
住友金属は営業損益が4~6月期の345億円の赤字から7~9月期に63億円の黒字に転換。神戸製鋼は営業、最終損益とも赤字幅が改善した。JFEも4~6月期の営業損益が612億円の赤字、最終損益が415億円の赤字だったのに対し、7~9月期はそれぞれ202億円の黒字と128億円の黒字に回復しており、業績の底打ち感が浮き彫りとなっている。