勝又被告「殺していない」、最終陳述で改めて無罪主張
2016/3/22 TBS News
栃木県の旧今市市で、吉田有希ちゃんが連れ去られ殺害された事件の裁判員裁判で、検察側は２２日、被告の男に無期懲役を求刑しました。一方、男は最終陳述で、「いわれのない罪で逮捕の後２年もぶちこまれるようなことをした覚えはない」と、改めて無罪を主張しました。
鹿沼市の無職・勝又拓哉被告（３３）は、２００５年１２月、茨城県の山中で吉田有希ちゃん（当時７）を殺害した罪に問われていて、これまでの裁判では無罪を主張しています。
２２日の論告で検察側は、動機について「被告は自己のゆがんだ性的欲望を満たそうと、わいせつな行為をし、口封じ目的で殺害した」「誠に執拗で、残虐な行為で冷酷非道というほかない」とし、勝又被告に無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は最終弁論で「勝又さんが犯人であることを示す証拠は、自白を除いてないに等しい」などと主張しました。
勝又被告による最終陳述では「私は殺していません。私は吉田有希ちゃんを殺していません」と落ち着いた声で改めて無罪を主張しましたが、その後、突然泣き出し、「こんなにいわれのない罪で、２年もぶちこまれるようなことをした覚えはない」と述べました。最後に、弁護士に対して頭を下げ「ここまで弁護してくれて本当にありがとうございました」と話しました。
１５日間に及んだ裁判員裁判は２２日で結審し、今月３１日午後３時に判決が言い渡される予定です。（22日16:34）
◎上記事は［TBS News］からの転載・引用です
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「残虐極まりない」栃木女児殺害で無期求刑 弁護側は無罪訴え結審
スポニチアネックス 2016/3/22/19:24
２００５年に起きた栃木県今市市（現日光市）の小１女児殺害事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告（３３）の裁判員裁判の論告求刑公判が２２日、宇都宮地裁（松原里美裁判長）であり、検察側は「か弱い７歳の尊い命を奪った行為は残虐極まりなく冷酷非道。口封じ目的で惨殺したもので、殺人事件の中でも社会的に最も許容しがたい」と無期懲役を求刑した。
弁護側は最終弁論であらためて無罪を訴え、結審した。判決は３１日午後３時に言い渡される。有力な物証がない中、裁判員らは捜査段階の自白の信用性や状況証拠の価値について判断する。
検察側は論告で「自白は具体的で犯人でなければ到底話せない。高い信用性がある」と主張し、殺害現場や遺体の状況は自白の内容と整合していると強調した。否認に転じたことについて「反省の態度はまったくない」と非難。一方で前科がない事情もあるとした。
被害者参加人の父親と祖母の弁論を代理人弁護士が代読し「死刑によって罪やつらさから逃れることすら許せない。無期懲役を望みます」と述べた。
弁護側は最終弁論で、検察側が示した状況証拠に次々と反論し、自白について「客観的事実と矛盾する」と指摘した。
自白は警察官から「刑が軽くなる」と利益誘導された結果とし「勝又さんを犯人と示す証拠は何一つない。本当に犯人で間違いないと言えるのか。疑問が残る限り有罪にはできない」と訴えた。
被告は最終意見陳述で「殺していません」と述べた。
弁護側は、自白に任意性がないとして争ったが、地裁は１８日、連れ去りや殺害、遺棄を認めた１４年６月作成の自白調書を証拠採用した。
検察側の論告によると、被告は０５年１２月１日午後、今市市内で吉田有希ちゃん＝当時（７）＝を車で連れ去り、翌２日午前４時ごろ、茨城県常陸大宮市の林道で、胸を複数回刺して死亡させたとしている。
[ 2016年3月22日 19:24 ]
◎上記事は［スポニチアネックス］からの転載・引用です
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◇ 【今市女児殺害】論告求刑公判2016/3/22 無期求刑に勝又拓哉被告 表情変えず聞き入る
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