母の日 我が家の草食男子 憂慮される時代の到来

2009-05-11 | 日録
 昨日10日は「母の日」。わが夫は(息子二人の行動を)気にしていたようだった。日中ゴロゴロしていた長男が夕方になって「ちょっと出かけてくる」と外出。次男からは音沙汰なし。夜「ただいま。お母さん、これ」と、ひと目でスウィーツとわかる箱を持って居間に入ってきた。開けてみると、ボリュームのありそうなケーキ。「これも」と言って、もう一つの箱。「ティーメイト」というマグカップ。直接茶葉を入れる「BUIフィルター」と冷めないための「蓋」付。私は毎朝コーヒーとパンが欠かせなくて、ドリップでコーヒーを淹れる。漂ってくる香りと手間隙が楽しいが、息子のくれたこのカップで簡便にコーヒーを淹れるのも、いいかもしれない。
 我が家の息子二人と私は、よく話をする。長男とは同居だが、次男は市内で一人暮らし。よく電話をかけてくる。いつも長電話で、音楽の話や社会問題(?)が多い。また、度々やってきては、一緒に食事に出かけたりもする。
 次男にはガールフレンドがいるが、長男には、いないようだ。サッカー・プロ野球観戦とスポーツクラブ通いに明け暮れている。釣りにも行く。いま流行の「草食男子」という風情である。そのことを話してみると、長男曰く「だって、今の女の子って、スラックスだかタイツみたいなの穿いてさ、電車の中でも股広げて座ってんだよ。話し言葉だって、女なのに『おれ』っていう子もいてさ。そんな女の子の、どの尻、追っかけろっていうんだよ。女性専用車両っていうけど、無意味な差別だよ。それでも可愛く見せたいのか、何かひらひらしたスカートみたいなもの、腰に巻くんだよね」と、草食男子を否定しない。
 企業はとっくに、終身雇用の時代を終わらせた。勤続した企業が生活を保障する時代は、終わった。高齢者人口が多くを占める社会において年金がどこまで期待できるか、不透明だ。そういう時代に、今「草食男子」と呼ばれる人たちが高齢となる。勤続した企業の「保障」もなく、介護を頼む「家族」も、持っていない老人たち。恐ろしい時代が到来する。

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