伊フィアット、自動車再編「台風の目」に

2009-05-11 | 国際
 伊フィアットが世界の自動車業界再編の「台風の目」に浮上した。経営破綻した米クライスラーとの資本提携に続き、米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門買収にも動く。指揮を執るのは最高経営責任者(CEO)のセルジオ・マルキオーネ氏。一時は自動車事業売却まで検討したフィアットを再生。世界大手の一角を狙い、アクセルを踏み続ける。
 「目指すは自動車業界のウォルマート」。マルキオーネ氏の持論だ。低価格・大量販売の米大型量販店を生き残りのモデルに例える。そのためには最低でも「独フォルクスワーゲン(VW)なみの年600万台の販売が必要」。年200万台のクライスラーだけならフィアットと合わせ400万台。独オペルなどのGM欧州部門を加えれば約600万台となり、「何とか生き残れる」計算だ。(日経10日 15:19)

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