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名フィルサロンコンサートNo.219

2011-02-22 | 日録

名フィルサロンコンサートNo.219
 ここ数年、年があらたまって暫くは、体調が悪い。本年は2月も下旬になってまだ、回復しない。外出も、億劫でならない。
 が、今夕は、コンサートに出かけた。本日のコンサートは、ビオラのデュオ。百武由紀さん(元、東京都交響楽団首席奏者 現、県芸教授)と石橋直子さん(名フィル)。
 ジアルディーニとルクレールそしてバルトークの作品。いずれもバイオリンの曲を、ビオラで弾く。そのままバイオリンで弾いてさえ難しい曲をビオラで弾くのだから、その難しさは、想像に難くない。百武さんが幾度も幾度も「難しい曲です」とおっしゃる。おまけに譜めくりを間違えて、演奏がストップする場面も。音楽にとって最も悪いのは、演奏が止まることだ。
 体が悪く、よほど私は気力の面でも減退しているのだろう。昨年12月からピアノを弾く気になれないでいる。たかが趣味、されど趣味。ピアノはどの楽器も、気力充実していなければ、弾けぬものだ。
 百武さんの「難しい」との言葉に、内心、私は呟いた。「ショパンも、ベートーベンも、難しい」と。12月から弾けないでいるのは気力不足もあるが、私の中に幼いころから巣食うピアノ苦手意識がこの歳になって顕在化したためだ。子どものころからピアノを稽古してきたが、それはピアノに対する劣等感を温存し続けた歳月でもあった。反面、ピアノへの断ち切れぬ「憧憬」を持ち続けた。
 教会のミサのオルガン弾きも務めたが、世界で私ほど下手なオルガン弾きは居ないだろう、と思い続けた。ただ、「こんな貧しい惨めな私を、主が『オルガンを弾けよ』と呼んでくださった」との思いが私をいつも満たし、励ましてくれていた。
 私のは所詮趣味に過ぎないが、百武さんの「難しい」との言葉に考えさせられた。・・・今、気力が湧かない。


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